限定しりとり

  教員としての職を得るには文系だと大変だとよく聞くのですが、具体的にどういう状況になっているのでしょうか。私はドイツ・オーストリア圏の文学を全般的に専攻している(現修士課程です)のですが、英米系でないと非常勤さえも滅多にポストがないと先日院の学生から言われ、かなりショックでした。その点についても、なんらか情報をいただけないでしょうか。お願いします。

A 回答 (2件)

参考までにどうぞ。



よく「人文系の博士課程に進むのは世を捨てるようなものだ」と博士課程の大学院生自身がよく言っています(笑)。

「食える(需要がある)」学問の博士号じゃなければ、どこのポストもなくて塾講師や家庭教師で食いつなぐことなんて良くある話です。非常勤講師として口が見つかっただけでもいい方。そして、非常勤講師の平均年収はせいぜい350万くらい。

 需要がない分野の博士は悲惨ですよ。例として適切かどうかは微妙ですが、お笑いコンビパックンマックンのパックンことパトリック・ハーランはハーバード大学で比較宗教学を専攻して卒業しましたが、比較宗教学では飯が食えないので日本に来て英語の教師をはじたそうです。

 自分は専門職大学院みたいな教育系の大学院の院生(修士課程)ですが、博士課程には興味はありますが飛び込む勇気はないです。やはり、学問が好きだけでは生きていけないと思いますし、少なくとも払った投資(時間、労力)へのリターンは期待できないと思います。

大学非常勤講師の実態と声 2007
http://www.hijokin.org/en2007/index.html

>平均年齢は,45.3歳.
>平均年収は,306万円で,44%の人が250万円未満.

文系博士、出口ないトンネル
http://job.yomiuri.co.jp/career/zukan/ca_zu_0704 …

グラフから、人文・社会学系では無給で研究に従事する博士の割合は23.8%(理系は5.3%)。

>経済的にも文系博士は苦しい。ポスドク雇用の財源になる競争的研究資金は自然科学分野が中心。文系の主な働き口である非常勤講師の平均像は、2・7校を掛け持ちして90分授業を週9・1回行い、年収287万円(首都圏大学非常勤講師組合などの調べ)だ。

>「論文を書く時間がなく常勤職に応募もできない。任期付きでも雇用があるだけ理系博士は恵まれている」と、この男性は嘆く。
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この回答へのお礼

詳しくて明快な情報、本当にありがとうございます!よくありそうな質問なのに丁寧に答えていただいて、恐縮です。

お礼日時:2008/06/12 11:25

文学全体が衰退している現状ではたいへんですね。


多くの大学では文学部自体を語学系に移行しています。
はっきり言って独・墺文学は今後浮かぶ瀬もなしでしょう。
それでも質問者さんが本当に教員の道を選びたければ、
非常に僅かながらポストはあります。
ただし、No.1さんがお書きのように収入は期待できません。
問題は食える食えないではないと思います。
肝腎なのは質問者さんがご自身の学問、文学に対して
本当に学びたい、教えたいという一点で
不断の努力を続ける意志をお持ちであるかどうかということです。
そのような意志を継続できるだけの勇気をお持ちでないなら、
今からでもむしろ語学を生かす道を選ばれることをお勧めします。
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