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いま私は、モーツァルトについて研究をしています。
本によると彼が生きていた時代はまだ芸術への理解がある人など非常に少なく、今のように「音楽家」「芸術家」などという職業はなかったそうなのです。
そこで疑問に思ったことなのですが、音楽家や芸術家が職業として認められるようになったのは、大体いつ頃だったのでしょうか?参考文献などもありましたらおしえてください。
また、彼がいきた時代にはほとんど女性の音楽家がいなかったそうなのですが、ではいつごろから女性音楽家が登場するようになったのですか?
どちらか一つでもいいので、わかることがありましたら回答よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
大雑把な分け方です
古典派時代---貴族社会への従事者=宮廷音楽家
お仕着せ服+カツラの音楽家というのがビジュアルイメージです
ロマン派時代---貴族社会の崩壊=職業音楽家
商用音楽の発生です
この二つの時代を隔てるのはフランス革命です。
主導権は民衆へと移り権力は貴族から財力のある商人へと移っていきます。作曲された音楽を買い取り、出版する「出版社」という新ビジネスも登場します。(印刷業者はずっと前からありましたが、依頼主は王侯貴族で、一般に売りさばくことが目的ではありませんでした)
(宮廷でない)一般家庭にピアノが置かれ、金持ちの子弟は教養としての音楽を学びます。コンサート用でないアップライト型ピアノとドレスを着たお嬢さんの肖像画などを見たことがありませんか。ロマン派時代の象徴です。
この過渡期にいた作曲家にベートーヴェンがいます。
http://reservata.s61.xrea.com/academia/mhistory/ …
宮廷音楽家と職業音楽家を両方経験しています。
自己芸術追究の為でなく、生活の為に売る為の音楽を
書かねばならないこともありました。
彼が作品番号を振らなかった作品は、この様な苦い思いで書かれたものだそうです。
古典派に分類されますが、ロマン派の先駆者である、といわれるのは
作風だけでなく、ステータスからも言えることなのです。
女性音楽家についてですが、
まず、頭に浮かぶのはクララ・シューマンです。
世界初の音楽家ではないでしょうが、最初の有名女性音楽家(ピアニスト)ではないでしょうか。
お礼の返事が遅れてごめんなさい。非常に分かりやすいご説明ありがとうございました。特に宮廷音楽家と職業音楽家についての説明はとても役立ちました。
No.5
- 回答日時:
モーツァルトが生まれる前くらいまでの音楽家になるまでの道のりですが、親が教会のオルガンの奏者または宮廷音楽家の家に生まれて、親から英才教育を受ける。
または、教会や宮廷教会の少年合唱団に居て音楽教育を受けるなどでした。>音楽家や芸術家が職業として認められるようになったのは、大体いつ頃だったのでしょうか?
モーツアルト(1756-1791)の前のヴィヴァルディー(1678-1741)もヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)も音楽家や芸術家と当時でも認められていたと思います。ただ、バッハの方は生活は貧しかった様で、一家で銅版を削り、楽譜を自分達で刷って生活の糧にしていたようです。セバスチャンバッハが有名になったのは二人のたいへん有名な息子のお陰で、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヨハン・クリスチャン・バッハが居なければ、モーツアルトもハイドンもベートーベンも父親のバッハも今のように有名になっていなかったかも知れません。
音楽家が教会音楽、宮廷音楽だけでなく、庶民の大衆音楽になって来たのは、多分ヨハン・シュトラウス(1825-1899)やオッフェン・バッハ(1819-1880)の頃のウィーンからではないでしょうか。当時のウィーンではワインガルテンのホイリゲで生演奏を聞かせたり、ワルツで踊るのがたいへん流行りました。また、ミュンヘンのオクトーバー・フェスト(1810年~)みたいにブラスバンドでワルツを踊る等が大衆音楽流行のはじまりだと思います。
また、チェダー・ムージックといってチェコやハンガリーなど東欧のジプシー音楽も流行して、ブラームスがハンガリー舞曲等を楽譜に起こしています。オペラも流行っていたと思いますが、まだまだこの頃は貴族やブルジョアだけが見られるだけだったと思います。
また、ワーグナーは南ドイツの王様、ルードヴィッヒII世がパトロンでしたのでお金持ちでした。妻コジマの父親はワーグナーの友達でもあるフランツ・リストでした。
女性の音楽家はクラーラ・シューマン(ロベルト・シューマン)がピアニストとして有名ですが、作曲家とピアニストで有名なフェリックス点メンデルスゾーンの姉でファニー・メンデルスゾーンも有名です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1% …
病弱で精神の安定しないロベルト・シューマンに代わってクラーラはピアノの演奏で家族の生計を立てます。それを支えたのが若いブラームスでした。
ドイツのライプツィッヒには彼らやメンデルスゾーンが音楽談義をしていたカフェが残っています。http://www.coffe-baum.de/
No.4
- 回答日時:
こんにちは
演奏を各地で行うことで、対価を得る
ということを最初にはじめたのは「モーツァルト」でしょうね
コンサート(リサイタル)という方法でお金を得る方法を
確立したのは「フランツ・リスト」
女性音楽家は「クララ・シューマン」
「ショパン」は自分で作曲し、サロンで演奏し、貴婦人に
ピアノを教えるということで生活していたようです
これを音楽家と言えば音楽家。
あたりでしょうかね
参考文献という程ではないけど
「パリのヴィルトゥオーゾたち ショパンとリストの時代」
ショパンとリストの両名に弟子入りした人の著書の邦訳が
出版されてます。
No.2
- 回答日時:
モーツアルトなど、作曲を生業としていた人にはいくつか「道」がありました。
ひとつが「宮廷音楽家」となり、偉い人の前でオリジナルなどの曲を作り、演奏すること。
他には「専属の作曲家」として、劇場のお抱え作曲家になり、オペラなどの作曲と指揮などを手がけることなどがありました。
この時代は「芸術」という観念自体が乏しく、どちらかというと「職人」として芸術家は見られていた節があります。
画家なども同じような境遇でした。
詳しいことは知りませんので持論ですが、
いわゆる「パトロン」たる貴族階級が没落していったり、一般人の中に経済的な成功者が台頭しだしたことによって、音楽家たちも活動の場を移すことになり、フィールドが拡大していったことで、音楽家の「数」が激増していったのだと思います。
またパトロンを失った音楽家が「野に下る」ことで、いろいろな「秘密」が公開されていくことにも繋がっていったのでしょう。
そうなると「商売敵」も増え、また「新しいもの」を提供していく機会が増えます。
日常の中に音楽が溶け込んでいったことや、だんだんとその「規模」が拡大していったことで「集団」ができるようになり、その「地位」が向上していきました。
こうなると「安定化状態」になりますので、音楽家は立派に「職業の一分野」ととらえられるようになったのではないでしょうか?。
簡単に言えば「大規模産業」になっていったことが、音楽家を「職業人」とし、また「一芸に秀でた人達」なので「芸術家」とも呼ばれるようになったのだと思います。
お礼が遅れてごめんなさい。詳しい説明ありがとうございました。今回の件でパトロンに目を向ける発想は浮かばなかったので、とても参考になりました。
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