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混乱に陥れる(おとしいれる)が正しく、混乱に貶める(おとしめる)は誤用と思っていましたが、インターネットで検索してみるとどちらも同じくらいヒットします。

辞書では、どちらの用例も見つけられませんでした。(和英で「混乱に陥れる」はありました)。

「混乱に貶める」も認められるものでしょうか。

A 回答 (5件)

Google を使うのじゃ。


"混乱に" site:aozora.gr.jp
と入力すると、青空文庫内を検索できます。「混乱に陥……」の用例は多数見つかりますが、「混乱に貶……」の用例は一つもないようです。したがって、ご質問者が思っていた通り、「混乱に陥れる」は正しいだろう、「混乱に貶める」は誤用か、極めてまれな表現だろうということが分かります。

〔解説〕

図書館へ行って日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』(小学館 http://www.nikkoku.net/)を引くと分かるのですが、近代以降の用例は、多くが小説などから採られています(用例には出典が記されている)。これは、青空文庫に収録されている諸作品と重なります。つまり、青空文庫内を検索することは、信頼性の高い用例採集につながるだろうと期待できるのです。
ただし、明治から昭和前半までの作品が主なので、それ以前・以降の用例は分からないという弱点はあります。

> インターネットで検索してみるとどちらも同じくらいヒットします。

これは検索が下手だと思われます。
混乱に貶める
で検索すると、「混乱に貶める」だけでなく、「混乱」「貶め」などに分解した上での検索結果も合わせてヒットします。「混乱に貶める」だけを検索するためには、""で挟んで、
"混乱に貶める"
を検索しましょう。「混乱に貶める」は少なく、「混乱に陥れる」が圧倒的に多いことが分かります。

ヒット数の多寡で「誤用」と断定することはできないにしても、前述のように「誤用か、極めてまれな表現」と分かれば、「そんな表現は無理に使わないのが得策だろう」という判断が働くと思います。
なお、昭和後半および平成時代の用例について、青空文庫の代わりになるようなサイトがあるといいのですが、残念ながら私は知りません。

この回答への補足

ダブルコーテーションはもちろん使いました。使わないとこのような場合検索できないといっても過言ではないでしょう(笑)
「同じくらいヒット」はNo.4の方へ書きましたように気分でついそう書いてしまいました。まったく不適切でした。申し訳ありません。

青空文庫の中だけを見てみるというのは、素敵なアイディアですね。思いつきませんでした。
その結果「混乱に貶める」が一つもないというのは、とても心強い結果だと思います。

補足日時:2009/05/05 23:14
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この回答へのお礼

上記、「補足」ではなく「お礼」でした。

お礼日時:2009/05/05 23:16

> インターネットで検索してみるとどちらも同じくらいヒットします。



 google で検索してみました。

  混乱に陥れる の検索結果 約 413,000 件中 1 - 100 件目 (0.50 秒)

  混乱に貶める の検索結果 約 50,000 件中 1 - 100 件目 (0.48 秒)

1桁違うので「同じくらい」とは言えないようにも思うのですが、それよりも、 "混乱に陥れる" "混乱に貶める" とそれぞれダブルコーテーションで囲んで完全一致で検索してみましたか。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4901014.html

の 回答番号:No.2 にこれと同様の件について記述しています。
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この回答へのお礼

「同じくらいヒット」は質問をたててすぐ、まずかったと反省しました。
まったく数は見ていません。ただぱらぱらとページを進めて、どちらもたくさんヒットするなぁという印象を安易にそう書いてしまいました。

お礼日時:2009/05/05 23:14

No.1 の回答に付された illashige さんのコメントが、ポイントを突いているような気がします。



「さげすむ」「下落させる、成り下がらせる」のいずれも、対象が「ひと」であるという共通点があるように思われます (「ひと」でなくて、「擬人化」されたものの場合もあるかもしれませんけれども、基本的には「ひと」)。

「混乱」という言葉は、抽象的な概念を表す語です。
従って、「蔑む」という意味を持つ「貶める」という語の対象には、「馴染まない」語であるということはいえると思います。

「文法的に誤った」用法であるというわけではないので、「正しくない」と言い切るのはむつかしい (それゆえ、「陥れる」という表現との音の類似から、安易に使ってしまう人もいるのでしょう) ですが、語と語の結び付き、その適用範囲から外れた用法である、ということは言えそうです。

で、最後の

 「混乱に貶める」も認められるものでしょうか。

というご質問に対しては、私は「認められない」という立場を取ります。
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この回答へのお礼

お付き合いいただいて、ありがとうございます。
「おとしめられるもの」には、人だけでなく「名誉」や「社名」など抽象的なものもあるのではないでしょうか。
また、ここでの正誤の基準に文法的な問題はほぼ関係ないと思います。

おっしゃるところの、「陥れる」という表現との音の類似から安易に使ってしまう人が多いというのはもっともなところなのではとぼくも考えています。

お礼日時:2009/05/05 23:13

貶める:見下げる、さげすむ


混乱に貶める:国語辞典にはありません、漢和辞典にもありません

この回答への補足

おっしゃるとおりなのですが、「混乱」「陥れる」どちらの語にも「混乱に陥れる」の用例のほう(つまり正しいのではないかと思う例)も見つけられませんでした。
ですので、すべてがグレーゾーンになってしまいました。

補足日時:2009/05/05 19:58
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この回答へのお礼

上記、とくに「補足」の意味はなく「お礼」でした。

お礼日時:2009/05/05 23:35

「混乱に貶める」は誤用に1票

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この回答へのお礼

ありがとうございます。そういう気がしますよね。
ただ「貶める」の意味に「さげすむ」のほかに「下落させる、成り下がらせる」というのもあり、秩序のある状態から混乱に下落させるのだといわれれば、苦しいけれどそうかなという気もしないでもありません(笑)

お礼日時:2009/05/05 19:18

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