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すいません。
社会の授業でもちょっとやって少し気になったのですが日本は何故外国から米を輸入しているのですか?
別に米不足ということはないと先生も言っておられたのですが。
知っている方もし良かったら教えてください。
また、こんなこと常識だろと思う方申し訳ありません。まだまだ未熟なもので・・・。

A 回答 (3件)

関税って知ってるやろ?


自国の産業を保護するために、輸入品に税を課して価格を吊り上げる。大昔からある税。イギリスなんかはインドなんかの植民地に対する関税を撤廃して富を得てきた。植民地にしちゃえば、自由に関税決められるから自国に有利なようにできる。だから欧米の列強は植民地の拡大をすすめてきた。これが戦争に、やがて世界大戦に発展した。
幕末、日本が開国する際、バカな幕府は関税自主権を認めない条約をアメリカとかと結んでしまった。これって日本が植民地として開国したのと似たような意味合いをもつ。だから井伊直弼が暗殺された(桜田門外の変)のは習ったの覚えてるっしょ?

話を戻すと、もう二度と世界大戦が起こらないようにしようってことでGATTが誕生した。その中でのひとつの取り決めごとがウルグアイ・ラウンド(ウルグアイで合意された交渉(ラウンド))
GATTの目指すものは完全な自由貿易。つまり規制や関税をほとんどかけず、加盟国間で自由に輸出や輸入を行えるようにしようということ。
でも、完全に自由化するのは各国の思惑が絡んで、現実的に不可能。そこでウルグアイ・ラウンドでは農産物に関してはひとつだけ合意がなされた。
自国への輸入を規制したり、あるいは関税をかけたりしてもいいけど、その代わりにある一定量を輸入するというもの。
ここに易しく詳しく書いてあるから、これを読めば理解できると思う。
http://agrin.jp/hp/q_and_a/yunyu.htm

日本が減反政策をしているにも関わらず、米を輸入しているのは、ウルグアイ・ラウンドで義務付けられたから、が答え。ホントのとこは、輸入しなくて済むならそれに越したことはない。

じゃぁ、GATT(現在のWTO)なんか脱退しちゃえばいいじゃない、というと、それはそれでもっと問題。農産物を輸入したくないっていってたら、逆に工業製品を輸出できなくなる(関税をおもいっきりかけられて買ってもらえなくなる)
買ってやるかわりに、買ってくれよってこと。
だから日本が一番最初に自由貿易協定を結んだのはシンガポール。なんでかっていうと、シンガポールには農業がない。国内の農家を保護したいけど、工業製品を輸出したい日本にとっては願ったり叶ったりの相手というわけ。といっても、シンガポールの市場はたかだかしれてるし、日本以外とも自由貿易やってるから、そんなにメリットはないのかも。

外国産の米が安いからというのはまったくのウソ。今回の事故米転売事件のうち輸入米はウルグアイラウンドに従って政府が仕方なく輸入したものの一部。輸入米を買う消費者なんていないし使い道に困って多くが倉庫に眠ってる。世界で毎日何千人も飢死してるのに、捨てるために食料を輸入しなきゃいけないなんて難しい世の中やろ?でも、それが国家間の利益をたもつため、世界平和のために必要なんだとさ。
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以前に同じ趣旨の質問があったので,その時の回答をそのまま引用します。


http://okwave.jp/qa4080999.html

2.なのに外国からお米を輸入する理由
これは、はっきり言えば、アメリカを中心とした外国の圧力です。
今の世界は自由貿易主義を取っています。どの国も、自分の国の生産物を、自由に他の国に売れる制度を世界中で認めようというのが、自由貿易制度です。今の日本で、外国製品が自由に買えるのはそのためです。

でも、この制度には困った点もあって、外国から安くて優秀な製品が入ってくると、自分の国の産業が打撃を受ける、ということがあります。

実は、アメリカは日本の自動車の輸入先として一番大手でした。日本の自動車は安くて、性能が良いのでアメリカでどんどん売れた。そのために、アメリカの自動車産業は大打撃を受けました。

それでアメリカは「アメリカは日本の自動車を買っているのだから、日本は、アメリカの安い米や牛肉を買うべきだ」と圧力をかけたのです。これには色々な事情があるので、どちらが良いとか悪いとかは、一言では言えないのですが、ともかくそのような主張をしました。

日本は、「もし、アメリカから安い米を輸入したら、日本の農家は大打撃を受けて、つぶれてしまう。主食が自分の国で作れなくなるのは困るので、他のものはともかく、米を買うことはできない」と主張しました。

私はアメリカに住んでいますが、実際、米は日本よりずっと安いです。10kgで2000円も出せば、美味しい無洗米が買えます。日本の半分以下です。流通量が増えればもっと安くなるでしょう。

それで、政府は米の輸入だけは認めなかったのですが、「だったら、お前の国の自動車も買わないぞ」(実際には関税を極端に高くして、日本車がものすごく高い値段になるように操作するのです。そうなると誰も買わなくなりますから)と言われ続け、ついに米の輸入に踏み切ったわけです。

その輸入の仕方ですが,まず輸入する義務量(ミニマムアクセスといいます)を決めました。「毎年,最低これだけは輸入します」という世界に向けた公約です。次に,その米にべらぼうな関税をかけました。たしか800%近かったはずです。

この辺の事情は,「GATT」「ウルグアイ・ラウンド」で検索をすれば,詳しく分かります。

このようにして輸入した外国米ですから,実際には誰も主食としては買いません。国産米の方が(べらぼうな関税のせいで)安く買えるからです。このため,政府は米を買った代金,買った米の保管費用などを無駄に費やすことになってしまいました。自由貿易の代償と考えれば,仕方ないことなのかもしれません。

で,この輸入米を何とか消費しようとしたのが,今回の三笠フーズ事件の原因です。保管料を考えれば,売値が赤字になっても売ってしまった方が政府としては得なのです。だから,流通に関する検査体制も甘くなったのでしょうね。
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外国の米は安いからです。



やすい以上買わない理由はありませんし、そこそこの品質のものでもずっと安いからです。
もちろん、安だけが価値基準のすべてではないし米は持久できるし日本の特別な作物ですので拒むこともできますが、
逆に欧米からは「俺たちも自動車は作れるし自動車の歴史は欧米工業シンボルだから今後一切日本車は輸入しない」と言われかねませんので、
渋々米を買っています。

それにいくらまずい外米でも、酒や味噌・煎餅にしてしまえばコシヒカリ等で作ったものと全く変わらないことがわかったのです。
(製造元のプロが味見してもわからないらしい)
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