一回も披露したことのない豆知識

 こんばんは。
 
 私は大学の工学部3年生なのですが、今学期に「経済学」の講義を受けています。そこで「(完全)競争市場といえるような市場は何があるか。またそれらの競争市場の状態を具体的に解説せよ」という問題が出ました。

 私は農業や水産業が、多くの買い手と売り手が存在するなどの競争市場の条件を満たしていて競争市場といえるのではないかと思ったのですが、はたして合っているのでしょうか?また、他にどのような市場が(完全)競争市場といえるのでしょうか。

 経済学を初めて習うので知識が浅くて申し訳ありませんが、どなたか教えていただきたいです。

A 回答 (1件)

完全競争市場の条件を確認します:


1.参入退出が自由で、そのコストも無視できる
2.価格のみが取引指標である
3.規制や税金はないか、無視できるほどの程度である
4.取引情報は市場参加者に瞬時に行き渡る
5.市場参加者はプライス・テーカーであり、どの取引も市場全体に影響を与えるほどの規模はない

これらを全て満たす市場はほとんど存在しないと思われます。
ただし、近似的には金融市場が最も競争市場に近いのではないでしょうか。たとえば、外国為替市場・株式市場・商品市場です。これらの市場では価格の動向は需給に強く影響され、個々の取引参加者の影響度は低く、情報は全世界を瞬時に行き渡ります。計量経済学的な実証分析でも、株式市場の取引には「弱い効率的市場仮説が成立する」とされています。効率的市場仮説とは、「市場の取引は情報を完全に織り込んでいる」ことを主張するものです。詳しくはファイナンスのテキストの入門書を参考にしてください。
しかし実際には情報の内容は必ずしも一定ではなく(不完全情報)、各国に資本規制や税制の無視できない違いがある場合も少なくないでしょう。金融市場以外では、中東や東南アジアなどにみられるバザール(大規模な生活品市場)などが競争市場の例として取り上げられることがあります。
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