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海外(特に中東地域)で淡水化プラントを開発するとなると、コストはどれくらいかかるのでしょうか?
また、海水を淡水にする技術には、蒸発法と、海水に圧力をかけてろ過膜を通して海水をこす逆浸透法があるようですが、それぞれの方法で淡水化する場合には、どれくらいのコストがかかるのでしょうか?

A 回答 (2件)

『現在のコストでは、産油国や先進国といった国にしか、設置できないようですが、より一層途上国などにも普及させるには、どの程度のコストまで下げる必要があるのか気になります。



の件、私は淡水化プラントの計画・設計が専門ですので、以下私見になってしまうのですが、お許しください^^;

途上国の場合、プラント自体は先進国のODAで設置されると考えます。 問題は、その維持運営を途上国で行なう必要があるという部分で、この費用が高いと途上国での実現可能性が低くなります。

現在、淡水化コストが安い逆浸透膜法でも、維持運営費用のうちもっとも大きな割合を占めるのは、淡水1立方メートルあたり3~5キロワット時かかる電力費です。 つまり安い電力があれば、安いコストで水が作れることになるので、ご質問の件は、その問題に置き換えられるのかもしれませんね。
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。

淡水化プラント設置以前の電力の問題も大きく関わってくるんですね。
そう考えるとやはり途上国で、民間レベルで設置から維持管理まで全てを担当するにはまだまだ時間はかかりそうですね・・・^^;

丁寧にご回答していただき、ありがとうございました!!

お礼日時:2008/07/16 14:20

中東地域のペルシャ湾岸沿いの場合、淡水化プラントはほぼ100%蒸発式であり、発電プラントと併設されています。

発電で使い終わった熱を淡水化プラントで使用するためです。

この場合、淡水化のコストというのは「発電用に燃やした燃料のうちどれくらいを淡水化に使っていると見るか?」また「淡水化で使う電力(ポンプ用)はいくらで作っているのか?」によって大きく変わってきます。

それを踏まえて、一般的な値では、蒸発法のコストは淡水1立法メートルを得るのに100円~150円くらい(上記のように発電と組み合わせた場合)であると言われています。
参考URLのレポートでは、
「水の生産と配水のコストはUS$1.07~US$1.60/m3 であるといわれている。」と書かれています。

一方、逆浸透法のコストも、電力価格と原海水のきれいさによって大きく変わります。 中東エリアですと、インド洋に面するオマーンで淡水1立法メートルあたり約70円の淡水化コストを達成、という実証実験結果(造水促進センター)を読んだことがあります。

参考URL:http://www.jaif.or.jp/ja/news/2006/desalination_ …
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございます。
中東地域の淡水化プラントは発電で使い終わった熱を淡水化プラントで使っているのですね。
初耳でした。

コストに関しては、逆浸透法に分があるのですね。
世界でこの方法が広まっているのも納得できます。
日本の得意な分野らしいので、これからも頑張ってもらいたいです^^

現在のコストでは、産油国や先進国といった国にしか、設置できないようですが、より一層途上国などにも普及させるには、どの程度のコストまで下げる必要があるのか気になります。

専門家の方ということで、もしご存知でしたら教えていただきたいのですが・・・??

お礼日時:2008/07/11 21:46

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