A 回答 (14件中1~10件)
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No.14
- 回答日時:
死ぬことが恐ろしいことだという根拠はないが、脱獄に関しては良くないことだという根拠はある、などと本人は言ってるようです。
不当な死刑の判決を受けましたが、たとえ他人に悪いことをされたとしても、自分はしてはならない(ただし、この意見に賛成する人はごく少数であるとも言ってます・・・だから質問者様が理解できなくとも普通ですね)、その他その他理由が述べられてます。
しかし、本質的な理由は、ソクラテスが、思想と言うことと行動と感情が一致していたことでしょう。
普通の人は、普段は死ぬことなど怖くないと言っていても、いざ本当に命が危ない場合はうろたえるものです。しかし、ソクラテスは死刑判決後の牢屋の中でも気持ち良さそうに熟睡していたそうですから、本当に怖くなかったようです。
そもそも、「私の知らないことはただ一つ、『自分は何も知らない』ということだ」と、言っているだけ(まあ、それで本でも書いてれば)なら無事に済んだでしょうに、わざわざ権力のある政治家や劇作家(今でいうとマスコミ関係者でしょうか)のところまで出向いて、議論をして「結局、あんたは何も知らないのだ」と人前で暴露してしまう、なんてことをしてます。裁判だって友達の力などを借りれば(?)どうも裁判に持ち込むことを防げたようです。裁判でも、慈悲を願うどころかお説教してますね。だから、最初から命の危険は無視していたようです。
むしろ、なぜ70歳まで生き延びたのか、の方が問題なような・・・。
No.13
- 回答日時:
もしかしたら、もしかしたらですよ
ソクラテスも仏陀も奥様から逃げる自分を正当化したかっただけかも・・・
んな事はないか?
(* ̄ro ̄)ヒソヒソ・・・いやあるかもしんない
No.12
- 回答日時:
大量の水が腐るってことはありえなくないが、一滴の水が腐るよりはるかに起こりにくい。
従って多数決で決めたことは、一人の独裁者が決めた法律よりうんとマシである。
1人の独裁者が決めた法律ではなく、多数決によって決められた法律なら、その法律で決められたことに従うのが、法の守護者の当然の行いである。
例え不正で判決されたことであっても、それを不正で報いたら、自分は不正者になってしまう。
そうなると法の守護者とは言えなくなってしまう。
「不正だ」と思い、法で決まったことを守らない人々ばかりになれば、法の存在は無視され、世の中は規則などない無秩序な社会になる。
ソクラテスは民主主義で決まった法が守られるべきだと思った人。
(民主主義で決まった法律を守護すべきという考え。)
従い、ソクラテスは、知識人が他の知識人を庇うためにソクラテスに罪があるとしたとわかっていても、その不正に対して脱獄という不正で報いなかった。
プラトンは「でもさ 損だよ」と思ったのかどうか。
ソクラテスは神の子(義の象徴)と思ったとしても、それ以外の人は神尾子じゃない。
それで、聖書では、使徒に脱獄させている。
看守を説き伏せて鍵を開けさせたか、地震でドアが開いて脱獄したんだったか忘れましたが、使徒の誰かは脱獄という不正をして不正に報いている。
民主主義による法律ではなく、独裁者が決めた法律を守るべきってのが、キリスト教の主張。
だから使徒は脱獄という不正をしたことがさらっと書かれていても、信者は誰も疑問を持たなかったわけです。
ちなみにキリスト教は脱獄を進めたプラトンの思想が骨格。
イエスの磔刑のエピソードは、プラトンの国家に既に書かれている。
プラトンはソクラテスを神格化したんでしょうね。
No.10
- 回答日時:
イエスもソクラテスもラムサも真理を把持し、天命を全うしたのです。
やるべきことをやっただけのことです。生きにくかったわけではなく、ほかの人よりも もっと生き生きと生きていたでしょう。
イエスやソクラテスのような人は今までの歴史を見てもほとんどおらず、少なくとも私はいままで一人として会ったことがありません。途中までは良いところまで行ったという人は多いでしょうが。
欺瞞の中に、まだ居られるようです。
No.9
- 回答日時:
ギリシアでは「真・善・美」が最大の価値観とされました
ソクラテスには真を貫いてきた自負があり、善く生きようと努めてきました、しかし、その自分の行動がポリス内で否定されました。
ここで、仮に逃亡したとしたらソクラテスは今まで行って来たことを自分で否定することになります。「ただ生きるのではなく、善く生きること」という言葉に表れていますがソクラテスは信念を曲げてまで「ただ生きる」だけということは意味がないと考えたといえるでしょう。言いかえれば命のために信念を曲げて生きる事は、死んだも同然だと考えたのではないでしょうか。
また、現代のイジメ自殺でしばしば挙げられる「攻撃的自殺」とも言えるのではないかと考えます。ソクラテスは真を貫いた自分が罪人となる不条理に対し自分を殺させるということでポリスを悪者にし、無言の抵抗を行ったのかもしれません。
問答法で相手の欠点を気付かせていた超皮肉屋のソクラテスらしい結論だったのではないでしょうか。
No.7
- 回答日時:
>>そこで、何故脱獄しなかったのか、教えて下さいませんか?
ソクラテスのような人は割りと多いんですね。イエスも同じように逃げないで処刑されましたね。処刑ではなく自殺というのもありますね。
その理由はといえば、地上が住みにくい場所だと考えてしまうのですね。ソクラテスはイデアと呼ぶ世界が自身の本来の場所で地上は仮の場所と考えていたのでしょう。仮とは言え、思想家として出ているのですから思想家として人生を全うすべきですがあまりの価値観の違い(無知の知といいますね。)に嫌気がさしてくるのでしょうね。
価値観の違いに負けるか負けないかですね。負けるもの多しですね。ソクラテスもどのように言い訳しても嫌気がさしただけのことでしょう。芸術家(作家、画家、音楽家)も同じですね。人生を全うしたものは少ないですね。
天才肌のひとはこの世を嫌がらずに(悪法や社会の不条理のせいにしないで)人生全うすべきですね。
釈迦は、この世はどぶのようなものだといってますが、人生全うしてますね。どぶのようなところでそれぞれが一輪の蓮華の花を咲しなさいということですね。ソクラテスはつぼみで摘み取られたということですかね。
No.6
- 回答日時:
文献を全く無視して、仮に自分がそうなったと想定して考えると
逃げるということは、自分が導き出した理念、真理を汚すことになり、結果として自分の魂と、容姿も含めた 美 を損なうことにつながるからと考えます。
美 にこだわったからだと思います。
それから、卑怯、恥の概念をまだ持っている時代の人だったからだと思います。
No.5
- 回答日時:
太平洋戦争敗戦直後に多くの日本の国民は食糧難で餓死寸前の状態になりました。
そこで、人々は国の法律を破って、米を直接農家から買い始めました。その当時は米を国家の手続きを経ないで買うことは違法とされておりました。そこで、この違法で売買されていた米はヤミ米と呼ばれていました。違法なヤミ米を食べなくては人々は死んでしまう危険にさらされていたのです。ところがそんな状況で山口良忠という裁判所の判事は、「自分はソクラテスならねど食糧統制法の下、喜んで餓死するつもりだ、敢然ヤミと闘って餓死するのだ、自分の日々の生活は全く死の行進であった、判検事の中にもひそかにヤミ買いして何知らぬ顔で役所に出ているのに、自分だけは今かくして清い死の行進を続けていることを思うと全く病苦を忘れていい気持ちだ」
という言葉を残して、ヤミ米を一切食べずに餓死しました。ソクラテスと山口良忠判事は法に関して同じ認識に立っていたのでしょう。
ソクラテスはいざ知らず、私は山口良忠判事を支持しません。もっとはっきり言って、烏滸だと思いまいした。
人類の歴史を振り返ってみると、混乱した時期に必要なのは言葉や理屈や論理ではないことを教えてくれております。良きにつけ悪しきにつけ、断固たる意思に基づいた強権を行使して新しい秩序を導入することで人々の生活の安定を保証することが、人々の幸福に繋がって来たことを人類の歴史は繰り返し実証してきました。そんな緊急時に「悪法も法なり」なんて言っていると、山口良忠判事の悲劇を繰り返すことになってしまいます。
きっとソクラテスはそんな緊急時に生を受けた方ではなく、法に従っていた方が人々が安心して暮らせるような恵まれた時代に生を受けた方なのでしょう。
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