このたび高千穂の天岩戸神社のご厚意により、対岸より天の岩戸を眺める機会を得ることができました。
遥か昔より一帯が禁足地として畏れられてきただけあって、それはそれは見事な渓谷の景観に、予期せぬほどに思わず見惚れてしまいました。
もっとも今では地震による崖崩れにより、肝心の岩戸の洞窟は塞がれてしまっているとのこと。
また天安河原(あまのやすかわら)は、日が暮れた頃に懐中電灯片手に肝試しをやったら堪えられない絶好のポイントと思うくらい、何とも言えない怪しげな雰囲気が漂っておりました。
http://www.gurunet-miyazaki.com/kankouti/amaiwat …
さて、神武天皇が稲作文化を日本中に伝えて行脚していったために神様と崇められていったという伝説ですが、現在の皇室における稲作豊穣を願うしきたり等に脈々と受け継がれてきたことが見受けられます。
また、高千穂からそう遠くない場所に百済の里もあるようですし、個人的には大陸系の人々が熊本辺りに舟で辿りついた後、原住民?の抵抗が少ないであろう山間部に籠り、かの地にてある程度の勢力を形成したのではなかろうか、などと思っております。
でもいったい、何故高千穂のような山奥(大変風光明媚な場所なのです)が日本の神話の発祥地とみなされ、かくも辺鄙な渓谷に天の岩戸があるのでしょうか。
皆様の自由な考えをお聞かせいただきたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
神秘的な場所というのは霊場でもあるということです。
多分、大昔に祈祷師とかの類の人がここは神聖な霊気があると言ったのでしょう。
それが事の始まりの真相だと思います。
こういうのは漏れなく山岳信仰とか霊山信仰とかに結びついているので、
人里から離れた辺鄙な場所と相場が決まっているのです。
高天原がどこにあるのかは日本史の最大の謎とされています。
江戸時代より調査が本格化し、300年近く経ちますが痕跡さえ見つかっていません。
これだけ膨大な労力をかけても見つからないのは日本にないとの説が最近は支配的で、
朝鮮半島にあるのではないかという研究が続々発表されています。
ちなみに古代シュメール説も両者に葦の国が登場し、なかなか一興です。
日本人がなぜもの造りが秀でているのか、なかなか捨てがたいものがあります。
gungnir7様、ご回答をありがとうございます。
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
「神秘的な場所は霊場でもある」のですね。
わたくしは日頃何らスピリチュアルな感覚に疎いのですが、天安河原の洞窟は何とも言えない雰囲気に包まれておりました。
「高天原がどこにあるのか最大の謎」ですか。なるほど。
そういえば宿泊した旅館は釜で炊いた古代米、ヤマメxニジマスの綺麗なサーモンピンクのお刺身、油味噌など、どれも大変美味でしたが、フロントに梅原猛氏のサインが飾ってあったのを想い出しました。
各方面の方々が候補地を実際に訪れて日々研究なさっていらっしゃるのでしょう。
彼ら専門家の方々の今後の活躍に期待しつつ、一素人としては、神話の世界くらい、何の制約も受けずに自由に思索にふけりたいものです。
今までのバイアスをいかに取り払い、もっと無駄に徹して遊んでみる、というのはなかなか難しくもある半面、至極痛快でもありますから。
「古代シュメール説」は大変興味深いです。
今度調べてみますね。本当にどうもありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
秋葉原では有難味がないからです
debukuro様、ご回答をありがとうございます。
>秋葉原では有難味がないからです
なるほど。とても面白いご回答だと思いました。
debukuro様はアキバに馴染みがおありなのでしょうか。
わたくしは女子大生の頃98シリーズのお飾り的デモンストレーションの短期アルバイトで愛想を振りまいていたことがあります(遠い目)。
稀にモダンなデザインの照明機器の下見のためにヤマギワに遊びにいくことがあります。
あの街の賑わいは20年以上前とあまり変化がないように思われますが、その筋のマニアにとっては測り知れない「聖地」なのかもしれません。
でもこの場合は原古の出来事ではないので「神聖な神話」でなくて「伝説」とでも申しましょうか。
たしかに、何ら有難味がない場所に神話の発祥地を設定してしまうと、多くの人の伝聞によりいとも容易く神話が「変質」してしまうものなのかもしれませんね。
No.2
- 回答日時:
よーわからんことを
天から来た。あるいは太陽の子孫だ。
と、説明するのは、よくあることで、ならば、想定される聖地は高いところになります。
ユダヤ系では、アララット山からみなさん降りてきたことになっている。
女真族も
http://honin.spaces.live.com/blog/cns!9DAA889CEE …
だそうだ。
tanuki4u様、ご回答をありがとうございます。
「よーわからんことを天から来た。あるいは太陽の子孫だ。想定される聖地は高いところ」とおっしゃる「天から高地への降下」は、神話のジャンル的には比較的散見される類なのかもしれませんね。
しかも降臨後に天と地の間でしかるべき緊張が発生したりもします。
たしかにユダヤも女真族も同系の物語ですね。興味深いです。
ご紹介下さりましてどうもありがとうございました。
またこれとは別に「地中から出現する」という神話もあるようです。
インドシナ、ニューギニア、八重山、宮古の両諸島にあるそうで、済州島では三神人が山の北麓の穴から出現し、住民の先祖となったと『高麗史』地理誌に記してあるとのこと。
インドのジャイナ教、北米、ブラジルにも言い伝えが現存するようです。
「地中から出現する」神話って、虫の幼虫か何かみたいで個人的にはイマイチです。
だっていま、玄関先に置いてある虫かごの中に、夫と子供たちが帰省先で採集したカブトムシとクワガタ(小型)が6匹もうごめいているのですから(憤り)。
子供が昆虫採集・飼育に夢中になるのも遥か神話の時代からなのかもしれません?!
No.1
- 回答日時:
天の岩戸と呼ばれる場所は全国に沢山、いくつも存在しますよ
「おいらの村が日本史の1ページを飾っているんだ」
と、勝手に思い込んでいるのか、その昔に行われた村興しの名残なのかは分かりません
あまり有名ではないようですけど伊勢神宮の近くにもありますよね(神路と呼ばれる地にあります)
Cupper様、ご回答をありがとうございます。
「天の岩戸と呼ばれる場所は全国に沢山、いくつも存在する」というお話は初めて知りました。面白いですね。
伊勢神宮の近くにもあるのですか、健脚のうちに是非訪ねてみたいです。
国家の支配者の先祖が遥か天上界から地上に降下する神話は、北アジアに多いそうです。
特にしかるべき宝器を携え随行者を同伴して山頂に降臨する神話は朝鮮半島のそれと同系の物語とのことです。
各地に「天の岩戸」が点在するということは、国土が豊かな美しい渓谷に恵まれているという表れでしょうか。
一か所に特定しないほうがおおらかでよろしいのかもしれませんね。
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