電子書籍の厳選無料作品が豊富!

フランス語の接続法過去につて教えてほしいのですが、
接続法過去の用法で「主節の時制よりも前の出来事を示し、主節と同時または後の事は接続法現在」と言うことはわかったのですが、フレーズで、
(1)Bien qu'il fasse des efforts, il ne reussira pas au concours.
という文章と、
(2)Il ne reviendra pas a moins qu'il n'ait depense tout son argent.
という文章を見つけたのですが、両方とも主節が未来なのに対して(1)は接続法現在を(2)は接続法過去を使っているのですが、どう違うのでしょうか??
また、「主節よりも前の出来事を示す時は接続法過去を用いる」のであれば
(1)は接続法過去にしなくてもよいのでしょうか??

A 回答 (2件)

接続法過去(助動詞avoirまたはetreの接続法現在+過去分詞)に限らず、複合時制が表わす基本観念は《完了》です。

つまり、何らかの時点または主節が表す時制よりも前に《完了した行為・事実》を表しています。

(2)の例文中で主節が表している《彼が戻る》ことについては、《彼がすべての金を遣い切った》、言い換えれば《すべての金を遣うのを終えた(完了した)》ことが条件となっています。この《遣い切った》という完了の相を表すのに複合時制である接続法過去が用いられています。

通常、従属節中の接続法現在は主節の時制との同時性and/or直近の過去の出来事を表していますが、これは《直接法現在》が現在および文脈・状況によって近い過去を表すことと似ています。特に接続法は4つの時制しかなく、接続法半過去および大過去は現代フランス語で用いられなくなっていますから、接続法現在および接続法過去がカバーするところは直説法よりも広くなっています。

ですから同様に(1)の例文では接続法現在も接続法過去も可能ですが、接続法過去にすれば《完了》が強調されると考えます。

蛇足ですが、複合時制の《完了》の観念を意識するために、言葉で訳出する必要はありませんが、複合時制が出てきた時は「~し終えた」とか「~しちゃった(~しちゃっている)」と頭の中で唱えることも有効です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございました。
とても分かりやすく、これからのフランス語の勉強に役立てていきたいと思います。
今後とも分からない箇所が出てきたら些細な事かもしれませんが(なにせよ英語に比べ質問できる日本人講師が少ないので^^;9掲示板に上げさせていただく事があると思いますが暖かく見守って下さい。
本当に有難うございました。
RAIDO

お礼日時:2008/01/18 23:16

接続法過去は直接法の複合過去に対応しています。


それでは ご質問の文を英語にしてみます。

(1)Although he makes efforts, he won't pass the exam.

(2)He won't come back unless he has spend all his money.

つまり、(2)は英語なら現在完了を用いるべきところで、彼はありったけのお金を使い果たしているという完了を表しています。(1)の文は その点 完了ではなく現在のことを言っています。

>また、「主節よりも前の出来事を示す時は接続法過去を用いる」のであれば
(1)は接続法過去にしなくてもよいのでしょうか??
時制の照合の問題ですね。これは直接法なら半過去を用いるんですが、現代のフランス語では接続法半過去は回避する傾向にあり、接続法現在で代用することが多いです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧な説明有難うございました。
私事なのですが英語があまり良くわからなくて・・・。
でもとても分かりやすく的をついた回答で疑問が解消されました☆
接続法半過去は接続法現在で代用することが多いんですね!納得です。
今後とも機会がありましたら宜しくお願いいたします。
RAIDO

お礼日時:2008/01/18 23:22

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!