電子書籍の厳選無料作品が豊富!

リーマンブラザーズの破綻やAIGの救済でニュースが持ちきりですが、

日本のバブルを見て世界の金融プロ集団は何も学習しなかったのでしょうか?

「サブプライムはなぜおこったのか?」 とかいう本を読んでサブプライム問題の経緯はわかっていますが、
なぜ金融のプロ集団がこのようなことを回避できなかったのでしょうか?
FRBがもっと早く利上げをしていればここまで深刻にはならなかったのではないでしょうか?
不動産の価格が永遠に右肩上がりなんてあり得ないことは日本のバブルから学べなかったのでしょうか?
限界まで利益を得ようとするチキンレースに世界の金融機関がみんな負けて崖から落ちてしまったような、そんな印象を受けます。

結果論だ、といえばそれまでですが、
こうなることは賢明な投資家やプロ集団なら予想できたのではないでしょうか?
人類は同じ過ちを永遠に繰り返すのでしょうか?
なんだか悲観的になってきます。^^;

えらく深い質問かもしれませんが、とくに金融機関でディーラーなどなさっていた方などのご意見が伺えればうれしいです。

A 回答 (2件)

いくつか理由がありますが、「金融機関でディーラーなどなさっていた方などのご意見が伺えれば」ということで、知人から聞いた話を。




まずは、全体と個別は別ということです。世界経済全体として考えるとバブルはいつまでも続かないことは当然分かっており、サブプライム証券で一生涯稼ぎ続けられると考えている金融機関はどこにもありませんでした。
ただ、1ディーラーや1金融機関がバブルの崩壊を食い止めるために行動するなどありえません。彼らは利益を追求します。しかもバブルということはその商品が値上がりするので、利益を得るチャンスです。バブルの発生自体は彼らにとって悪いことではないのです。
そして彼らの個人個人は、少なくとも当面の間はサブプライム証券は有力な商品で、自分だけはそのバブルが崩壊するところから逃げられると考えていたとのことです。オーバーコンフィデンスバイアスですね。


また、投資家がプロにリターンを求めるからでしょう。
残念なことに、懸命でない投資家が多く、彼らはリターンのみでプロを評価する傾向があります。そのため「慎重にリスクを避けた結果、それ相応のリターンだったプロ」より、「一発ご破産リスクを取ったが、結果的に運良く大成功したプロ」を評価します。リターンが低いプロには資金が集まりませんので、懸命な投資をしていては商売にならないのです。(知人も他のディーラー達と比較されるので、「○がいくら儲けた」と聞くと過大なリスクを犯さざるを得ないと言っていました)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答いただきましてありがとうございます。

>ただ、1ディーラーや1金融機関がバブルの崩壊を食い止めるために行動するなどありえません。彼らは利益を追求します。

確かにおっしゃるとおりですね。
でも、たとえばリーマンのディーラーなどは少なくともリーマンの存続に関わるようなリスクを回避することはできたのではないでしょうか?
また、経営者も自社の存続に関わるほどのリスクを回避する責任があったのではないかと思います。
まぁ、その責任をとらされた経営者も多いのでしょうけど。

>また、投資家がプロにリターンを求めるからでしょう。

これについても、バブルがはじけてしまったとき、
「バブルの影響で大損害を被らされた証券会社」と
「バブルの最中はあまりパフォーマンスが良くなくても、バブル崩壊の影響をさほど受けずにすんだ証券会社」とでは
すくなくとも中長期的には評価が大きく変わってきますよね。

経営者もディーラーも、短期でのパフォーマンスで評価を受ける現状ではやむを得ないのかもしれませんが、、、、
リーマンのような大企業が破綻するなんて、そんな最悪の事態を回避するようなことすらできないほど短期での評価を強いられているのが現状、ということでしょうね。
そういうところからすこしづつでも改善されるように期待します。

わたしは趣味でFXをやっている素人ですが、最悪の事態でもロスカットにならないように資金管理したり、やっていますが
そういうレベルの話とは違うのかもしれませんね。

私としては、金融プロ集団がそろいもそろってこのように軒並み倒れていくのを見て、本当に悲しくなってしまいます。
過去の失敗から学習してほしいと心から思います。


いずれにしましても、答えにくかったであろう質問に回答していただいたこと、感謝いたします。
ryuken_decさま ありがとうございました。 m(_ _)m

お礼日時:2008/09/19 17:14

日本のバブルを見て何も学習しなかったのか?という質問ですが、


ほとんどの金融関係者は学習しなかったと言えそうです。
ただ、一部の人たちはサブプライムローンの破綻を予測し、
空売りで莫大な利益を得ています。
また、ヘッジファンドの一部も利益を上げているようです。
そして、無名の個人投資家の中にも破綻を的確に予測して、
投資をしている人もいます。
今はネットのブログなどで個人でも情報を発信できるので、
賢明な個人投資家の存在が分かりました。
ただ、投資の世界では勝者は常に少数だという事が
今回も証明された気がします。

サブプライムローン破綻はキッカケに過ぎず、これから
本格的な金融危機が訪れると予測している人もいるようです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答いただきましてありがとうございました。

>ただ、一部の人たちはサブプライムローンの破綻を予測し、
>空売りで莫大な利益を得ています。
>また、ヘッジファンドの一部も利益を上げているようです。
>そして、無名の個人投資家の中にも破綻を的確に予測して、
>投資をしている人もいます。

そうですね。
損する人がいれば得する人がいるのが相場というものですから。

私が疑問に思っているのは、
ごく一部の賢者(勝者)がいればいい、というわけではなくて、
金融プロ集団がそろいもそろって過去の失敗から学ぶことができずに
軒並み記録的な大損失を計上していることが問題なのです。
結果、世界的な不況に突入していくのが悲しいのです。

人類は学習能力がないのでしょうか?

だとすれば地球はほんとに滅亡しますね。 ^^;

こういうことは環境問題についても言えることだと思います。

お礼日時:2008/09/28 11:58

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!