内容はあっています(確認済み)。あとは、きれいな文章表現にしたいのですが、
なかなかうまくいきません。もう自分の力では限界です。
文章表現が上手な方、自信のある方、参考にしたいので、添削してください。
また、きれいな文章表現にする、コツやアドバイス等を教えてください。
大腸菌群が検出された食品(青葱・カイワレ大根・生の牛肉)の見た目の状態は普通だった。それでも多数の大腸菌群が検出された。食中毒菌は、食品の鮮度が低下していなくても、食中毒の発生につながる。だから、見た目だけで衛生状態を判断することは間違っている。今回のサンプルは、どのような衛生管理を受けたのかは分からない。不衛生な管理が大腸菌群の検出の原因につながったのではないだろうか、と推測する。
青葱に大腸菌が存在していないことはEMB培地の結果より確認できる。今回の実験からは、カイワレ大根と生の牛肉に大腸菌が存在することを断定できる結果を得ることができなかった。カイワレ大根は農業排水の汚染により、大腸菌が付着している可能性があり、生の牛肉については牛の腸管に存在している大腸菌が付着している可能性がある。大腸菌群が存在していたことから、EMB培地などのさらに高度な大腸菌の検出検査を行えば、大腸菌が検出される可能性もあり得る。
大腸菌群や大腸菌が存在していた食品は食品汚染や食中毒発生の可能性があるが、一部の大腸菌には、病原性のものが存在している。特に、腸管出血性大腸菌(O157)による、食中毒が1996年(平成8年)から全国規模で流行するようになった。また、大腸菌群が検出された場合は起源が同じである病原菌、伝染病などの病原菌にも汚染されている可能性がある。
大腸菌の食品中の存在は直接または間接的に糞便汚染があったことを示すと考えられる。大腸菌群を検出した食品よりいっそう不潔な取り扱いを受けたことが推測され、腸管系病原菌の汚染の可能性も高くなる。
食品から大腸菌群・大腸菌が検出される原因について考えてみる。
(1)ヒトや動物の糞便によって、農場や農業排水、河川が汚染されると、農作物が汚染される。
(2)ヒトや動物の便によって、農業排水や川が汚染されると、飲料水(井戸水、沢水)、湖、川、海、プールの水が汚染される。
(3)解体処理場で食内汚染された食肉、糞便により汚染された食肉、野菜、飲料水等を摂取する。加熱済の食品から大腸菌群や大腸菌が検出された場合、加熱が不十分、あるいは加熱後の二次汚染が考えられる。
(4)調理器具や機材から食品へ汚染、調理施設の汚染については、消毒・殺菌が不十分、加熱が不十分、非加熱食品の調理、二次汚染が考えられる。
(5)調理従事者(大腸菌・大腸菌群が付着している手など)による、二次汚染。
(6)病原性大腸菌については、保菌者による排菌
以上の6つの原因が考えられる。調理現場においては、特に非衛生的な取り扱いによる二次汚染が原因となり得る。
食品から大腸菌群・大腸菌を検出させないための予防や対策、下痢原性大腸菌による食中毒発生の予防を考えてみる。
(1)生で食べる野菜や果物は、水道水、場合によっては除菌剤を使って十分に洗浄する。
(2)わき水や汚染された井戸水はそのまま飲まないようにする。定期的な水質検査を行う。
(3)肉の調理に使ったまな板や包丁などの調理器具を十分に洗浄・殺菌して、生で食べる食品を汚染しないようにする。調理現場での二次汚染に注意する。食品に十分な熱を加える。
(4)食品の中心部まで75℃で1分以上加熱する。生肉の生食は危険である。調理器具の洗浄・消毒・殺菌を十分に行う。
(5)殺菌作用の強い、逆性セッケンなどで十分に手を洗う。消毒・殺菌を徹底する。ビニールの手袋をする。
(6)病原性大腸菌は、ヒトからヒトへの感染がある。保菌者の食品を直接扱う業務への就業制限を行う。そして、保菌者からの二次汚染を防止する。
食中毒防止法に、「予防三原則」=「付けない、増殖させない、殺す」がある。この法則は、
付けない=保菌者や付着食品からの二次汚染(調理器具、手指などの洗浄殺菌不足)に注意する
増殖させない=保管温度(10℃以下、65℃以上)を守る。
殺す=最低75℃(食品の中心温度)で1分間以上加熱する。
であるため、上記で述べた、予防法や対策に合致していると考えられる。特に調理を行う現場では、この食中毒防止法の「予防三原則」を守ることで、大腸菌群や大腸菌の検出・食中毒を防止できると考えられる。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
私は、自称「歴史作家」です。
某文学大賞に入選をし、本が出版されました。まあ、そこそこに売れました。
そして、私の経験上からの「主観」を述べさせていただきますが、宜しいでしょうか?
まず、目につくことは「余りにも断定的」なような気がします。
確かに、内容等は正しいのかも知れませんが、読む方からすると「もう少し優しく」書いてみてはいかがでしょうか。
大腸菌群が検出された食品(青葱・カイワレ大根・生の牛肉)の見た目の状態は普通だった。それでも多数の大腸菌群が検出された。
・・・見た目には普通の状態と思われた食品(青葱、カイワレ大根、生の牛肉等)に大腸菌群が多数検出されました。
ここでのポイント、「大腸菌群」の言葉が2度も出てきている。
食中毒菌は、食品の鮮度が低下していなくても、食中毒の発生につながる。だから、見た目だけで衛生状態を判断することは間違っている。
・・・食中毒は、食品の鮮度が低下していなくても発生します。ですから、見た目だけで、その食品の衛生状態を判断することは間違っていると考えます。
ここでも、「食中毒菌」「食中毒」がダブリ。
今回のサンプルは、どのような衛生管理を受けたのかは分からないが、不衛生な管理が大腸菌群の検出の原因につながったのではないだろうか、と推測されます。
・・・今回のサンプルでは、どのような衛生管理をしていたかは不明ですが、管理が十分でなかったことが大腸菌群の検出につながったのではないだろうかと推測されます。
青葱に大腸菌が存在していないことはEMB培地の結果より確認できる。
・・・青葱に大腸菌が存在していないことは、EMB培地の結果から確認できました。
今回の実験からは、カイワレ大根と生の牛肉に大腸菌が存在することを断定できる結果を得ることができなかった。
・・・今回の実験結果からは、カイワレ大根と生の牛肉からは大腸菌が検出されませんでしたが、
カイワレ大根は農業排水の汚染により、大腸菌が付着している可能性があり、生の牛肉については牛の腸管に存在している大腸菌が付着している可能性が十分あると考えられます。
・・・カイワレ大根は農業廃水の汚染により大腸菌が付着する可能性があり、また、生の牛肉については、牛の腸管に存在する大腸菌が加工の段階で付着する可能性は高いと思われます。
大腸菌群が存在していたことから、EMB培地などのさらに高度な大腸菌の検出検査を行えば、大腸菌が検出される可能性もあり得る。
先ほど、大腸菌は検出されなかった・・・と言っていたのに、なぜ、ここで大腸菌群が存在していた・・・になるのでしょうか?
・・・従って、EMB培地などのさらなる高度化(技法)により、大腸菌が検出できる可能性もあると思います。
大腸菌群あるいは大腸菌が存在している食品は、かなりの確率で食中毒の可能性があり、病原菌を媒体するものもあると考えられます。
・・・大腸菌群や大腸菌が存在している食品は食品汚染や食中毒発生の可能性が高いし、一部の大腸菌には、病原性のものが存在していることが明白になったと考えられます。
特に、腸管出血性大腸菌(O157)による、食中毒が1996年(平成8年)から全国規模で流行するようになった。また、大腸菌群が検出された場合は起源が同じである病原菌、伝染病などの病原菌にも汚染されている可能性があります。
・・・そこには、特に、腸管出血性大腸群(0157)による。食中毒が1996(平成8年)から全国的に流行したように、伝性病の多くが大腸菌に汚染されたものと同じだという可能性は非常に高い、と考えられます。
大腸菌の食品中の存在は直接または間接的に糞便汚染があったことを示すと考えられる。
・・・そこには、大腸菌の存在する食品には、直積的または間接的に糞便からの汚染が十分に考えられます。
大腸菌群を検出した食品よりいっそう不潔な取り扱いを受けたことが推測され、腸管系病原菌の汚染の可能性も高くなる。
・・・当然、そこには、食品の管理状態、または、不衛生な取り扱いににり大腸菌群の発生、そして、検出がかかわっていると思われます。
食品から大腸菌群・大腸菌が検出される原因について考えてみる。
・・・食品からの大腸群、および、大腸菌の検出される原因を考えてみると、
(1)ヒトや動物の糞便によって、農場や農業排水、河川が汚染されると、農作物が汚染される。
・・・(1)人や動物の糞便により、農場内や農業排水、また、河川の汚濁により農作物への直接、または、間接的な汚染が原因と考えられる。
(2)ヒトや動物の便によって、農業排水や川が汚染されると、飲料水(井戸水、沢水)、湖、川、海、プールの水が汚染される。
・・・(2)人や動物の排泄物により、本来自然であるべき井戸水や沢水、湖、川、海、などの汚染が一層深刻化していると考えられます。
(3) 解体処理場で食内汚染された食肉、糞便により汚染された食肉、野菜、飲料水等を摂取する。加熱済の食品から大腸菌群や大腸菌が検出された場合、加熱が不十分、あるいは加熱後の二次汚染が考えられる。
・・・(3)解体処理場で、本来守られるべきの食肉汚染。これらも、人の排泄後の衛生管理の不行き届きにより、大腸菌に汚染された食肉、野菜、そして、飲料水として売られているものまでが、加熱不十分、あるいは、その後の処理段階での衛生管理が徹底していないために、二次的汚染が多発していると考えられる。
(4)調理器具や機材から食品へ汚染、調理施設の汚染については、消毒・殺菌が不十分、加熱が不十分、非加熱食品の調理、二次汚染が考えられる。
・・・(4)調理器具や機材からの汚染も考えられる。そこには、調理器具の消毒、殺菌の手抜き、または、不十分さでの二次感染も考慮しなければならないと考えられる。
(5)調理従事者(大腸菌・大腸菌群が付着している手など)による、二次汚染。
・・・(5)調理従事者は、それなりの対策は講じているとは思われるが、今後は、二次感染の危険性を十分念頭において欲しいものと考える。
(6)病原性大腸菌については、保菌者による排菌
・・・(6)病原菌大腸菌に罹患したと思われる方は、すみやかに保健所等での検査を、もっと、簡略化して、保菌者のプライバシーを尊重しつつ、拡大しないような処置を講ずるべきと考える。これにより、保菌者からの拡大は、大きく防御できるものと考えます。
以上のの6つの原因が考えられる。調理現場においては、特に非衛生的な取り扱いによる二次汚染が原因となり得る。
・・・以上の6つのことを念頭において、調理現場の方々は、十分な衛生管理を徹底し二次感染の防役立ててもらいたいものと考えす。
食品から大腸菌群・大腸菌を検出させないための予防や対策、下痢原性大腸菌による食中毒発生の予防を考えてみる。
・・・次に、特に注意すべき点について考えてみましょう。
(1)生で食べる野菜や果物は、水道水、場合によっては除菌剤を使って十分に洗浄する。
(2)わき水や汚染された井戸水はそのまま飲まないようにする。定期的な水質検査を行う。
(3) 肉の調理に使ったまな板や包丁などの調理器具を十分に洗浄・殺菌して、生で食べる食品を汚染しないようにする。調理現場での二次汚染に注意する。食品に十分な熱を加える。
(4)食品の中心部まで75℃で1分以上加熱する。生肉の生食は危険である。調理器具の洗浄・消毒・殺菌を十分に行う。
(5)殺菌作用の強い、逆性セッケンなどで十分に手を洗う。消毒・殺菌を徹底する。ビニールの手袋をする。
(6)病原性大腸菌は、ヒトからヒトへの感染がある。保菌者の食品を直接扱う業務への就業制限を行う。そして、保菌者からの二次汚染を防止する。
・・・(6)病原性大腸菌は、人から人への感染で拡大します、会社(または、業者)は、つねに健康診断等を実施して、保菌者であるかどうかを確認してください。これは二次感染防止の最低限のマニュアルです。
食中毒防止法に、「予防三原則」=「付けない、増殖させない、殺す」がある。この法則は、
・・・食中毒の防止方法では「付けない」「増殖させない」「殺菌する」の「三原則」が基本です。
付けない=保菌者や付着食品からの二次汚染(調理器具、手指などの洗浄殺菌不足)に注意する。
・・・付けない=保菌者と思われる、または、検診で疑わしき者は従事をさせない。二次感染の防止としては、調理器具や手や、場合によっては、工場内への入出に際し身体の消毒などに気を配ること。
増殖させない=保管温度(10℃以下、65℃以上)を守る。
・・・増殖させない=保管温度(10℃以下、65℃以上)を守ること。
殺す=最低75℃(食品の中心温度)で1分間以上加熱する。
・・・殺す=最低75℃(食品の中心温度)で1分間以上加熱すること。
であるため、上記で述べた、予防法や対策に合致していると考えられる。特に調理を行う現場では、この食中毒防止法の「予防三原則」を守ることで、大腸菌群や大腸菌の検出・食中毒を防止できると考えられる。
・・・このように徹底した管理により、食中毒の予防は、十分とは言えないまでも、かなり、減少すると思われます。特に調理現場を預かる者として、食中毒防止に、是非とも、これらの「三原則」を守ることで、今後の食中毒防止には大きな役割を果たしてくれることと考えます。
以上ですが、ごめんなさい、この時間、私、少々アルコールが入っていまして、気にさわるようでしたら、「無視」してください。
No.2
- 回答日時:
添削すると以下のとおりです。
------------------
青葱・カイワレ大根・生の牛肉から多量の大腸菌群が検出されたが、
外観は普通だった。食中毒菌による食中毒は鮮度と無関係である。
本件の衛生管理状況は具体的には不明だが不衛生であったと推測できる。
★次の「青葱に大腸菌が~検出される可能性もあり得る~可能性があるが」の200字ほどは、〔本来その食品種に〕なのか〔本件固有の品に〕なのか
示されておらず文意がわからないので添削できません★
一部の大腸菌は病原性である。腸管出血性大腸菌(O157)による、食中毒が1996年(平成8年)から全国で流行した。
大腸菌群の存在は起源が同じである病原菌(伝染病を含む)存在の可能性も
示している。
★「大腸菌の食品中の存在は~大腸菌群を検出した食品より」では
大腸菌が大腸菌群に含まれないことになってしまう。
「大腸菌群・大腸菌」という記述も同様におかしい。★
★)「ヒトや動物の糞便によって、農場や農業排水、河川が汚染されると、農作物が汚染」農業廃水?農業から排水がありますか。あるとしても
農場から出たものが農作物に入りますか。意味不明。
「ヒトや動物の便によって、~プールの水が」プールの水は
プールに入る前に浄化されています。
「 解体処理場で食内汚染された食肉、~食肉、野菜」
その処理場と野菜は無縁でしょう。★
加熱済食品から菌が検出された場合、加熱不十分、あるいは加熱後の汚染が考えられる。
★「調理器具や機材から食品へ汚染」
器具や機材がなぜ汚染されているのか。
汚染経路の説明は源から順を追う必要があります。
「病原性大腸菌については、保菌者による排菌」その菌に限りません。
「調理現場においては、特に非衛生的な取り扱いによる」
その現場に限りません。「二次汚染」は菌がいくつかの場所で
リレーされるのだから常にあり、調理現場に限りません。
「水道水、場合によっては除菌剤を」
どんな場合か具体性がありません。
「わき水や汚染された井戸水はそのまま飲まないようにする。定期的な水質検査を行う。」検査を通ればそのまま飲めるのだから検査あるのみであり、
疑わしいなら飲まないのが正しい。日本は水道が普及しており、
本件は標準的な話です。井戸しかない地域ならそこ限定の話であり
大腸菌全般の対策とは論点が異なる。
「 肉の調理に使ったまな板や包丁などの調理器具を十分に洗浄・殺菌」
(4)で調理器具の洗浄・消毒・殺菌が重複している。
(5)も重複している。洗浄関係はまとめてひとつ書けばよい。
(6)もそれ以前と重複している。★
---------------------------------
「内容はあっています」という申告ですが、
ひどく混乱しています。
「もう自分の力では限界です」
ろくに推敲してないでしょう。
時間を置いて5回でも6回でも書きなおしなさい。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
長い文章を書くときには、前もってこれから何を言いたいかのヒントを一言述べておくと読みやすくなります。
また、つなぎの接続詞を使いこなしましょう。列挙する時は、各列挙の文が出来る限り同じ構造をしていると読みやすいです。列挙の中の一項目に、幾つかの範疇の属するものを入れてしまうと読み難くなりますので、はっきりとした項目別に分けましょう。
段落の間を一行空けると読みやすくなります。
さらに貴方の文は、現在形と過去形が混じっており、どれが実験結果なのかどれが考察の主張なのか判りずらかったので、私なりに理解した形で書き換えてみました。
また、もし私の文章に誤解があるようだったら、貴方のはじめの文がどうして、私のような誤解を産み出してしまったのかを考えて下さい。
添削文は以下の通りです。今後の報告の書き方も、このくらい整理してみて下さい。
====
青葱・カイワレ大根・生の牛肉について、大腸菌および大腸菌群の有無についての今回の実験結果と、それに関する考察を報告する。
大腸菌群については、上で述べた全ての食品で確認された。しかし、大腸菌については、青葱に大腸菌が存在していないことがEMB培地の結果より確認できた。また、カイワレ大根と生の牛肉に関しても大腸菌が存在することを断定できる結果を得ることができなかった。しかし、カイワレ大根は農業排水の汚染により大腸菌が付着している可能性があり、生の牛肉については牛の腸管に存在している大腸菌が付着している可能性がある。上触れたように大腸菌群が存在していたことから、EMB培地などのさらに高度な大腸菌の検出検査を行えば、カイワレ大根と生の牛肉に大腸菌が検出される可能性もあり得る。
大腸菌群が検出された食品の全ては、見た目の状態は普通だった。それでも多数の大腸菌群が検出された。食中毒菌は、食品の鮮度が低下していなくても、食中毒の発生につながるので、見た目だけで衛生状態を判断することは危険である。今回のサンプルは、どのような衛生管理を受けたのかは分からないが、不衛生な管理が大腸菌群の検出の原因につながったものと推測できる。また、もしもっと精度の良い方法で大腸菌が検出された場合には、直接または間接的に糞便汚染があったことを示すと考えられるので、大腸菌群のみを検出された食品よりいっそう不潔な取り扱いを受けたことが推測される。
一般に大腸菌群や大腸菌が存在してる食品は食品汚染や食中毒発生の可能性がある。さらに一部の大腸菌には、病原性のものも存在している。特に、腸管出血性大腸菌(O157)による食中毒が1996年(平成8年)から全国規模で流行するようになったので、そのような 腸管系病原菌の汚染の可能性も高くなる。また、大腸菌群が検出された場合にも大腸菌と起源が同じである病原菌や伝染病などの病原菌に汚染されている可能性もあり得る。
以下に、食品から大腸菌群や大腸菌が検出される原因とその予防策についてについて考えてみる。
[A]食品から大腸菌群・大腸菌が検出される原因について:
(1)ヒトや動物の糞便によって、農場や農業排水、河川が汚染されると、農作物が汚染される。
(2)その結果、飲料水(井戸水、沢水)、湖、川、海、プールの水が汚染される。
(3) 解体処理場で食内汚染された食肉、糞便により汚染された食肉、野菜、飲料水等を摂取により汚染される。
(4)加熱済の食品から大腸菌群や大腸菌が検出された場合、加熱が不十分、あるいは加熱後の二次汚染が考えられる。
(5)調理器具や機材から食品へ汚染、調理施設の汚染については、消毒・殺菌が不十分、加熱が不十分、非加熱食品の調理などの二次汚染が考えられる。
(5)調理従事者(大腸菌・大腸菌群が付着している手など)による、二次汚染が考えられる。
(6)病原性大腸菌については、保菌者による排菌が考えられる。
以上の7つの原因が考えられる。調理現場においては、特に非衛生的な取り扱いによる二次汚染が原因となり得る。
[B}食品から大腸菌群・大腸菌を検出させないための予防や対策、下痢原性大腸菌による食中毒発生の予防や対策について:
基本的には 食中毒防止法に明記されている「予防三原則」=「付けない、増殖させない、殺す」を実行することである。 それは、
付けない=保菌者や付着食品からの二次汚染(調理器具、手指などの洗浄殺菌不足)に注意する、
増殖させない=保管温度を守る、
殺す=十分加熱する、
とまとめることができるが、それをもっと具体的に列挙すると、以下のようになる。
(1)生で食べる野菜や果物は、水道水、場合によっては除菌剤を使って十分に洗浄する。
(2)わき水や汚染された井戸水はそのまま飲まないようにする。また、定期的な水質検査を行う。
(3) 肉の調理に使ったまな板や包丁などの調理器具を十分に洗浄・消毒・殺菌して、生で食べる食品を汚染しないようにする。調理現場での二次汚染に注意する。
(4)殺菌作用の強い、逆性セッケンなどで十分に手を洗う。消毒・殺菌を徹底する。また、ビニールの手袋をする。
(5)病原性大腸菌は、ヒトからヒトへと感染する場合があるので、保菌者の食品を直接扱う業務への就業制限を行うことによって、保菌者からの二次汚染を防止する。
(6)10℃以下や65℃以上の保管温度を守ったり、食品の中心部まで75℃で1分以上加熱する。
特に調理を行う現場では、この食中毒防止法の「予防三原則」を守ることで、大腸菌群や大腸菌の検出・食中毒を防止できると考えられる。
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