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古典文法では、推量の助動詞「む」の訳し方として、「~だろう」のほかに「~でしょう」があったりします。現代の口語文法では、「だろう」と「でしょう」は、どう違うとおさえていたらよいでしょうか。

「だろう」
過去・官僚・存続・確認の助動詞「だ(だろ)」+推量・意志・勧誘の助動詞「う」


「でしょう」
丁寧な断定「です(でしょ)」+推量・意志・勧誘の助動詞「う」


上記のような感じでよいのでしょうか?だとすると、「だろ」と「でしょ」の違いが気になるのですが、確認≒丁寧な断定、と言うことで、「だろう」も「でしょう」も訳として可能、と言うことなのでしょうか。

「です」というのはどうも古文では「丁寧語の訳」のイメージがあり、敬語でないのに「です」を使うのには抵抗もあるのですが。


また、古典文法で、「べし」の推量、「らむ」の現在推量や原因推量の訳でも「でしょう」は許されるのでしょうか(見かけた気がするのですが)。

A 回答 (1件)

「だろう」の「だ」は「過去・完了・存続・確認の助動詞」ではなく、断定の助動詞です。


要は、「だろう」の丁寧形が「でしょう」なのであって、時制とは関係ありません。

「む」も「べし」も「らむ」も、基本的な意味としては敬意を含まないので、お尋ねのとおり、直訳すれば「だろう」になります。

しかし、これは推量の助動詞に限った話ではありませんが、会話文などを訳すとき、原文には特に敬語表現が使われていなくても、適宜敬語(特に丁寧語)のニュアンスを付け加えて現代語訳するといったことは、ごく普通に行われます。

たとえば女房同士の会話などの場合、原文では「うつくしき花なり」「いま咲きなむ」のようにいちいち敬語を使わずにしゃべっていることが多いのですが、これを「きれいな花だ」「もうすぐ咲くだろう」と文法に忠実に訳すよりは、「きれいな花ですね」「もうすぐ咲くでしょうよ」のように丁寧語をまじえながら訳したほうが、より場面に即したリアルな会話らしくなるわけです。

ただし、学校の授業や入学試験のように厳密さを求められる場面では、実際の会話としては不自然だからといって勝手に丁寧語のニュアンスを付け加えて訳したりすると減点されるおそれがあるので、「だろう」で通したほうが無難でしょう。

まとめると、逐語訳なら「だろう」、ある程度意訳が許されるなら、丁寧形の「でしょう」なども文脈に応じて適宜使用可能、ということになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

やはり?意訳として丁寧語の形で訳されているケースなのですね。

お礼日時:2009/02/22 09:48

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