「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

うまく説明できないのでわかっていただけるか不安ですが、
例えば重松清「カシオペアの丘」やドラマ「魔王」のような、罪を犯した側の贖罪やその苦悩(許される立場)、被害者が加害者を許すか憎むかで苦悩する話が書かれたものを探しています(特に許しを請う側ではなく、許しを与える側(被害者)の立場の小説を探してます)。

そのような内容で、おすすめの小説があれば教えて下さい。

A 回答 (7件)

必ずしも許しがテーマではありませんが、質問の文を読んで頭に浮かんだ小説を3つ。



1)ディック・フランシスの「度胸」。早川文庫で出ています。有望な競馬騎手を次々に破滅させる謎の人物に対して主人公が立ち向かう、ミステリ仕立ての作品です。と言っても、真犯人は早い段階で明らかになり、主人公がどうやって犯人の陰謀を食い止め、再発を防ぐかが見せ場になります。犯行の動機にも激しい憎悪がからんでいて、心理面の描写が興味深いです。

2)クローヴァー・ライトの「神の猟犬」。創元ノヴェルズの文庫が出ていましたが、絶版のようです。内容は冒険小説の部類。主人公はベトナムに参戦した特殊部隊の兵士出身で、軍を除隊して南米の田舎で地元の人々に信頼される聖職者になっています。が、偶然にもバチカンの陰謀に巻き込まれる破目に陥ります。彼には力があり、その力を自ら封印しています。事件の渦中において彼は被害者でもあり加害者でもあり、内なる葛藤を何とかしなければ行動を起こすことが出来ません。何のために行動するか?これがテーマです。

3)アイザック・アシモフの「鋼鉄都市」。早川文庫で出ています。ジャンルはロボットSFですが、ミステリ要素もあります。主人公は叩き上げのベテラン刑事。ある殺人事件の相棒として、人間そっくりに作られ人工知能を備えたロボットとコンビを組まされるのですが、そのロボットというのが作られたばかりで社会の実体験がほとんど無い。有るのはロボット製作者に与えられた百科事典的な知識だけなので、たとえば「正義とは法律を守ること」といった単純明快な解釈ですべてを判断しようとします。しかし、主人公と何日も行動を共にするうちにロボットの人間に対する理解は進みます。その中で、刑事とロボットの会話で事件の捜査にからんで、聖書に出てくる”キリストによる罪の許し”の話が出てくるんです。物語の結末で再びその話が登場し、ロボットが真犯人に向かって言った言葉は・・・?という話。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
詳しく説明をつけてくださり、ありがとうございました。

お礼日時:2008/12/08 00:21

ご存知かもしれませんが。


東野圭吾「手紙」はいかがでしょうか。
殺人を犯した兄のいる弟の立場から話は進んでいきます。
そういう人間を家族に持ちながら自分は真摯に生きようとするということはどういうことなのか、ということを考えさせられます。

 どなたかも書かれていましたが、三浦綾子「氷点」もお薦めいたします。自分の子供を殺した人間の娘を育てていくのですが、とても一言では言い表せない人間ドラマです。それぞれの立場の苦悩を一つ一つ噛み締めながら、生きることについて考えさせられます。確かに長いのですが、読み始めるとたぶんその最後がどうなるのかを見届けるまで気になって仕方がないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
「氷点」はかなりよいみたいですね。早速図書館で読んでみます。

お礼日時:2008/12/08 00:22

加害者の立場がメインで書かれていますが、


『風をつむぐ少年』はいかがでしょう?

参考URL:http://www005.upp.so-net.ne.jp/takamoriza2/osusu …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

お礼日時:2008/12/08 00:21

「許し」と言っても母娘の愛の葛藤がテーマとなっています。



『めぐりめぐる月』
http://www18.ocn.ne.jp/~syohyo/book/megurimeguru …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
母娘の葛藤というのは、よくありますね。面白そうです。

お礼日時:2008/12/08 00:20

 こんにちは。

「カシオペアの丘で」は読んだ事があります。癌で死を目前にして家族、特に祖父と向き合う感動的な話だったと思います。それとは違うかもしれませんが、「許し」がテーマになっているので代表的な本は三浦綾子さんの「氷点」だと思います。ドラマかもされた有名な本なんですが、私自身は読んだ事がないです(すみませんm(__)m。続とか続くので・・・)。ただよく挙げられる本ですので、いかがでしょうか?
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/01545407
 他にも遠藤周作さんの「女の一生」は許しがテーマになっています。うちの母の愛読書なんですが、目が痛くなるぐらい泣けるそうです。1部と2部がありますが、別々に読んでも大丈夫だそうです(母談)。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/03801110
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/03801129
 
 ご参考までにm(__)m。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
三浦綾子さんの本は一度も読んだことがないので、今度読んでみます。「女の一生」目が痛くなるほどとは、こちらの方を先によんでみようかな…。

お礼日時:2008/12/08 00:20

森達也さんの【死刑】はいかがですが? 「許し」とは少し意味あいが違うかもしれませんが・・


以下 森さんのHPの本の紹介です。


死刑というシステムは、どんな人が、どんなふうに、
誰のため・何のために稼動しているのか。
そして、人が人を殺すという「償えない罪」を、
私たちはどのように捉えるべきか。

知っているのに誰も知らない、僕らが支える死刑というシステム。
誰かが誰かを殺す。誰かが誰かに殺される。
できる限りは直視したい。知ったうえで考えたい。
罪とは、罰とは、命とは、なんだろう?
著者渾身の書き下ろし最新作、死刑をめぐる三年間のロードムービー。

参考URL:http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/books.html
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
読んだことがないので今度借りてみようと思います。

お礼日時:2008/12/08 00:19

ちょっと変化球ですが、新約聖書はイエスが自分を摘発し死に処する者を許し、許された、とくに弟子たちの苦悩が書かれた、物語としてもおもしろいですよ。


・ニワトリが鳴くまでに3度、私を知らないというだろう(実際、怒り狂った民衆に「こいつはイエスといっしょだった」「しりあいだ」「弟子だ」と言われ、そのつど否定したらニワトリが)
・(たかが)30枚の金貨で師を売った男の悲劇
・ローマ総督ポンヒテオ・ピラトは手を洗って人々に「この人物に関して、私は潔白だ」と言うシーンは、政治家の処世術のひとつとして名高い

等々とあります。
文語体聖書を読まれると、またちがった感じでおもしろいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
聖書は確かに「許し」について書かれてますね。
これを機に読んでみるのもよいかもしれません。

お礼日時:2008/12/08 00:18

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