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こんにちは、いつもお世話になります。

最近、一つの単語が色々な意味に読めて困っています。

ゲーテのファウストの現代英語訳(David Constantine訳)を読んでいて、タイトルのようなUnder open skies.という表現に遭遇しました。

背景:ファウストがメフィストに暫く留まって色々と話し合いたいと頼むと、精霊が出てきて(あんまり意味があるとも思えない)以下のの文を含む言葉を奏でてファウストを眠らす。 その精霊の言葉

~~~~上記の本より引用~~~~~
And we listen there
To rejoicing choirs
And over the meadows
Watch the dancers
Strew their pleasure
Under open skies.
~~~~~~~~~~~~~~~~~

Under open skies.という言い回しを偶然始めて聞いたので、このopenはどういう意味かなと思い辞書で調べてみると、

~~~~~yahoo英和辞書より引用~~~~~~~~~~~~
1 〈戸・窓・目などが〉あいている;〈箱・瓶・溝などが〉ふたの(して)ない, 〈車・ボートなどが〉屋根のない(⇔shut, closed)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=open& …

つまり、オープンカーのopenであって、「屋根の無い大空のもとで」かなとか、

~~~~~yahoo英和辞書より引用~~~~~~~~~~~~
3 〈土地などが〉広々とした, 開けた, 見通しのよい;〈建物などが〉(…に)面して((to ...))
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=open& …

「広々とした大空のもとで」かなとか、

~~~~~yahoo英和辞書より引用~~~~~~~~~~~~
(1)〈気温・天候などが〉温暖な, 温和な

・a relatively open January
わりあい暖かい1月.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「温暖な空のもとで」かなとか考えていたのですが、

英辞郎で調べてみると、この場合のopenは「広々とした」と訳されています。
http://eow.alc.co.jp/open+sky/UTF-8/?ref=sa

また、この箇所のドイツ語からの訳の森鴎外訳でも、

~森鴎外訳の該当箇所引用~~
その島には合唱の群れの
歓び歌ふが聞こえ
踊り手の野の上に
踊るが見ゆ。
~~~~~~~~~~~~~~
http://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php?tpl_wid= …
(第一部の77ページ目)

とあることから、

現代英語訳(David Constantine訳)もopenを「温暖な」の意味ではなく、「広々とした」の意味で使っているのだと思いますが、

open skyときたら、「広々としたそら」以外の解釈はそもそも有り得ないのでしょうか?

教えてください、よろしくお願い致します。

A 回答 (6件)

ここでは、ファウストの文がどうの、というよりも英語での open sky の使い方ということでしょうか。

普通に under open sky と言うと、「屋根がない空の下で」という形になります。#2さんの野宿もそうですし、青空教室などという場合にも使えます。校舎の中ではなくて、野外での学習ですね。日本語としては「青空教室」という表現がありますが、実際には雨が降っている可能性もあるわけで、必ずしも青空ではありませんが。

で、ゲーテの原文ですが
==============
Wo wir in Choeren
Jauchzende hoeren,
Ueber den Auen
Tanzende schauen,
Die sich im Freien
Alle zerstreuen.
==============
となっています。 under open sky と訳されているところは im Freien です。im freien Himmel の略した形で、「屋外で」「広い空の下で」という言い方です。これを訳すと

where we hear
the rejoicing choir,
over the floodplain (meadow)
we see the dancing,
which strew themselves
all in the open sky. (under open sky)

となります。where は前に出てくる島、the dancing は踊る鳥たちのことになります。ドイツ語の Aue は単なる牧草地ではなく、川岸の自然遊水地にしか使いません。日本語にするならば

そこに我々は
喜びの合唱を聞き、
遊水地の上で
広い空の下で
そこかしこに
踊りまわる(鳥たち)を見る。

といったところでしょうか。
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この回答へのお礼

大達人、御回答ありがとうございます。

>ここでは、ファウストの文がどうの、というよりも英語での open sky の使い方ということでしょうか。

大達人からすると信じられないかも知れませんが、、初めて目にしたんです。OPEN SKYというフレーズ、、。 二つとも基本英単語なのに、、2つ合わせると、意味の候補を一つに絞れません。

>普通に under open sky と言うと、「屋根がない空の下で」という形になります。

No2様同様、長年の経験で何回も耳や目にしていらっしゃるのですね。

>「屋外で」「広い空の下で」という言い方です。

森鴎外と一緒ということは、森鴎外ってやっぱりスゴイですね。 

やっぱり、「広い」や、「屋根のない」→「屋外」という意味ですか!

こういうのは経験で覚えるしかないんでしょうかね?

今迄は、単語の意味からその文脈に合う意味を探して解釈してきましたが、文学書や、英詩に出てくる表現は、解釈が何通りかでき、自分がわかっているのか分かっていないのか、、分からない表現が多いです、、。

僕も早く英語の達人になりたいな~~。

改めて、御回答に御礼申し上げます。

お礼日時:2009/10/23 21:47

鴎外の「訳し抜け」というよりは意図的に省いたのではないかと思います。


日本語の詩として考えた時にリズムが滞ってしまうからでしょう。私の訳は
詩として訳すよりも、原文に忠実に訳した形でした。

鴎外の訳に乗せ、かつ原文の表現を取りこむならば、
~~~
踊り手の野の上に
大空の下(もと)に踊るが見ゆ
~~~
といった感じでしょうか。鴎外はこれを冗長と感じたのでしょう。
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この回答へのお礼

大達人、再再度の御回答ありがとうございます。

確かに、詩的にするには省いた方がリズム的に良いですね!

それにしても、ファウストって一見、全然難しくない文に見えるのに難しい。

改めて、御回答に御礼申し上げます。

お礼日時:2009/10/27 14:26

"open" の意味は、



> (1)〈気温・天候などが〉温暖な, 温和な

... ですよね?
"sky" は、複数形で用いられる場合は "天候" を意味しますが、単数形で用いられる場合、"場所" を指しています。
... なので、"open skies" であれば 「温暖な空のもとで」 と訳せますが、"open sky" の場合、「広々としたそら」 と解釈すべきだと思います。

この回答への補足

この欄をお借りします。

皆様には信じられないかも知れませんが、open skyも、open skiesも初めて目にする表現だったので、咀嚼に時間がかかっています。

締め切るまで、もう少し時間が掛かります。(10月24日、記す)

皆様御回答ありがとうございました。

補足日時:2009/10/24 18:04
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この回答へのお礼

大達人、御回答ありがとうございます。

早速辞書でskyを復習したら、本当に「天候=skies」でした! (実は、てっきり強意複数で、「sky=空、skies=大空」として複数形にしているのかと思っていました。)

原文のままだとどうしてファウストが「気持ちよくなってスヤスヤ」してしまったのか「精霊が魔法を使ったから?」としか考えられなかったのですが(逆にセリフ自体は意味が無かった?)、何となく分かってきました。

実はこの精霊のセリフが一番今のところ「?」だったんですが(美しい風景描写ではあるが僕は眠たくならなかった!)、又、ゲーテ的な文意はドイツ語が分からないと読めないのかも知れませんが、きっと翻訳者のDavid Constantine氏には、「ポカポカした空のもとにいる幻を精霊に見せられ気持ちよくなって寝てしまったファウスト」が写っていたのかな、と思いました。

翻訳というのは、一語一語訳すのではなく、「読む→イメージ画像→訳文を書く」という作業のようですし、(ゲーテ的にはどんな空をイメージしていたのか分かりませんが)。

ゲーテの原文の文意の、正しい解釈かどうかは分かりませんがDavid Constantine氏訳と大達人の御解説の御蔭でようやく「これは確かにスヤスヤ眠たくなる精霊のお呪いだ!」と、ず~と分からなかった謎が解けた気分です。 英文の細かいニュアンスまで理解できるようにこれからも頑張ろうと思います。

本当に、大達人御回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/24 13:15

ちなみに 鴎外の訳は厳密には im Freien を訳し込んでいません。


「野の上に」というのは ueber den Auen を訳した部分です。
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この回答へのお礼

大達人、再度の御回答ありがとうございます。

鴎外も「訳し抜け」しちゃってたんですね!!! これは大発見!!記憶に永久保存しようと思います。

鴎外もやはり人であったという事ですね。^^

僕の実力ではそんな事絶対発見できません。 やっぱり、大達人はすごいですね~!

改めて、御回答に御礼申し上げます。

お礼日時:2009/10/24 12:25

 この open sky の典型的な例は、野宿でしょう。

屋根が無いってことですよ。だから星が見えるとかいう言葉がよくついてきます。同時に屋内にいるより寒いことが多いので、「温暖]とは無関係です。立証しようと思えばシベリアの冬でも、open sky は使えるか、とネイティブに聞けば一発で証明できます。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。

>この open sky の典型的な例は、野宿でしょう。

つまり、open air=open skyって事ですか?

>だから星が見えるとかいう言葉がよくついてきます。

慣用句だったのでしょうか? そうなのかも知れませんね。グーグル検索すると、沢山ヒットします。しかし、語義のURLが発見できません、、、。

回答者様にとっては、よく耳にするフレーズだったのでしょうね、、。

>同時に屋内にいるより寒いことが多いので、「温暖]とは無関係です。

春なんか、室内外共に暖かいような気がします。 兎に角このopenは「温暖な」の意味ではないと思いますが、

openが「温暖」の意味を持つケースってどんな時なんでしょうね?

>立証しようと思えばシベリアの冬でも、open sky は使えるか、とネイティブに聞けば一発で証明できます。

でも、シベリヤの住む人の単語に「温暖」って言葉はありますよね。 シベリヤの住人だって「今日は暖かい日だな。」とか、「暖かい空の下で」とか言う場合もあるんじゃ、、、??? (彼らにとっては気温が1度でも暖かいとか? シベリヤの気温を知らないので分かりませんが)

兎に角、open air=open sky=野宿という事ですね。 

勉強になりました、御回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/23 21:29

言葉というものはいろいろな環境,状況,また感情移入で使われて,その意味合いも違って来ます.


日本の英和辞書は例文を中心に,その文の中での意味合いを広い集めて作られていますから,辞書に無い意味合いで使われることも多いのです.翻訳をやっているとすぐにわかりますが,辞書に無い意味合いは独自に表現を創作せざるを得ません.

>open skyときたら、「広々としたそら」以外の解釈はそもそも有り得ないのでしょうか?

上に書いたように,例えば,長い曇天から天候が突然 open sky になった場合には,いろいろな感情が出て来ます.極端には,北極・南極での open sky,赤道など熱帯での open sky は意味合いが違って当然です.また,人工衛星からは open sky というイメージは無いでしょう.
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この回答へのお礼

達人、御回答ありがとうございます。

>言葉というものはいろいろな環境,状況,また感情移入で使われて,その意味合いも違って来ます.

そこが難しい所ですよね、、。

とはいっても、「温暖な」の意味さえなければ、「覆いのない」も「広々とした」もなんとなくニュアンスは似ているのでなんとなく分かるのですが、、、。

>例えば,長い曇天から天候が突然 open sky になった場合には

そう考えると、「晴天」という意味で使われる可能性も有るかも?

兎に角、もしかしたら、ありきたりな表現なのかもしれないし、文学的表現なのかもしれないし、、、、。 

やっやこし~です。

ファウストでのopen skiesは、精霊がファウストを眠らすためのお呪いみたいな台詞ですから、文脈を考慮して考える事もできず、、、どう解釈すべきなのか、、、難しいです。

改めて、御回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/23 21:09

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