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コモドオオトカゲは獲物を噛むことによって口の中にいる細菌を獲物に感染させ、獲物が感染症で死んだところを改めて食べるそうですが、獲物を殺す細菌はどのような種類のものなのでしょうか。

A 回答 (1件)

英語のwikipediaからの情報ですが、下の様な論文が出ており、野生のコモドオオトカゲの口腔内の細菌を解析しているようです。



Aerobic salivary bacteria in wild and captive Komodo dragons.
Montgomery JM, Gillespie D, Sastrawan P, Fredeking TM, Stewart GL.
J Wildl Dis. 2002 Jul;38(3):545-51.

ざっと要約すると、この研究では、グラム陰性菌が28種、グラム陽性菌が29種分離されました。
特に病原性が高かったのはパスツレラ菌だったそうです。(といってもこれはどこの飼い猫や飼い犬なども口腔内に持っています。)
飼育されているコモドオオトカゲの口腔内の細菌も同時に調べられていますが、差が顕著だったのは大腸菌、ブドウ球菌属、連鎖球菌属の菌だったそうです。
これらの菌を含む唾液を持っているので、噛み付いたときに餌食となった動物の血管内に細菌が侵入し、菌血症を起こすというメカニズムだそうです。また、コモドオオトカゲはこれらの細菌に対する免疫グロブリンも持っており、自身への感染に備えているようです。

参考URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12238371
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この回答へのお礼

ご丁寧なご教示をいただきありがとうございました。じつに興味あることだと思っております。

お礼日時:2009/03/22 18:38

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