A 回答 (12件中1~10件)
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No.2
- 回答日時:
古代から各地に一定地域を支配する権力が成立していきますが、その支配者を「王」と考えればよいと思います。
民族を超えて広大な領域を支配した国を帝国といい、その支配者を皇帝とよぶ、と考えればよいと思います。
ということで、皇帝が支配する国が帝国、王が支配する国が王国となります。
No.3
- 回答日時:
ご質問についてはすでに回答があるので、余談を。
「王」と「皇帝」の使い分けは元々中国で(当然ですが)、最初の皇帝は秦の始皇帝です(めちゃめちゃ当然ですが)。
「皇帝」という呼び名自体は伝説の賢人群、「三皇五帝」から取ったと言われています。
emperorは本来「皇帝」を意味し、日本の天皇が帝国のトップだったのはほんの一時期しかありませんが、それ以外に「天皇」に合う単語がないというのがもっとも近い答えかと思います。あるいは幕末のインテリが「天皇がただの王と同じ扱いというのはおかしい」としたのかもしれませんね。
No.4
- 回答日時:
余談をもう一つ
中国で王といった場合は、皇族男子のことを指します。(重臣に認めることもありますが例外です。)女性であれば公主、直系以外であれば群主を名のります。
また、日本の皇族も王、女王が存在します。現在、王はいませんが、女王は何人かいらっしゃいます。(高円宮家の御子様方が該当します。)
No.5
- 回答日時:
同感です。
Kingの語源は「血族」とか「血筋」を表すKINから来たそうです。
Emperorの語源は古代ローマの総司令官"インペラトール"から来ているそうです。(綴り知らない...)
Kingは代々受け継がれた血筋による権威
Emperorは戦争の勝利等による権威
といった解釈が成り立つでしょうか?
だとすると、日本の天皇は英国の王様なんかアシモトにも及ばない位の思いっきり"King"だと思うのですが。
余談ですが、西欧には王制はあっても天皇制はありませんでした。(あたりまえですが...)
ならば、天皇制に立脚する天皇を"King"または"Emperor"と訳すのは一種の誤訳であると感じます。「天皇」はやはり"Tennou"と表記されるべきです。
(それを言ったら「ローマ法王」の「法王」はどうなんだ?と突っ込まれそうですが)
幕末の頃までは、天皇は英語でも"Mikado"または"Gosyosama"でした。似ているからといって"Emperor"とか"King"と超訳するような乱暴者はいませんでした。
きっと明治の頃の日本人がわけもわからずに訳してしまったのでしょう。
"Emperor"の方が景気良く強そうですからね。
参考URL:http://www.jbook.co.jp/product.asp?PRODUCT=23615 …
No.6
- 回答日時:
厳密的な区分けは難しいかもしれません。
一口に「帝」「王」と称しても日本語の訳であって実質的な地位や権限は各国家・時代によって微妙に異なりますよね。
例えば日本の場合、日本国内で現在「王」と言えば天皇の皇位継承者三世以下(女性は女王)を指しますので「王」は決して筆頭にはなりません。
ですから他の王国(イギリスやオランダ・サウジアラビア等)での「王」の地位や権限とは全然違います。
もちろんイギリス国王・オランダ国王・サウジアラビア国王相互も地位や権限は全然違います。
一般的に「王」の上に立つものとしての「皇帝」となりますが、下位に「王」の存在しない「皇帝」もいますし。
国や時代によって皇帝の親族が王として封ぜられたり、貴族身分から王にひき上げられたりする場合もあります。
ですから、その国が自国の首長の呼び名を最初になんと訳したか?
(自国から英語等で国際的に認知→さらに和訳)に左右されるかもしれませんね。
> 日本も天皇を仰ぐ王国と言ってもいいような気もしますが
> そんな話は聞いたこともありません。
聞いたことないかもしれませんが、日本は紛れも無く「立憲君主国家」に分類されるのではないかと思います。
王政・国家元首の世襲制の国であっても国号に「王国」を附ける必要はありませんから。日本の教育社会で「国号・国旗・国歌」問題はご法度と思うほど生徒に教えてくれませんから聞き覚えがないのでしょう・・・
明治・大正・昭和初期の日本は「大日本帝国」でしたが、皇族(王)より上の地位に立つので天皇を皇帝と同列において「帝国」としたのではないでしょうか?
また、これは憶測ですが「日本国王」を称した例に足利義満がいます。
江戸時代に於いても幕府将軍は外国には王として接しておりましたので
将軍の上に立つ天皇が王では辻褄が合わぬと思われたのかもしれません。
>実質的には何が違うのでしょう?
という問いに対する回答と趣旨が異なってしまうかもしれませんが、余談とでも思ってお読みください。
No.7
- 回答日時:
Emperorというのは、chaffサンの回答にもあるように、古代ローマの総司令官インペラトールから来ています。
もともとは複数の軍団の指揮権を持つ人という意味にすぎず、必ずしも国家のトップを表す言葉ではなかったのですが、カエサルがこの称号を用いて以来、次第にローマ帝国の最高権力者(皇帝)を意味するようになりました。当時のローマ帝国は、傘下にいくつか王国を抱えており、同盟国の王位継承の調整等も行う実力がありましたから、ローマ皇帝は同盟国の王なんかよりかなり格上だったのだと思います。そこで、void2000さんのおっしゃるような「複数の王国を支配する」というような意味が出てきたのだと思います。一方、中国の皇帝は、天命により全世界(のうち文明が及んでいる部分)を支配する者とされていましたから、周辺の蛮族の王なんかよりは断然格上です。だから、西欧の人が皇帝の訳語にEmperorを持ってきたのは、自然なことだったのでしょう。
日本の天皇には、もともと「複数の王国を支配する」という意味合いはなかったと思います。ただ、中国の皇帝より格が下では不満だったので、天皇と言う称号を用いたのだと思います。「皇」の字が入っているので、西欧の人も素直にEmperorと訳してくれたのでしょう。あるいは、ひょっとしたら、日本人が、王よりは格上だぞという思いを込めてEmperorと訳したのかもしれません。
蛇足ですが、Emperorについての逸話をひとつ。大英帝国の最盛期の女王はビクトリアという人ですが、この人が皇帝になったのは次のような経緯があったという説があります(かなりまゆつばものですが)。
ビクトリアは女だったので、英国の王家に継承されてきたハノーバー選帝侯の位が継げませんでした。「女だからって馬鹿にしてるわ<(`^´)>」とプンプンの女王に、お気に入りの大臣ディズレーリが言いました。「陛下、選帝侯の位など気になさることはありません。皇帝になってドイツの野蛮人を見返してやればよいのです。幸い、クライブという者がインドを分捕っておりますから、インドの皇帝におなりあそばせ。なあに、皇帝にさえなってしまえば、インドの皇帝にすぎないことなど、誰も気にはとめませんよ。」こうして、大英帝国は始まったのだそうです。
結構いい加減なものかもしれませんね(^_^;)
No.8
- 回答日時:
再び登場、chaffです。
gokuh_さんの回答を見て思い出したので、余計なお話をもう一つ(ご質問の主旨からどんどん離れていきますが...)
中華社会では「皇帝」は天下に一人しかおらず、その他の地方の支配者は「皇帝に領土を柵封され」て「王」を
名乗ることを許されていたのだそうです。(中国の歴史には、皇帝のほかに○○王というのがやたらとでてきますね)
で、わが国ではと言うと武家の頭領が中華社会に対し「王」を名乗っていたようなのです。
足利家もそうですし、徳川家もそうです。
さて、徳川幕府が崩壊し、大政も皇室に奉還され、明治革命政府のスタッフはその旨を諸外国(中華社会)にさっそく伝えようとします。なんて紹介したらいいかな?
「前のさむらいの政権は『王』だったのに、もっとエライはずの皇室が同じ『王』ではかっこ悪かないか?」
「ウチワで使っている『天皇』を使ってみてはどうかな?」「うん。エラそうでよいぞ。よかろう」
てなわけで、年号も"明治"に改めて早速お隣の仲良しの朝鮮国へ使いを遣ります。
「いままでの『日本国王』に代わってこんどからもっと偉い『日本天皇』が支配者です。よろしく。...」
さあ、これを読んだ朝鮮国のお役人の驚くこと驚くこと!
「なんと!『皇』ですか!天下に皇帝は中国に一人しかおわさず、ウチの王様でさえも『王』なのに...
ちょっと、この『皇』の字はマズイよ。書き直して下さい。これじゃウチの王様に見せられないよ。怒られちゃうよ。」
「いや、もう決まったことなので...]
「いーや!直してください!」
「なにおっ!」「やるかっ!」
と言うわけで、それから日本国と朝鮮国は仲が悪くなったのだそうです。
今でも韓国のマスコミでは「天皇」と言う言葉は使わず「日王」と書くところも多いそうです。
..というハナシが韓国の歴史の本には大抵出てきます。
(韓国の歴史によると、明治政府スタッフはこれを戦争の口実とできるよう、意図的に『皇』の字を使ったのだそうです)
字一つで大変な騒ぎになるという一席でした。
No.9
- 回答日時:
実質的な違いは他の方が回答されているので私は建前上の話を少し。
キリスト教がローマ帝国の国教になってから聖界の頂点は教皇、俗界の頂点は皇帝とされ、この体制は建前上は永遠に続くものとされました。しかし実際は帝国も教会も東西に分裂し、西ローマ帝国は滅びます。その後フランク王国はピピンの寄進などで教会に取り入り、教会も権力者と仲良くするのが得策と考えてカールを皇帝にします。その後東フランクのオットーが勢力を拡大し、皇帝を与えられます。従って神聖ローマの皇帝は建前上は西ローマ帝国の皇帝なのです(実質的にはドイツ王)。ヨーロッパの皇帝は建前ではキリスト教世界のすべてを支配し教皇に地位を与えられることになっています。(ナポレオンは勝手に皇帝になりました)。ロシアのロマノフ朝がなぜ皇帝と称することができるかというとモスクワ大公のイワン3世がビザンツ皇帝とギリシア正教会長の地位を継承したことになっているからなのです。従ってロシアの皇帝は建前上は東ローマの皇帝なのです。オスマントルコのスルタンがなぜ皇帝と呼ばれているかと言うとカリフと称していたからなのです。サラセン帝国もフラグ汗に滅ぼされる前頃はバグダット周辺を支配しているに過ぎませんでしたが。戦前の日本は神の国とか称し(今でも某元首相はそう言っていますが)大日本帝国と言っていたので天皇がemperorということになったのでしょう。これに対しあるイギリス人が帝国と称するには小さすぎると言っているのを読んだことがあります。こうしてみるとヨーロッパにせよイスラム世界にせよ日本にせよ建前と実際は随分違うことが分かります。No.10
- 回答日時:
本論とは少しずれますが、日本の「天皇」という呼称は確か、飛鳥-奈良時代にできたと思います。
一定の地域を統べる「キミ」を更に統治する「オホキミ」という呼称がそれまで使われていたのが、政権が強固になってくるとともに「スメラミコト」と称するようになり、「天皇」と字をあてたと記憶します。諸外国に対してはどうなんでしょうね。遣唐使の頃は冊封制の形を取ってましたから、中国に対しては「臣何某王」でしたでしょうけど。朝鮮や渤海に対してはどうかなあ。
天皇をEmperorは抵抗ありますね。天皇は訳しようがない。
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