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今心理学系の大学院で、臨床心理士になるための指定校化が進んでいます。確かにいまは心の時代とよばれ、我々の関心は心の満足に集まっています。しかし、現実には学部段階での心理学は多くの大学で実験もしくは基礎心理学に偏っています。
人間の心はどうなっているのだろう?と疑問に思った学生は、その内容に辟易し、心理学から離れていってしまいます。
その結果、「自分のこころ」に不満のある人が臨床心理学に興味をもって大学院に進学し、不満が少ない人は無難に就職してしまっているように感じます。
つまり、自分で悩みを抱えている人がカウンセラーになってしまう気がするんですが、どうなんでしょう?
これっていいこと?悪いこと?

A 回答 (3件)

私もいわゆる「心理学」をやりたくて、自分の悩みを解きたくて大学に進みましたが、その学部は「実験心理学」しかやってませんでした。


同様の動機で入ったものの、翌年受験しなおしたり、社会学や教育学へ移ったりというのは、ご指摘のとおり当然ありました。
私の場合は、幸運にも福祉系の学部が学内にあり、そこで「臨床心理学」「カウンセリング」という講義を学部外受講で受けることができましたので、その点幸運だったと思っています。
ちなみに、卒論は「社会心理学」の範疇でした。(指導教官がそうだったからです。)

就職については、心理学と関係の無い(?)職場へ就職しましたが、就職してから悩みが病変し、躁うつ病にかかってから8年になろうとしており、現在病気休職を余儀なくされています。

ご質問の「悩みを抱えている人がカウンセラーになることの是非」については、私が治療のためにかかってきた心療内科医や電話相談に乗ってもらった精神科医・精神福祉相談員などなどの方に対応していただいた経験から言えば、「是」です。
それほど悩んでいない人にとっては、こちらの苦悩が感触や感覚としてわかりにくい様なのです。

いや、客観的に見るためには、「自分のために心理学を志す」ほど悩んでないほうが、妙に感情移入しなくていいじゃないか、という反論が出てきそうですが、決してそうではなくて、カウンセラーの資質および訓練の中にはそういう「転移」や「逆転移」をコントロールする技術もふくまれており、それができて初めてカウンセラーなのですから、技術以前に自己体験として持っているものがあるというのは、クライアント(患者)には信頼度の向上をもたらすと私は思います。
確かに、自己満足というか自己の癒しのために、セラピスト(療法家)になってしまっているケースが無いわけではありませんが、個人的にはこう思うのですが、いかがでしょう?
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この回答へのお礼

ありがとうございます
大変参考になりました。

お礼日時:2001/02/17 08:02

人には大なり小なり悩みはあるものです。


私はうつ病でカウンセリングを受けたことがありますが、自分の悩みをストレートに出してくれるカウンセラーとそうでない人とではこちらの心の癒され方が違うような気がします。
私は悩みを抱え込んでいる人がカウンセラーになることはいいことだと思いますし、むしろ悩みを抱え込んだ人の方がカウンセラーに向いているのではないかと思います。
やはりカウンセラーになるためには理論だけじゃダメだと思うんです。人の悩みを自分のものとして捉えられる人がカウンセラーに向いていると思います。
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 カウンセラーって、大学の授業を勉強したからってなれるものではないでしょう。


 もちろん、開業医として病院を開くにはそれ相応の勉強と試験が必要ですが、紙切れみたいな免許証が1枚あったからって、それで「医者」になれるはずもないと思います。
 それに臨床心理学の授業が実験などに偏るのはある意味当たり前です。臨床心理学は飽くまで神経症などの治療法を研究する学問だから、カウンセリングとは違います。

 何でもそうですが、「人から尊敬されなければならない職業」には、受け身的な勉強しかできない人は就けないですよね。
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