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ローマカトリックとの違いを詳細に教えてください。
東方正教会のHPでは、独自の専門用語があり、なんとなくでしか分かりませんでした。

特に「聖俗分離」についてお願いします。

A 回答 (2件)

「聖俗分離」は東西ローマ帝国の分離に由来し、


宗教用語というより政治的、文化的用語と考えた方がいいと思います。

ご存じのように、ローマ帝国分裂後も東ローマ帝国は
1000年以上存続しましたが、西ローマ帝国は早々と
消滅してしまいました。そこで西ローマの大司教はフランク王国の王様を
神聖ローマ帝国皇帝として戴冠させ、自分を保護させようとしました。

つまり聖権を持つローマ教皇がその権威によって世俗の君主を聖別し、
聖別されたローマ皇帝はその俗権を持ってローマ教皇を保護するという
持ちつ持たれつの関係がカール大帝以降成立するわけです。
もちろん実際にはここまで単純なものではないでしょうが、
おおざっぱな解説としてこのように理解してください。

ところが東ローマでは、長い間東ローマ皇帝がその座を保ったので
聖権と俗権が分離しませんでした。コンスタンティノープルの大司教は
東ローマ皇帝から独立してはおらず、東ローマ皇帝は聖権と俗権の
両方を保持し続けました。これが「皇帝教皇主義」です。
結局これは東ローマの滅亡まで続き、第三のローマを名乗った
ロシア帝国でもあまり変わらなかったように思えます。

「聖俗分離」についてこれ以上のことをお知りになりたければ、
学問&教育 > 歴史カテゴリで質問されればより正確な回答が得られると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

なるほど、「歴史」カテゴリーですか…。

カトリックと東方正教会では、聖俗分離している、していない、という面で異なるのですが、

どちらかといえば、教義に関するものと思っておりまして、
東方正教会の信徒の方であれば、「哲学思想宗教」カテゴリーで見つけてもらえるのでは、と思っていました。

歴史的な面ではなくて、教義の違いを知りたかったもので……。

お礼日時:2008/02/01 22:11

正教会とカトリックの根本的な違いは、精霊の扱いにあります。


三位一体の精霊が、「神の側から生じた」とするのが正教会で、「神と人間の両方から生じた」とするのがカトリックです。

そのため、三位一体の存在であるキリストも、正教会では神性が2/3、人間性1/3で有るのに対し、カトリックでは神性1/2、人間性1/2となります。
そのため正教会は、より神に近い扱いとなります。
そのひとつが、正教会においてキリストの聖像が禁止され、もっぱらイコン(聖画)に向かっての礼拝となります。

カトリックの場合、ローマ教皇を中心とした全ての信者を統括するシステムになっていますが、正教会においては、民族ごとに総主教をおき、民族ごとに独立した組織となります。
そのため、統一された教義はなく、民族ごとに色々な教義や典礼などが異なってきます。
現在の日本では、モスクワ総主教に属する正教会と、独立した正教会があるようです。
独立した正教会は、アメリカの正教会に強い影響を受けているか、冷戦時代にソ連と決別して成立したようです。

聖俗分離に関しましては、知りません。

この回答への補足

ありがとうございます。

カトリックは三位一体ですから、「父と子と精霊の御名によってアーメン」と言って十字架をきりますが、

それでは東方正教会の場合はどのように祈るのでしょうか、ご存知でしょうか。

補足日時:2008/02/01 11:31
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