A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
今から述べることは、面白いというか、知っておいて損はない話かと思われます。
実は、この宇宙は単なるデカイ空間というわけでなく、ある意味大きな生命体であり、しかも大変な知性も兼ね備えていて、それによって全宇宙は極めて秩序立った運行をされていて、いわば一種のハーモニーを奏でているような状態なのです。そして、このハーモニーという事実に気づいた天文学者たちは、それを天体運行の法則として理論的に解明したのです。彼らに言わせれば、その秩序さは、決して偶然の産物ではなく、そこには何らかの意図を感じさせるもので、数学や物理学では表現できない力の存在を否応(いやおう)なく、感じていたようです。
そのことを確かトインビー博士の言葉を借りれば、『究極の精神的実在』ということになりますか。そして、この存在を漠然と感じていた昔の人たちは、それを『神』とか『創造主』とか、いろいろな表現をして崇拝していたのです。そして、ある時、ある人物がそれを漠然としてではなく、明確に覚知したのです。それが釈尊だったのです。その覚知した大生命体、究極の精神的実在こそがいわゆる『妙法』だったのです。そして、それを説き明かしたものが『法華経(妙法蓮華経)』であり、天文学や数学、物理学等に出てくる様々な法則も、その妙法の力により為されているもので、つまり、あらゆる法則の大元、根本で全宇宙を統括する根幹の存在ということを釈尊は人々に教えようとしたのです。
いわば釈尊は当時における科学者だったということです。それで、人々にいわく、その根本法に則れば、その枝葉の様々な法則も当然、あなたたちにとって好ましい働きをすることになる(これを仏法では『諸天善神の働き』という)から、妙法に順ずるようにして、大いに幸せに成りなさい。ということを説いたのです。
結局、何にしろ法則に則った方が、物事はスムーズに行くことは明らかで、たとえば、飛行機も航空力学の法則に則った形、飛び方をすれば当然ちゃんと目的地に着くことができ、その逆ではどうなるかは、もう言うまでもないことかと思われます。
以上が、思想というか、哲学というか頭に入れておいて損はない話かと思われます。
No.6
- 回答日時:
お薦めは、「歴史哲学」分野ですね。
「歴史の見方」なのですけど、「世界観」に繋がるモノがあって面白いですよ。
例えば、古代ギリシア人は「時間」を「円」と考えていて、「歴史は繰り返す」って思ってた。
けど、中世キリスト教の思想が入ってきて「時間」は「直線」であり「始まりから終わりに向かってる」と考え、その途中が「歴史」だと考えた。
その思想が、近代に「世俗化」されて現在に至ってる。
歴史が「円」なのか「直線」なのか、はたまた「螺旋」なのかは、まだまだ証明されていない事柄だと思います。
それを知るのに、
『歴史の哲学 ー現代の思想的状況』渡邊二郎 著(講談社学芸文庫)
をお薦めします。
他にも、
『歴史の理論と歴史 』(岩波文庫)
クロォチェ (著), 羽仁 五郎 (翻訳)
ISBN-13: 978-4003341810
『歴史とは何ぞや』 (岩波書店)
ベルンハイム (著), 坂口 昂 (著), 小野 鉄二 (著)
ISBN-13: 978-4003341414
『歴史とは何か 』(岩波新書) (新書)
E.H. カー (著), E.H. Carr (原著), 清水 幾太郎 (翻訳)
ISBN-13: 978-4004130017
あたりですね。
まぁ、この三つは上記の渡邊氏の著作を読めば大体の思想は纏めてくれていますけど。
個人的な選書ですが、参考になれば幸いです。
No.5
- 回答日時:
自分にとって面白いものを見つけないと、哲学は面白くありませんよ。
時代錯誤という批判を受ける人もいますけれども、個人的にはマルクス『資本論』が面白いと思います。現在の資本主義をどう考えるかにも繋がるところがあると思うし、20世紀でもっとも多くの理想家に火をつけた思想書の原点ではないでしょうか。
私は20代ですが、今の50代や60代が何故これに萌え、あ、失礼、燃えていたのか、そして今は冷めているのか。人とは何かをリアルに考えさせられる本です。
マルクス主義によると、資本主義は社会主義に移行する予定でしたが、現代の日本は高度資本主義経済とでも言えばよいのでしょうか。世界的な資本主義社会が広がる"今"をどう捉えるか、読み解くいい訓練になる書物だと思います。
No.4
- 回答日時:
テーラワーダ仏教ですかね。
理性を重んずる人ならこの論理的道徳的な厳密さに驚くこと請け合いです。
哲学・宗教・思想いろいろ見てきましたが、最後まで個人の自由を守っていて(脅しや・誘惑・強制がない)、「信仰」(無条件に根拠なく信じ仰ぐ)から始まらず、「自分の理解の範囲から、言語や実践をとうしての、理解・納得していく道」その過程で信(自信)を強めていくものは、これ以外に見つけることが出来ませんでした。
スマナサーラ長老の書籍やパユットー師の「仏法」などがオススメです。
No.3
- 回答日時:
キルケゴール
「瞬間」
「これは言われねばならない、それだから今それを言うことにする。」
私の最大の愛読書です。かなり主観の混じった紹介の仕方をします。
気になるなら実際に探して読んでみてください。
この二つは著作集のほうに入っているので手に入れにくいですが
あまり知られていないようなので紹介しておきます。
キルケゴールは、キリスト教的実存主義者と呼ばれていますが
キリスト教界に反逆し、死んだ男です。
信仰を求めて生きた人間が、自分はキリスト教徒ではないと宣言し、
牧師を詐欺師集団として告発し、教会に破産宣告をしました。
”公の礼拝は、キリスト教的には、偽造であり、虚偽である”
”だれもかれがキリスト者であるならば、まさにそれゆえに、キリスト教は存在しない”
”真のキリスト教とは、おのれを憎んで神を愛することであり、
おのれを憎むと同時に人間の生の源であるいっさいを憎むことである。
ところが人間は、それを獲ようとしては勝手に神の助けを求め、
それが獲られなかったりそれを失ったりしたときは、慰めてもらおうと
して勝手に神の助けを求めるのだ”
信仰の前には、自分自身とも、教会とも、国家とも闘争する。
信仰に限らず、理想に生きて、理想に死ぬ。それだけの理想を持つこと。
それもまた思想の醍醐味ではないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
私がおもしろい(興味深い)と感じるのは、オイデプスの物語。
で、どういう思想かを知る手がかりとして、新世紀エヴァンゲリオンを観るという手があります。
なんだ アニメか と思うかもしれませんが、多くの宗教(宗教って思想ですよね)のコア(ドグマ)がこれかな って思います。
でも、さらっと観たところで、なにを描いているのかわからない。
http://homepage3.nifty.com/mana/message.htm#TOP
で、哲学的に解剖されているので、観た後、読むとさらに おもしろさが増えるかも。
で、最後の エンディングテーマの<魂のルフラン>の歌詞を読むと、あら オイディプスってなるわけです。
No.1
- 回答日時:
こんにちは!!
55歳の男性です。
「法哲学」をお勧めします。日本は法治国家なので,法律が国民の行動のルールになるので,哲学の領域から法律を考えて見るのも面白いと思います。
例えば,昔,米国に「禁酒法」という法律があって,お酒を飲んじゃいけないということになっていたのですが,現実には,陰でお酒を飲む人が多く,この法律は実態的には守られていない状況でした。法哲学からは,「象徴的(シンボル的)実効性の規範として機能していた」と受け止められます。効果のない,馬鹿げた法律というのではなく,建前として飲んじゃいけないことになっていて,人々の行動にシンボル的な意味で機能していたととらえます。
また,「自然法」(ナチュラル・ロー)思想として,国の憲法に明文がなくても,人間が生まれながらにして持っている権能を否定できないとする観点から,自然法に反する憲法の意味。。。例えば,日本国憲法第9条(戦争の放棄)は,他国の侵略に対して,国家が国民を守るための自衛権は自然法上認められるので,第9条の解釈は自衛権を否定したものではない,と解釈するとか,憲法より上の次元で考えられる法思想です(私は,ここで第9条解釈を述べるものではなく,あくまで例示です。)。
新聞・テレビで,憲法違反を問う裁判も少なくないので,考えかたの幅が広くなる哲学だと思います。
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