No.14ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは。
難しそうな質問ですね。ならば勉強のために回答してみようと思います。
的外れなら、鼻で笑ってスルーしてくださいね。
いやむしろ採点してほしいくらいですがヨロ。
<物質は時間的な延長を持つといえるのか?
う~ん。
「物質は時間的延長を持つ」とするなら
じゃあ「いま見ているこの瞬間のこの箱はなに?」となります。
しかし物質に空間的延長しか認めないとするなら
瞬間の連続性で物質が存在し、
その連続性に物質の同一性を認めることが
出来なくなるというジレンマが生まれるように思えます。
ですが
小生は「瞬間」と言う言葉の方が気になります。
我々が時間的な意味で「瞬間を認識する」ということと
メタフィジカルな意味で「瞬間は実在する。」ということは別です。
なので、
「物質に時間的な延長がある」としても
我々が、主観でその一瞬一瞬を感じ取ることに矛盾はなく
形而上「物質には瞬間というものは実存しない」と言えるのではないでしょうか。
といいたいところですが、
今度は「実在」という言葉は、小生には胡散臭く感じますね。
「実在」って存在するの?というか「実在」って実在するの?というか
「実在が実在するしない」は主観以外でどうやって判断できるのか?と・・・
最終的には定義づけの問題だと思います。
「物質」とは何か。
「時間」とは何か。
「存在」とは何か。
「認識」とは何か。
それぞれの関係に整合性の取れる定義を生み出して
この回答枠で簡潔に回答できるほど賢い人は多分いないと思います。
こんな感じでどうでしょうか。
この回答への補足
mogurayamaさん、ご回答いただきありがとうございます。
とにかく恐る恐るページを開いている状態なんですよ(笑)。
とりあえず補足になりますが、
>「物質は時間的延長を持つ」とするなら
じゃあ「いま見ているこの瞬間のこの箱はなに?」となります。
私の云う瞬間というのは時刻点という意味ですがこの場合は明らかに意味が異なりますよね。
この箱というのは時間的な延長を持ち(つまり空間的延長として持続している)、それに対してmogurayamaさんが瞬間的な見え、という感覚を持つ、ということでしょう。
>我々が時間的な意味で「瞬間を認識する」ということと
この場合も同様です。
我々が時間的な意味で「瞬間を認識する」ということと
メタフィジカルな意味で「瞬間は実在する。」ということは別です。
なので、
私も同感です。
ただこの場合の瞬間は時刻点という意味ではないですよね。
No.28
- 回答日時:
私は、ウィトゲンシュタインに関心があって、色々と読んできたのですが、その視点から回答させていただきます。
ウィトゲンシュタインの前期の考察では、対象として実体をもつ事実かどうかという捉え方をしていましたので、質問者様と同様に実在するとかしないとかの視点であったと思います。しかし、後期の考察では、言語を使用する言語ゲーム/劇において果たす役割として意味を理解します。ですから、現実との一致を検証するという視点は解消しています。
また、我々の日常言語は表現力極大言語であって、実在しないものでも命名できるという最強の実力を持っているので、そのままで大変内容豊かで、かつ、あいまいさや不確実性を本質的に持ってしまっていると考えられています。
そこで、「瞬間」という概念を例にすると、私たちが共有する言語の制度の下では、背景とか脈絡とか登場人物などを考慮して理解するわけですが、短時間で何かする状況などを想定するといいでしょう。
言語ゲーム/劇の例を示すとしますと、(全集8哲学探究642一部抜粋)「その瞬間わたしはかれを憎んだ」-何がそこで起ったのか。それは、・・・。を引用し、たとえば、第○幕「瞬間」と「憎しみ」・・・とでも表現しておきましょう。
背景や脈絡がないと役割がはっきりしませんが、「瞬間的に憎んだ」という状況が想定されていて、私たちはこのような似た状況を反復的に見聞するなどして経験し、理解できていますから、「瞬間」は、「またたくほどの短い時間」だと分かっています。
ですから、「「瞬間」というものは実在しない」という視点は、解消・解体されて、科学のような検証的な態度も批判し、実体があるとかないとかいう狭い領域ではなく、言語の領域はもっと広く豊かであるという視点で捉えれば、ほとんどの哲学問題は解消すると思われます。
繰り返しになりますが、我々の日常言語は表現力極大言語であって、実在しないものでも命名できるという最強の実力を持っています。ですから、仮に瞬間という「あいまいな」特性の概念でも(厳密な定義で実在しなくても)命名でき、言語ゲーム/劇において役割を果たせていることに気付くことができます。つまり、たとえ実在しなくても、そのことは全く無意味な主張で、取るに足りない言いがかりに過ぎず、哲学問題ではないと言えるのです。
No.26
- 回答日時:
>持続のない存在は矛盾概念だ、というのは換言すれば存在には持続が前提とされているということですが、なぜ前提とされるのか説明できますか、という質問なんですよ。
何を「実在」と考えるかによって結論は異なってくると思います。何を「実在」と考えるかは、人によって異なります。以下は、私の考えですが、その他の無数の可能な考え方を否定するものではありません。その他の考え方は、妥当なのか妥当でないのか、私には判断できないというだけです。
時間も空間も「概念」であって「実在」しません。物質も「概念」であって「実在」しません。
「実在」するのは、「今・ここ」と言うメタファーで表現するしかない何かです。
「今・ここ」と言っても、過去・現在・未来という時間の流れの中の「今」ではないし、「宇宙の中の地球の中の日本の中のここ」ではありません。何故なら、そもそも「時間の経過」とか「3次元空間」とかいうのは、概念モデルであって、そのようなものが「実在」しているわけではないからです。すなわち、「今・ここ」とは「意識が直観するしかない実在」であり、それを、「言語」で表現しようとすれば、メタファーとして捕らえるしかないと思います。
メタファーと考えるのであれば、「今・ここ」を「瞬間」と言っても良いし、「持続」と言っても良いと思います。所詮「言語」は「実在」には接触できないわけですから。
たびたびご回答いただき誠にありがとうございます。
私の質問の仕方が非常にまずかったですね。
説明できますか、ではなくて「説明」の内容が知りたかったので質問させていただきました。
誤解を与えたようで、この質問のことはお忘れになってください。
No.24
- 回答日時:
>そうすると物質というものは「非時間的存在」によって規定されるということになり、持続するとは云えないのでは?
3次元空間を移動する「点」、すなわち、「時間的存在」として規定される「点」を、「概念」として定義することは可能です。
同様に3次元空間に持続する「物質」を「概念」として定義する事も可能だと思います。
ただし、そのような「物質」が「実在」するかどうかということとは無関係です。
この回答への補足
たびたびご回答ありがとうございます。
>「概念」として定義することは可能です。
存在にはなぜ持続が前提とされているかという話をしているわけだから、それは無いと思いますよ。
意識に現われている具体的な流動を問題にしているんだから。
概念というのは固定化されたものですが、固定した概念を持って変化そのものを再構成することは不可能ですよね。
時間とか意識の具体的な流動というのは概念で捉えるのではなくて直観で捉えるしかない、つまり変化の知覚の為には直観するほかは無い。
定義というのは具体的な意識とは無関係な分析の話ですよ。
持続のない存在は矛盾概念だ、というのは換言すれば存在には持続が前提とされているということですが、なぜ前提とされるのか説明できますか、という質問なんですよ。
No.22
- 回答日時:
>「持続の無い存在というものは矛盾概念」だと言えると思います。
>そう思われる理由ををご説明いただくことは可能ですか?
まず、「物質」は「時空間の中に存在している」と仮定します。また、「時空間の中に存在しているとは、時間および空間にゼロではない有限の広がりを有すること」と「定義」します。
この前提の下で、存在が持続しない物質があるとすれば、その物質は、時空間の中に存在していないことになり、初めの前提に反します。従って、「持続の無い存在というものは矛盾概念」だと思います。
この回答への補足
>「瞬間」というのは「概念」だと思います。
とすれば時間というものは「非時間的存在」ということになる。
そうすると物質というものは「非時間的存在」によって規定されるということになり、持続するとは云えないのでは?
No.21
- 回答日時:
>元々は、持続の無い存在というものは矛盾概念である、となぜいえるのかという説明をお伺いしたかったわけなんですよ。
「存在」には、「時間的存在」と「非時間的存在」があると思います。全ての「概念」は「非時間的存在」ですから、「概念」について、「持続の無い存在である」と言っても、特に矛盾とは言えないように思います。正確には、「持続とか時間を超越した存在である」と言うべきかも知れませんが。
また、「持続の無い存在というものは矛盾概念」である言える領域は、「時間的存在」について言う場合だと思います。例えば、「物質」が実在していると「仮定」した場合の、「物質」については、「持続の無い存在というものは矛盾概念」だと言えると思います。
No.20
- 回答日時:
ANo.19何かが存在(実在ではなく)する、という意味の時間と空間はその物質なり物体なり、事象なりの属性であります。
そういう意味の時間と空間は人間側の意識内のカテゴリ・用具であります。
そういうカテゴリでの延長性や流れ性は、人間が勝手に区切るもので、そういう意味の時間と空間は存在しない。そういう中での微小ということではない、瞬間ということであれば、存在しない。
瞬間というものを事象や事物と関係なきところでのものといえば、永遠の瞬間が、存在そのものとしてある。
それを知性や意識の枠で摑むということは不遜であり、むしろそうなるということにより、すべてが虚構であることがわかる。
この回答への補足
krya1998さん、たびたびご回答いただきありがとうございます。
いまブラフマンとかシャンカラを調査中なんですが、主体的人間存在は一刹那にかかっている。という思想のようですね。
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