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事実、日本の食料自給率が低下しているにもかかわらず、日本人は食料不足で苦しんでいるわけではない。

なぜ食料自給率の低下は問題にされているのだと考えますか?

食料自給率低下の原因も含めて教えてください。

A 回答 (7件)

日本で40%と示される食料自給率はカロリーベースとした食料自給率のことです。


しかし、この計算方法は独特であり、とりわけ畜産の計算が独特です。

例えば、日本の豚肉の半分は国産です。
つまり、自給率は50%になるはずです。しかし、この国産豚の飼料の自給率は30%程度です。
畜産製品の自給率の計算は
(自給率)=(国産肉)×(飼料自給率)÷(国産肉+輸入肉)
この結果、豚肉のカロリーベースでの食料自給率は15%と表されます。
同様に、牛乳も100%国産であっても自給率は30%のように表されます。
一方、野菜の場合は80%が国産であれば自給率80%と表されます。
しかし、肉類のカロリーが野菜のカロリーよりも高いため、食料自給率は肉類に依存して表示されます。

食料自給率が低下する原因は、
・海外穀物が安価であるため穀物の海外依存度が高まっている
・日本人の主食で100%近く自給している米の消費量が減っている
などが挙げられます。

食料自給率の問題点を挙げるのは難しいですね。
現代の食料生産力は農業技術の発展により土地・化学肥料・石油・(水)に大きく影響を受けます。日本の農業はフランスやオーストラリアに比べて、土地の狭さによる制約を受けていますし、農家の数も過密なため高コスト体質にありますが、潜在的な生産力では一級品です。
一方、上記の要素が安価な地域では農作物の価格が安くなり、国際競争力が高くなります。
(途上国の農作物価格はインフラ整備や治安の影響を大きく受けるため、低コスト化が困難とされています)

日本の食料自給率が低下しているのは、上述したような国際的な背景にも目を向けなければなりません。どの地域で農業を行うことも一長一短ではありますが、日本で生産危機に陥る可能性があれば、石油の輸入が不可能になり大型農機が働かなくなったときではないでしょうか?

現在、幅を利かせている中国やアメリカといった国の農業は土地の地力を酷使しているので、同じ地域で農業が30年以上続けられるのか? 農業の継続力については疑問です。

というように、食料自給率は単に上げれば良い話ではありません。
日本の潜在的な生産力は一級品と述べましたが、潜在能力が低下していることの方が深刻だと考えます。
耕作放棄地の増加、ショッピングモールや道路への土地転用、減反政策による地力の低下、などなど。

山下一仁氏の『農協の大罪』という本には、日本が行ってきた農政を痛烈に批判しています。とても参考になりました。
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http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0 …
「I 食料自給率の指標としての特性 (4)一般的注意点」

「食料自給率」という名前の響きから勘違いする人が多いのですが、「食料自給率=国産食料品の国内シェア」ではありませんし、「食料自給率=輸入途絶時における食料供給能力」でもありません。

食料自給率の計算式では、分母では輸出分の国産食料は除いてありますが、分子では輸出分の国産食料も含まれています。
食料自給率が100%というのは、「輸出食料の総換算カロリー=輸入食料の総換算カロリー」ということであって、全ての食料を自国産で賄っているという意味ではありません。
食料自給率が100%を越えているアメリカやフランスなども多くの食料を輸入しており、国内食料消費においては、多くの食材を輸入に依存しています。
換算カロリーの高い穀物を大量に輸出しているので、換算カロリー上の貿易収支が黒字であるだけです。
日本は食料輸出が少ないだけで、食料輸入がそんなに極端に多いわけではありません。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0314.html
「主要国の農産物貿易」

また、「カロリーベースの自給率は、毎年の変化に着目しているため、不測時における食生活を前提とした指標ではない。(このため、不測時において国内生産だけでどの程度のカロリーが賄えるかについて別途試算が行われている。)」と、農水省が作成した資料にも書かれています。
http://www.maff.go.jp/j/nousei_kaikaku/n_kaigou/ …
(11ページ目 論点4)

食料自給率は、分子だけでなく分母も変数であり、現状の食料輸入量により、「不測時において国内生産だけでどの程度のカロリーが賄えるか」ということとは無関係に変動します。
何%という「率」の数字だけを一人歩きさせても、意味がありません。
重要なのは、その背景にある「実数」の方であることを忘れてはいけません。
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食料自給率が低いと言うことは、外国に国民の命を預けるということです。

これは外国との政治や国防に大きく影響する為に問題とされます。

ただし、一般的に公表されている食料自給率の計算根拠はあまり意味があるとは思えませんので、数字自体はまあそんなもんかな位に思ってください。

食料自給率低下の要因は
 ・自由貿易で他国からの輸入が増えた(最終的には消費者に選ぶ権利はあるのだが)
 ・軍事力のない外交なので外国の圧力に弱い
 ・人口が増加傾向にあった
 ・国が発展し産業構造が製造業やサービス業へ変化した(農業では食べていけなくなった)
 ・必要以上に美食や廃棄をしている
などが揚げられると思いますが、政治の問題もありますし、私達国民で何とかできる部分もあります。

戦前でも米は海外から輸入されていたそうなので、完全自給は厳しいのかも知れません。

私が最も気になるのは、次の条件で考えた場合です。
 ・食料輸入停止
 ・石油の輸入停止(農業・漁業・畜産も石油なしでやる)
 ・生命維持に必要最小限の食事をする
 ・生ごみを出さず、徹底的に利用する
 ・野菜や家畜の種の輸入も停止
この条件でどれだけの国民を食わせられるのか?何年耐えられるのか?
私は食料問題に詳しくないので想像つきませんが。

まあ、そうならない為に自分に出来る事をやりましょう。 
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食糧システム論


 日本の農業自給率は38パーセントである。その内、米のみが自給のみでまかなえる。だが、主食を除けば日本は海外に依存していると言える。食糧問題を環境論的に考察する。

第一回目 食糧自給率と日本の裕福
 日本の食糧問題は世界との貿易で賄っている。次のサイトをリンクするので参考に(ネットワーク『地球村』環境情報 2007年の環境レポート:http://www.chikyumura.org/environmental/report/2 …)。
 それによれば、海産物のアジア依存率は49パーセント、野菜のアジア依存率は80パーセント、肉類のアジア依存率は7パーセントである。
 日本のアジア依存型の食糧問題はアジアの経済事情の変化で日本は野菜不足に陥るのではなかろうか。

第二回 農業経済問題を解く
 さっきのリンクしたサイトを一読したか。実際にはアジア問題なのではない。世界事情が日本の食糧問題としての要因になりえる。豚肉はアメリカやデンマークに5パーセント依存している。牛肉はオーストラリアやニュージーランドに10パーセント依存している。日本は海外の影響を大きく受けやすい。
 日本は海外に紛争や戦争もしくは地震や津波や砂漠化や地盤沈下など人災及び自然災害もしくは環境問題が起きた時は、日本の食糧は危うい。
 国産野菜の価額を決める要因に輸入野菜がある。実は食糧自給率は38パーセントと先ほど言った。
 国産野菜はブランド(貴重価値)が付加されて少々高い。それは、地域ブランドや農家のブランドなどがある。だが、日本の問題は国産野菜は高いのみの問題ではない。
 輸入野菜が国産野菜の価額を抑えている。それは、需要と供給という経済学の基本的分析のツールで説明できる。価額の安い輸入野菜で満足する消費者と、安全性の高い国産野菜しか満足できない、二つの小寺社がいる。だから、需要で消費者の効用での使い分けで、分散され価額が安定する。
 だが、輸入野菜の貿易がストップになると、需要が供給を上回り価額が上にシフトする。そのため、野菜自体の価額が上がる。

第三回 日本の農業
 日本の農業は後継者不足の問題が深刻である。放棄された田畑も多く有効活用されていない。
 農業・食糧基本法や農地法の改正で、農業組合の設立が認められた。農業組合は農業株式会社であり、農家から企業に変わり経済効率性が重視された。だが、農家は家系の問題で農家の子が継ぐ。だが、農業組合は社員として雇用する。だから、農家以外の出身の人も農業で働く事ができる。
 農業は経済性のみでなく環境性や生態系との共生もあるか。それは、不明である。
 食糧自給率は、農家不足つまり農家の減少がある。

補講 用語
専業農家
兼業農家
栽培
ため池
農業用水
農業水路
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こんばんは。



食料自給率の数字のみを捕らえて判断するのには大きな誤りがあります。戦時中の食料自給率は100パーセントに近いと言う現実が物語っています。(摂取カロリーが低いのは言うまでもありませんが・・・)

問題なのは有事の際、国民が生活をするうえでの栄養素をどれだけ採れるのか?と言う観点で語らないと意味を成しません。

今は美食と言う飽食によって食の輸入が過多になっていますが、地産地消という体系と”足るを知る”の粗食を習慣とするならば、日本と言う国土はまんざら捨てたものではありません。

ただ資本主義の現在、農業が産業として成立しづらいシステムなのがネックであり、食の体系を変えたであろう戦後の欧米化(意図的な大衆コントロールの一つです)が根底にあります。米を食べなくなった日本人は、魂を売ったに等しいと私は感じています。
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輸入食品のすべてに毒物が混入していたらどうしますか。


ギョーザだけであんなに大騒ぎになったのに。
自給率低下の原因は、保護行政による日本での生産の高騰化。
こんな高い米は見たことない。これで主食とは笑わせる。
主食なら安くするのが筋だ。
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レポートですか?



なぜ自給率が低下すると問題なのかは、生きるために必須の物資を他国に頼っているという点です。
今は売ってくれるから食料不足になりませんが、ある日「もう売らない」となったとき、日本は数ヶ月で干乾しです。
つまり食料購入相手にキンタマを握られているということなのです。
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