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どうして、中国は有人宇宙船を打ち上げられて、日本は無人ロケットですら失敗するのでしょうか?日本人は宇宙飛行士をアメリカに送っているが自分達では作らない。
日本の技術は一流だけど、ITや先進技術は遅れていると先日記事で読みました。それも失敗の一因でしょうか?
中国は世界でも有数の経済大国のようですが、経済力が技術力の向上にそれだけ貢献するのか?日本も、経済の発展と同時に技術力が向上していったような気がします。
私は、中国の技術力はまだまだで、貧しいイメージと、車も模造品、世界のおもちゃ、縫製工場くらいの感覚でいましたので大したことないや。と思っていたので、いつの間に?という感じです。

中国にはどこからそれだけの技術が出てきたのでしょうか?

A 回答 (13件中1~10件)

中国は16年以上まえからこのプロジェクトを進めてきました。


膨大な費用と人員と国威をかけ、しかも旧ソ連が膨大な投資で完成させたいわゆる約半世紀近く前の「枯れた設計」をベースに、現在の工業技術を利用してリビジョンアップさせる手法でやったと考えられます。
それでもかなりの失敗を犯しており、日本であれば何度もとん挫するような状況を中国ならではの強権的指導力で継続したわけです。
アメリカと旧ソ連の初期宇宙計画の背景に冷戦期ならではの国威高揚のモチベーションがあったのと同じように、いま内外での不安定要素を抱える中国にも国民のナショナリズムを前向きに煽るべき理由が見出せます。
一方で、日本はとっくの昔に有人計画を排除していましたが、これは有人宇宙計画というものがいかに膨大な財源を必要とするか明白であり、費用対効果の面ではほとんど浪費にしかみえないような計画に国民が同意しないだろうという政治的理由があったのだろうと思います。
それでも日本は、アメリカの10分の1、欧州共同の半分程度の予算規模でありながらも有人飛行が可能なクラスの大型ロケットを比較的低コストで独自開発し、ようやく連続打ち上げ成功のスコアを伸ばし始め、学術探査では世界最高水準の実績を築いています。
その国の工業技術が如実に反映される宇宙開発ということでは、依然として中国よりも高い技術力を日本は有しています。
ただ、宇宙開発に向ける力の入れ方が違うだけです。

むろん、プロジェクト管理等での日本特有の不安要素も多々あり、新興国インドの猛追もあり、などぜんぜん楽観できない状況ではありますが、中国の状況に感情的に反応するより、是々非々で状況を分析して他山の石として日本の宇宙政策を見直せば良いのです。
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この回答へのお礼

>それでもかなりの失敗を犯しており、日本であれば何度もとん挫するような状況を中国ならではの強権的指導力で継続したわけです。

日本なら、国民の批判に負けて、やっぱりやーめた!
みたいなことになりますよね。

中国の共産主義は大嫌いですが、独裁的支配による指導者のリーダーシップを見ると、日本にも少しでいいから政治家にそうあって欲しいですね。日本のような民主主義国家では出来ないことかもしれませんね。

お礼日時:2008/10/05 01:32

>10年にも打ち上げる無人の神舟8号、同9号が行うドッキング試験の目標となる宇宙船


 日本の技術試験衛星VII型「きく7号(ETS-VII)」(分離しそれぞれ「おりひめ・ひこぼし」)は、1997年の段階で自動操縦により分離や接近・ドッキングを行うランデブ・ドッキング実験を3回実施しています。

 まあ、やっと宇宙ステーションに関わる上で最低限必要な技術の獲得へ動いたという所でしょうか?(神舟は、図面を突き合せないと違いが分らないというのは…。)
 風雲一号の様に、体当たりでステーションが破壊されてしまっては元も子もありません。ただ、中国の衛星攻撃兵器は米国が確認しただけで3度失敗しているようですが…。

 「天宮」に関しては、要するに「きぼう」の中国版な訳で、そこで何を研究するかが重要です。打ち上げればそれで良いという類の者ではありません。(多額の資金を投入するに値する研究が宇宙で可能なのでしょうか?)
 嫦娥の月面映像が「科学研究用としては落第」と断じられたり、神舟7号の船外活動の実施が疑われている現状では疑問視せざるを得ません。(まあ、ロケット打上げの2時間前に成功のニュースが流れるお国ですから)
   http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2 …
   http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1 …

 2020年代に向けての構想なら、日本にも色々ある訳(月軌道間輸送機とか再使用型有人宇宙船)で、それを指して中国の技術が優れているとは言えないと思います。(まあアメリカだとさらに凄かったりしますが…。)
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この回答へのお礼

>日本の技術試験衛星VII型「きく7号(ETS-VII)」(分離しそれぞれ「おりひめ・ひこぼし」)は、1997年の段階で自動操縦により分離や接近・ドッキングを行うランデブ・ドッキング実験を3回実施しています。

ですが、日本のは未だに無人飛行でその上時々打ち上げに失敗してますよ。
未だ、友人飛行は日本にとっては未知の分野だと思います。
金を積んで、乗せてもらっているという感じでしょうか?

中国の物真似と笑うのは、昔の日本が欧米の家電品の物真似を笑っていましたが、宇宙船の物真似はどうなのでしょうか?少なくとも日本よりは宇宙船のレベルは技術的にかなり高いと思いますが。

お礼日時:2008/10/05 01:27

スペースシャトルは2010年に退役します。

後継として、米国は「オリオン」を開発中ですが、有人飛行は2015年以降だそうです。つまり、米国は5年間以上の「有人宇宙船空白期」に入ります。
日本の HTV は無人の物資輸送機で、人を運べないし、第一まだ開発中です。米国はロシアのソユーズに乗っけてもらって、空白期をしのぐことに決めました。有人に成功したのは米・露・中の3国しかありません。グルジア紛争などで米露関係は悪化していますが、背に腹は替えられないということでしょう。

宇宙ステーション往復にソユーズ座席、米が16年まで確保(読売新聞08年9月30日)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080929-OYT …
(引用開始)
米国が国際宇宙ステーションへ飛行士を往復させる手段として、露宇宙船ソユーズの座席使用のための費用負担を2016年まで認める法案が、米議会で可決された。
米紙ニューヨーク・タイムズが28日伝えた。
しかし、米露関係が悪化し、中国も宇宙開発で躍進する中、米国がスペースシャトル退役後に自前の有人宇宙船を失う「空白期」への不安は増している。
(引用終り)

また、神舟とソユーズとを比較した、図面付きの詳しい記事を見つけました。

神舟7号が近く打ち上げ、中国の有人宇宙船とはどういうものなのか?(Technobahn)
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2 …
(引用開始)
西側では一般的には神舟宇宙船はロシアのソユーズ宇宙船のコピーとの認識が強いが、果たしてその実態はどのようなものなのだろうか?(中略)
公開情報が限定されているため、詳細は不明な点が多いが、ソユーズと神舟は似て非なるものであり、
(引用終り)

中国には、自前の宇宙ステーションという遠大な計画があります。今回の神舟7号による宇宙遊泳成功も、その一里塚だそうです。老獪な米国は中国相手に駆け引きをはかっているようです。

中国、宇宙遊泳に成功 20年にはステーションも視野(朝日新聞08年9月28日)
http://www.asahi.com/international/update/0927/T …
(引用開始)
「神舟7号」で27日午後4時半(日本時間同5時半)すぎ、飛行士1人が約20分にわたり、中国初の船外活動に成功した。(中略)
船外活動は宇宙ステーションの維持に欠かせない技術だ。自力でステーション建設を目指す中国は周到に準備を進めてきた。
(引用終り)

中国、次は宇宙実験室 宇宙ステーションへ基盤整備(朝日新聞08年9月29日)
http://www.asahi.com/international/update/0929/T …
(引用開始)
中国が、船内実験室などをもつ宇宙船「天宮」の打ち上げを計画をしていることがわかった。10~15年にかけて計3機を打ち上げ、(中略)
天宮1号は、10年にも打ち上げる無人の神舟8号、同9号が行うドッキング試験の目標となる宇宙船。有人の神舟10号以降では、ドッキングして飛行士が「天宮」に移動して作業する予定で、宇宙ステーションの「ひな型」が早くも登場する。
(引用終り)

宇宙遊泳成功 中国着々と実力、米も接近狙う(朝日新聞08年9月28日)
http://www.asahi.com/international/update/0928/T …
(引用開始)
07年1月、中国が人工衛星をミサイルで破壊する実験を行ったため、米国が反発、協議はいったん途絶えていたが、米航空宇宙専門誌アビエーション・ウイークによると、最近、再開したという。
(引用終り)

日本人は「きぼう」へ行くにも、外国船に乗せてもらうほかない状態です。2010年以降はロシア(ソユーズ)、15年(?)以降は米国(オリオン?)、そのうち中国(神舟10号以降)のお世話になることもあるかも知れません。
また、03年5月打ち上げの日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、予定が狂ってまだ帰還せず、どうも主目的(イトカワのサンプル持ち帰り)には失敗しそうな雲行きです。関係者が複雑な弁解をしているので、私たち素人には分かりにくくなっていますが。長い旅路でトラブルが相次ぎました。めげずに後続を打ち上げればいいんですが、「はやぶさ2」は未定のようです。

はやぶさ (探査機) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84% …
はやぶさFAQ(はやぶさまとめ)
http://hayabusamatome.xrea.jp/wiki/index.php?%A4 …
(引用開始)
Q.結局,小惑星のサンプルは取れたの?
わかりません.(中略)
なお,川口プロジェクトマネージャの見解は「サンプルが取れていても、ケシ粒程度のものが2~3個ほど」だそうです.
(引用終り)
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この回答へのお礼

>日本人は「きぼう」へ行くにも、外国船に乗せてもらうほかない状態です。2010年以降はロシア(ソユーズ)、15年(?)以降は米国(オリオン?)、そのうち中国(神舟10号以降)のお世話になることもあるかも知れません。

アメリカの宇宙船にしても乗せてもらってるお客さんみたいな感じがしますね。中国の宇宙船に乗せてもらうとなると、日本人の自尊心は微妙でしょうね

お礼日時:2008/10/05 01:15

 中国の宇宙技術に対する国際的な評価は、下記の一点で理解できると思います。



  「中国、国際宇宙ステーションへの参加を公式に打診」 ← 未だに、了承されず。(予算が足りずに計画のキャンセルが続発しているにもかかわらず…。)
   http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2 …

 ちなみに、日本は国際宇宙ステーション(ISS)の実験棟である「きぼう」の製造と宇宙ステーション補給機(HTV)を担当しています。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%BC% …
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99% …

 HTVは観光バス程度が収まる程度の大きさで、約6トンの物資をISSに運びます。(ISSのロボットアームが届く範囲に正確に誘導する制御技術が必要です。)
 特にスペースシャトル退役後は、軌道上交換ユニット(ORU)を運べるのはHTVだけですし…。

 すでに宇宙技術の開発は、国威発動と言う段階から宇宙空間でしか出来ない、研究・調査を継続して行う為のインフラ構築の段階に達しています。(欧州補給機(ATV)・アメリカのオリオン等)
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この回答へのお礼

記事読みましたが、きぼうを運んだのはアメリカですよね。

お礼日時:2008/10/03 23:00

中国の宇宙開発を過小評価するのも、過大評価するのも適切ではないと思います。



日本がラムダ4S5号機で「おおすみ」を打ち上げて世界で4番目(ソビエト・アメリカ・フランスに次ぐ)の人工衛星打ち上げ国になったのは1970年2月でしたが、その2か月後の4月には中国も初めての人工衛星「東方紅」の打ち上げに成功していて、当初は大きな差はありませんでした。しかしその後日本と中国は宇宙開発の重点の置き方が異なるようになりました。日本が無人の科学探査に重点を置き、小惑星探査機「はやぶさ」のような先進的な業績を挙げたのに対して、中国は国威発揚や国民の統合(中国人としての誇りの醸成)の意味もあり有人の宇宙飛行に重点を置き、ソビエト・アメリカに次ぐ世界で3番目の有人宇宙船の打ち上げ国になりました。これは路線の違いであり、どちらか一方が優れていて他方が劣っているというようなものではないと思います。今のところ、中国には「はやぶさ」は打ち上げられませんし、日本には「神舟」は打ち上げられないということです。(日本がこれからもずっと自前の有人宇宙船を開発しなくてもよいかどうかについては議論が分かれるところだと思いますが…)

なお中国の宇宙開発の技術のベースに旧ソビエトの技術があることは確かですが、中ソ対立などの事情で「自力更生」を図らなければならなかった部分もあり、すべてがコピーではありません。また神舟7号や前回の神舟6号の打ち上げの際はテレビで生中継をしていて、自国の技術に対して中国が自信を持ちつつあることがうかがえます。
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素人丸出しの回答で笑われそうですが、技術力の低い方から並べるとすると、次のようになると思うんです。



(a) 粗悪なコピー
(b) ライセンス生産
(c) 不法コピーだけど本当に動く
(d) その他

中国はロシア(ソ連)の兵器を多数コピーしています。昔、ある軍用機をコピーしたところ、滑走路を走り回るばかりで、ついに飛ばなかったそうです。そりゃ飛行機じゃないじゃん……。この話はうろ覚えで、機種名など裏は取ってませんが。
次に、ライセンス生産って合法コピーだと思うんです。合法と不法の違いは大きいし、(純正)技術を習得できるとは言いますが、設計図までもらえば、そりゃ作れるだろうという感じがします。
現代中国は(a)~(d)が混在しているでしょう。そのコピー根性は筋金入りであり、これを嘲弄する人は、まだ考えが甘いかも知れません。3万点の部品からなる自動車まで、コピーしちゃうんです。しかも、今のチャイニーズコピーは本当に動きます。(c)は、ある意味(b)よりしっかり技術を身につけていると言えないでしょうか。不法にですけど。
私は高度な「ものづくり」を実地に経験しているわけではありませんが、「コピーすれば簡単」というもんじゃないと思います。正規の設計図や仕様書がそろってないのに、答を割り出して(少なくとも一部は)手探りで作るんですよ。深い所まで理解しないと、飛ばない飛行機ができるだけでしょう。

2003年11月1日、石原慎太郎は衆院選の応援演説で咆哮しました。
「隣の中国でも人間積んだ宇宙船を上げて、みんなびっくりして。中国人は無知だから『アイヤー』と喜んでいる。あんなものは時代遅れ。日本がやろうと思ったら1年でできる」
しかし、間の悪いことに同月29日、日本はH2Aロケットの打ち上げに2基とも失敗します。05年まで打ち上げ再開できない体たらくでした。焦燥のあまり、「見切り発射で構わん! 今すぐ慎太郎を乗せて打ち上げろ!」と叫ぶ関係者もいたとか……。
日本は長距離ミサイルを持てないので、しょせんロケット開発にも本腰が入らないのでしょう。その点、中国は核ミサイルを開発しています。かつては、米国を「帝国主義は張子の虎である」、旧ソ連を「修正主義」とこきおろして対決しました。日本とは切実さが違っていました。
日本は航空技術も大したことがないようです。輸入や(b)のライセンス生産が多いと思います。占領期のGHQの方針の影響が、いまだに尾を引いているのでしょうか。
しかし、逆に言うと、ロケットや航空機にあまり人材を取られなかったから、日本は自動車や家電や多くの分野で成功を収めることができたのかも知れません。宇宙開発において、中国が日本よりすぐれている(部分もある)ことは、素直に認めたほうがよさそうです。要するに、物的資源や人的資源の配分において、日本と中国は違いがあるということでしょう。有人ロケット成功で培った技術力や組織運営力が、どう生かされていくかは、今後の話です。

システムエンジニアリング(その4) 超人にならなくていい(野田篤司氏、宇宙機エンジニア)
http://homepage3.nifty.com/anoda/weblog/20050424 …
(引用開始)
或る説によると、日本のモノ作りは、部品数が10万点を超ると苦手になると言う。その説が本当かどうかは知らないが、バイクの部品数が8000~1万、車が1万~4万だと聞くと、なんとなくそうかと思ってしまう。ちなみにロケットの部品数は約30万だそうだ。
(中略)
「何故、欧米では日本人が苦手とする巨大システムの開発が可能なのか?」
(引用終り)
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人材、努力、研鑽。


一つの象徴的成果です。
既に宇宙技術に関して第三位のレベルは衆知のことです。
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中国は文化大革命がなければ、旧ソ連からの技術導入でかなりの程度発展したはずの国なんです。

もちろん、コピー大国であることは否定しませんし、旧ソ連も肝心なところが解決できず、実はアメリカの技術をこっそり模倣したと言われています。中国の多くは、まだまだ農村社会ですが、11億いる国なので、その10分の1が近代化しただけでも、インパクトは大です。

とはい、旧ソ連も中国も、単なる猿まねだけではありません。確かに中国はソユーズの技術を導入しましたが、かなりの部分を国産化し、またサイズも若干異なるようです。旧ソ連も、スペースシャトルのマネをした宇宙船を作ったことがありますが、帰還の際にはジェットエンジンを用い、無線誘導で着陸させるなどアメリカもしなかったこともしています。

中国が宇宙開発を行えるのは、大規模なロケットいや、ミサイル産業があるからです。つまり、ISBM、今後は潜水艦搭載のSLCMも増えていくでしょう。これもロシアと同じです。大量の戦略ミサイルを配備し、量産できる工場があるから、格安で衛星を打ち上げることもできるんです。

民生用の産業技術は、製品が売れないと発展しません。しかし、軍需産業は自分の国の軍隊が顧客になってくれれば、技術優先の発展もあり得ます。もちろん、国家財政には負担にはなります。旧ソ連が崩壊したのも、それが原因でした。
また、中国の宇宙開発では、ロケット打ち上げに大失敗して、付近の村が丸焼けになったこともあるそうです。もちろん、中国当局は否定しています。民主国家でそんなことが起これば、計画中止は必至です。しかし、中国は独裁国家なので、消滅した村は最初からなかったことにされてしまいます。

いずれにせよ、中国の技術力を過小評価するべきではありません。ロケット技術は軍事と密接に関連したものです。また、航空機についても中国は一定水準の技術と、自主戦闘機開発能力があります。実際、J-10というF-16の初期型に匹敵する戦闘機を、イスラエルの設計図とロシア製エンジンを使ったものの、実用化まで漕ぎ付けました。すでに70基ほど配備されています。
宇宙開発も、有人飛行の次は、月面開発や(偵察、GPSなど)衛星網の整備を目指すと言われています。

航空自衛隊も中国軍の発展を無視できず、だからこそF-Xではより高性能な次世代機が欲しいと言っているんです。中には、F-22にこだわりすぎだと批判する人もいます。確かにそうかも知れませんが、F-22ぐらいないと、将来にわたって中国への優位が保てないことも事実です。
F-22がだめならユーロファイター・タイフーンを購入し、F-4は廃棄。次にF-15の更新も一部実施して、F-35さらにF-22も導入していかないと、中国に追いつかれてしまうでしょう。中国は空母も1,2隻持つつもりです。彼にも対抗策が必要です。日本も、垂直離着陸型のF-35と軽空母を導入せざるを得ない可能性もあります。防衛費もGDP1%を超える必要が出てくるでしょう。

ただ、中国はやはり最先端技術の開発がおいつていないことも事実です。ソユーズの技術も、結構前に購入したようです。今のロシアは後悔しているでしょう。また、戦闘機に関しても、ロシアは従来から中国に最新鋭戦闘機のモンキーモデル(わざと性能を落とした製品)を売ってきました。インドにはSu-30Mkiという高性能モデルを売りますが、中国向けのSu-30Mkkはインド向けほど高性能ではありません。
一方で、中国がSu-30をJ-11と称してライセンス生産していますが、どうもロシアの許諾を超えて何やらやらかしているようです。これまでロシアから購入してきたエンジンについても、やはり国産化したいと考えています。
ロシアは中国に海外販売をしない、するならロシアの許諾を得るよう条件を付けています。しかし、エンジンまで国産化すれば、中国は約束を守らないと考え始めています。最新の高性能エンジンは難しいでしょうが、第三世界の輸出で中国がロシアの邪魔をする可能性は十分あります。

今後は、ロシアからの技術導入が徐々に難しくなるでしょう。しかし、一方でヨーロッパ諸国は中国との軍事技術や製品の輸出に積極的です。EUの対中軍事禁輸は、アメリカの圧力で続いていますが、一部は部品あるいは民生用の形で基本的な技術が既に中国に流れていますし、今後解除される可能性もあります。

ただ、繰り返しになりますが、軍事力には経済の支えが必要です。今の日本が対GDP比で西欧並みの防衛費を支出すれば、中国を抑えることは可能です。特に技術的に日本に追いつくことはできないでしょう。問題は、日本の政治家や国民に、それだけの認識や防衛(そして宇宙開発)に対する支持がないことです。
情けないことに、気象衛星ひまわりまで、金を出す省庁がなくて危機的な状況なんだとか。これでは、中国にしてやられてしまいます。麻生首相には頑張ってほしい所です。
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この回答へのお礼

非常に専門的な意見ありがとうございます。

貧乏な農村国家というイメージだったのですが、違うようですね。
技術力も10年後には確実に抜かれているような気がしてきました。
日本もウカウカしてられないですね。

中国に悪い点も、良い点も共産主義の独裁国家だと思います。
独裁は最悪の行為ですが、指導者の決断でなんでもできるところが国家の発展につながるのではと思い始めています。
しかし、中国国民にはなりたくないです。いろいろな意味で。
日本の政治をみていると、国民の機嫌を見ていてなにも出来ない政治家の集団のようなきがします。
これでは、国家の発展どころか衰退を招きそうですね。

お礼日時:2008/10/03 18:58

有人宇宙飛行自体は、現在に於いてはそれ程先端的技術ではありません。

考えて見てもらえば分かると思いますが、1960年代から行われている事であり、現在中国で行われている有人宇宙飛行は、その当時に行われた事をなぞっているに過ぎません。完全に枯れた技術の掘り起こしを行っているだけですから、一定以上の資本力さえ確保できれば、中進国レベル以上の、どの国でも実行可能です。現在、主に資金面の問題から米露以外に有人宇宙飛行を実行する国は存在しませんが、経済的にも政治的にも必要が無いので、多くの先進国は今の所手を出していないだけです。中国は政治的パフォーマンスの為に有人宇宙飛行を進めていますが、現時点では既出技術の模倣段階で、技術面で世界を唸らせる段階はまだまだ先になるでしょう。
日本のロケットは打ち上げ失敗が多いと思われていますが、これは、液体水素を使った第一段、第二段ロケット等、技術的な問題点が充分検証されていない新技術が使われている為であり、世界中で使い尽くされた中国レベルの技術でロケットを開発すれば、あちらより精度の高い物は作れるでしょう。つまり、中国のロケットと日本のロケットは世代的に同一の物では無いのです。
さらに、日本の場合、打ち上げ回数自体が多くありませんので、一回の失敗が全体の成功率により多く影響する事も注視するべきでしょう。10回打ち上げて1回失敗するよりも、30回打ち上げて2回失敗する方がトータルの成功率パーセンテージは高いものになりますが、事故発生回数は2倍となります。
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>中国にはどこからそれだけの技術が出てきたのでしょうか?


ロシア(旧ソ連)のソユーズの違法コピーです。
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