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ただいま英検準1級の勉強をしています。
文法はあくまでも言葉をあとから分析したうえでの大体のルールだと考え、普段はあまり文法を細かく意識しないようにしているのですが、気になってしまったので質問をさせてください。

2005年の第3回の過去問からの抜粋問題を解いていて疑問がうかびました。

Jay Harman made an interesting discovery: seaweed floating on the surface would easily break off when he grabbed hold of it, yet the same plants could endure huge waves in a tropical storm without the slightest damag.

英文の意味は分かるのですが、"grabbed hold of it"の箇所の文法的な構造がわかりません。

Heが主語、grabbedが動詞であると思うのですが、"hold of"はどのように機能しているのでしょうか?"hold"を辞書で引いてみても動詞と名詞としてしか載っていません。
もし、holdが名詞であれば「海藻をつかむこと」をgrabするとなってしまい、「つかむ」という意味が重なってしまいます。
また、動詞と考えてもしっくりきません。

"hold of"が塊で副詞的にgrabbedを修飾しているのでしょうか?
"He grabbed it"となっていた場合とのニュアンスの違いなどが発生するのでしょうか?

お分かりの方、お知恵をお貸しください。

A 回答 (4件)

はじめまして。



ご質問1:
<"grabbed hold of it"の箇所の文法的な構造がわかりません。>

1.文法的な分類は以下の通りです。
grabbed:動詞
hold:名詞。他動詞grabの目的語O
of:「対象」「目的」を表す前置詞
it:代名詞

2.意味の流れは以下のようになります。
(直訳)「それのひとにぎりを、わしづかみにした」
→(意訳)「それをわしづかみにした」


ご質問2:
<"hold of"はどのように機能しているのでしょうか?>

1.Holdは名詞です。ここでは、「一握り」「一掴み」という、一種単位的なニュアンスで使われています。

2.また、holdはgrip「つかむ」「握る」「保持する」とい意味があり、holdを使うことで「しっかり握る」「捕まえて離さない」といった、握力の強さ、捕獲の確信度を強調するような働きになっています。

3.つまり、holdを使うことで、「手は握りしめたまま」というイメージを与えることができるのです。


ご質問3:
<"hold of"が塊で副詞的にgrabbedを修飾しているのでしょうか?>

意訳ではそのニュアンスで解釈しても結構です。

1.上記の説明の通り、このholdは「しっかり手に握っている」=「つかんで離さない」という意味を強調するために使われている名詞です。

2.この部分のニュアンスを出すために、副詞的に
「それをしっかりとわしづかみにした」
「それをぎゅっと握りしめた」
「それをがしっとひっつかんだ」
などとしても、文意は通じます。


ご質問4:
<"He grabbed it"となっていた場合とのニュアンスの違いなどが発生するのでしょうか?>

はい。

1.hold「しっかり握る」「捕まえて話さない」のニュアンスが出せません。

2.grabは手で「わしっと」ひっつかむ=「わしづかみにする」感じの動詞です。

3.ただし、ひっつかんだ後、手を離せばつかんだ物は手から離れてしまいます。ご質問文で言えば、つかんだ海藻を良く見るために手のひらを広げれば、自然と海藻は海中に落ちていきます。

4.ご質問文の場合は、海藻を手につかんで、手を握ったままでもそれがeasily break off「簡単にくずれる」と言っています。

5.手を離せば海藻が落ちるのは当然ですが、ここでは「手を離さなくても」海藻が崩れ落ちていく、ということを明示するために、強調の意味でholdを使っているのです。

6.その意味で、ご質問にあるように強調の「副詞的」に解釈して訳すと、雰囲気の出る訳になるのです。

7.以上を踏まえてこの部分の訳例は以下の通りです。
(直訳)「彼がそれを一握りわしづかみにすると」
→(意訳1)「彼がその一ふさをわしづかみにした途端、(~くずれおちていく)」
→(意訳2)「彼がそれをしっかりひっつかまえても、(~くずれおちていく)」

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

非常に丁寧な解説をありがとうございます。

動詞がもつイメージが名詞化?されたときにもしっかりと生きていて、それが文にふくらみを持たせるのだと思い、前々から英語はイメージがとても大切だと思っていましたが、今回解説していただいて、さらにその思いが強くなりました。

勉強させていただきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 22:10

英語では,動詞がそのまま名詞になることがよくあります。


無理矢理日本語にあてはめると,talk「話す」に対して,have a talk「話をする」
walk「散歩する」に対して,take a walk「散歩をする」など,動詞である talk, walk を名詞にして,「~をする」の意味で,have, take, make, give を用います。

簡単な表現で,take care of ~というのもありますが,文法的にはこの care も名詞です。
名詞は目的語を取らないので,of が必要なのです。
動詞+目的語(名詞)の名詞化表現が名詞+of+名詞であるとよく説明されます。

とにかく,grab hold で動詞+名詞とした段階で,hold が目的語であり,hold という名詞に目的語は取れないので,of をはさむ
というのが文法的解釈です。
take care of を「~の世話をする」としても「~を世話する」としても日本語では同じです。
ただ,care という名詞は目的語を取らないので,英語としては「~の世話をする」の方なのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>動詞+目的語(名詞)の名詞化表現が名詞+of+名詞であるとよく説明されます。
全く知りませんでした。確かにそのように考えれば"hold of it"も"hold it"のholdが名詞化したものとして考えられます。

英語一つ一つの単語や文法に関する知識だけでなく、広く共通する背景にある知識?も勉強しなければと思いました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 22:02

『新クラウン英語熟語辞典』の"grab"の項に、「grab hold of …をつかむ、つかまえる:The man grabbed hold of anything he could get.(その男はつかめるものなら何でもつかんだ)」とあります。

熟語ですね。

ついでですが、「文法はあくまでも言葉をあとから分析したうえでの大体のルールだと考え、普段はあまり文法を細かく意識しない」という御意見に賛成です。言葉の流れで意味をつかむことが先決です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

よく使う言い回しや熟語になっているものに関してはあまり深く考えずにまとまりとして覚えていってもよいのかもしれませんね。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 21:56

”get hold of ”という言い回しはよく使いますよね。


それがgrabになっただけで基本的に同じ意味だと思いますが、

ぐっとつかんで離さない、という意味だと思います。
ですので、名詞 でOKなのでは。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。

確かに"get hold of"という言い回しよく見る気がします。
kick2maxさんのおっしゃるように意味も"grab hold of"と基本的に同じ、あるいは似ていると思います。

ただ、holdを名詞と考えるとS(he)+V(grab)+OのOの部分に"hold of it"が入るようになり、"grab"の目的語が海藻を示す"it"ではなく、"hold of it"になってしまい、grabの目的語の中心はholdにあるということになってしまうように思います。

感覚的な問題で申し訳無いのですが、grabの目的語は"it"でholdの目的語も"it"なのではないかと感じてしまいます。そして、そう考えると文法的にどう説明できるのか分からず、困ってしまいます。単純に私の英語感覚がずれてるだけなのかもしれません。すみません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/05 22:14

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