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インドのカースト制についてですが、よくカースト制とは
「インド独特の身分制度」と言われていますが、
どこが独特なのでしょうか?
独特ならば、日本の江戸時代と対比することはできるのでしょうか?

ご回答のほどよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

こんにちは



>どこが独特なのでしょうか?

真剣に書き出すと本1冊位になるので(笑)、すごく簡単に書くと
インドのカースト制度は「ヴァルナ」という身分的階層と、
「ジャーティ」という職業的階層とが組み合わさってできたものです。
これを#1さんがおっしゃるとおり、「後付け」で「カースト制度」と
ヨーロッパ人が置き換えたものです。

これらは「世襲」ですので、生まれながらに身分と職業は決定しています。
「カーストの低い生まれのもの」はどんなに才能や独力があっても一生
身分は低いままでし、どんなバカでもカーストが高い生まれなら一生
高いままです。
日本の江戸時代の士農工商制度のように、武士が武士を辞めて商人に
なったり、農民が殿様に取り立てられて武士になったりはできません。
また、インドのカーストは基本的に違うカースト同士の結婚はありえません。
これも「町人の娘を嫁に取る武士」なんてことのあった日本とは違います。

何より日本の身分制度ど根本的に違うのは、インドのカーストは
ヒンドゥー教の輪廻転生の概念に基づいていることです。
ヒンドゥーの教えでは「現世の身分を決定するのは前世の行い」です。
ですから、「現在カーストが低くても、今の仕事を一生懸命やれば、
来世は高いカーストで生まれ変われる」と皆信じています。
下の階層のものは上の階層のものに精一杯尽くす、これが「自分が上の
階層になる唯一の道(もちろん「来世」で)」なんです。

日本の江戸時代の身分制度のように「幕府が決めて押し付けた制度」
ではなく、宗教観から根付いたもの(紀元前からある)ですから全く
別物です。
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この回答へのお礼

#1さんの内容からさらに深いお答えありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2009/03/10 16:04

プーラン・デヴィ「女盗賊プーラン」をお読みください。

最低カーストにうまれた人間の自伝です。最低カーストに生まれれば基本的人権はないに等しいです。
 著者は最後に仏教に近づいています。仏教は仏の下に平等です。
宗教が違いますので日本とは対比できません。
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インドに我々が学校教育で学ぶ『カースト制』なんて存在しませんよ


あれはポルトガル人が作った思い込みの産物です。

昔インドには二つの制度がありました。肌の色分けと職業世襲制です。

肌の色分けは紀元前から存在しています。職業世襲制は10世紀頃に確立した制度です。

 16世紀にインドに来たポルトガル人が無理矢理ヨーロッパの制度に置き換えたのがカースト制度です。

ヨーロッパでは
聖職者(第一身分)・貴族(第二身分)・庶民(第三身分)・奴隷
という社会構造がありました。
それをインドに当てはめ、肌の色を
バラモン(聖職者)・クシャトリア(貴族)・バイシャ(庶民)・シュードラ(奴隷)
とし、職業世襲制を無理矢理このランクに組み合わせたのです。

日本の江戸時代は、
武家・農民・町民・その他があり、武家・農民・町民で行き来があります。農民や町民から武士に取り立てられたり、武士が帰農したりしてました。士農工商は空想の産物です。
江戸時代の身分制度は上士・中士・下士という武家の身分制度です。これは能力があろうと覆せない身分差別です。
尚、農家の名主は選挙で選ばれるので身分ではありません。
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この回答へのお礼

ポルトガル人が作った思い込みなんですね~。
びっくりです。わかりやすい説明ありがとうございます_ _

お礼日時:2009/03/10 16:02

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