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知り合いの息子に「牛アレルギー」を患っている子がいます。
聞くと「牛肉・ミルクなど牛に関する物を食べると気持ちが悪くなってしまう」とのこと。とても大変そうです。

そんな知り合いに、私の実家で採れたお米をあげました。
農薬を一切使っていない安全なお米です。
しかし幾日かして「申し訳ないけれど…」と返されてしまいました。
どうやら「肥料に牛糞を使っているから」大丈夫かどうか心配とのこと。
肥料であれば大丈夫じゃないかな、って思いましたが万が一のことがあっては大変なのでそのまま受け取りました。

実際の所、堆肥は牛アレルギーに反応するのでしょうか?

A 回答 (2件)

アレルギーの厳しさは実感しておりますので、母親の懸念も理解できます。

しかし、あまりの過敏は子供のためにも避けなければなりません。牛乳や牛肉、酪農製品だけでなく野菜も食べることを禁止するのですか?医師はそう指示してはいないでしょう。
牛乳のアレルギーの主要アレルゲンタンパクは、カゼインとβラクトグロブリンであり、牛肉アレルギーの主要アレルゲンタンパクは牛血清アルブミンや牛ガンマグロブリンです。アレルギーの原因はこの特定のタンパク質であり、それが多く含まれる食物を食することにより免疫の過剰反応がアレルギーのメカニズムと考えられております。
前置きはこの程度とし、牛糞を主原料にした堆肥を施肥した田から収穫される米を食しても、牛乳アレルギーや牛肉アレルギーになることはないと考えられます。
ご存じかもしれませんが、牛糞堆肥は水稲よりも施設園芸と露地栽培で野菜に多用されております。それぞれ「連作障害の軽減」と「多収量と安定生産のための土つくり」のため大量に施肥されます。標準的には2t/10a・年、アスパラだと6tも。逆に、田に堆肥を施用する人は極めて少数です。冷夏を除き、堆肥を施用した田と化学肥料を施用した田では収量に差がなく、堆肥を施用した場合(肥効が遅いためついつい化学肥料を余分に入れ)稲が倒れるためです。
牛糞に含まれるタンパク質(おもに菌体蛋白質が消化されたもの)は、堆肥化処理でアミノ酸程度に分解(低分子化)されます。さらに土の中でアンモニア、硝酸に変わり、作物に吸収された後、作物内でアミノ酸そしてタンパク質に合成されます。牛糞中とは異なる形状のアミノ酸やタンパク質に再合成されるわけです。だから、アレルギーが起こらぬと言えるのです。
あなたの実家で水稲栽培に牛糞堆肥を利用しているとは、かなりの篤農家でしょう。知り合いには、冬のナス、冬のトマトを栽培するため牛フン堆肥が施設園芸で沢山使われており、そんな野菜でアレルギーが起きないのであれば、お米でも起きないことを話してはどうでしょうか。せっかくのお米と好意がもったいないですね。医師も同意見と思います。

牛乳のアレルギー
http://allergicsymptom.seesaa.net/article/323771 …
牛肉のアレルギー
http://www.niigata-u.ac.jp/gakugai/research1/pro …
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確たる科学的根拠がある訳ではありませんが、


一応理系の端くれである私の直感では、
牛糞中のアレルゲンとなりうる牛由来たんぱく質は、
牛の腸内や、土壌中のバクテリアの作用で分解されるでしょうし、
作物自体、アレルゲンそのものを吸収することはないと思われるので、
まず心配はないと思いますが・・
もちろん、生で洗わず食べるのなら、やめた方が良いでしょうが。
そのレベルで心配していたら、もはや何も食べられなくなります。
自然界は食物連鎖で、すべて繋がっているんだから・・
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