どうして自動車の任意保険は
「運転手」ではなく、「車両自体」に掛けるのでしょうか?
事故を起こすのは「車両」ではなく「運転手」ですよね。
とすると、車両に保険を掛けるのではなく、運転手に保険をかけるのがスジだと思うのですが、
現実の保険は運転手ではなく、車両にかけます。
等級という修正要素はありますが、基本的には車両により保険料も決まります。
(厳密には等級も運転手で決まる訳ではないですよね)
このように考えると、現在の「車両」に対して保険をかけるシステムに疑問を覚えるのですが、
何か理由があってこのようなシステムになっているのでしょうか?
ただ単純にそういう商品が存在しないだけなのか、
法律的な問題で現在のシステムになっているのか、
任意保険が出来た背景上(自賠の上位保険として?)そうなっているのか
保険会社が儲からないからなのか、
1台の車は複数人で使うことをモデルとしているから車にかけるほうが合理的なのか、
などなど。
盗難や運転手不明の場合に備えて車両に対して保険をかける意味は理解できますが、
通常の事故の場合の対人対物保険を車両に対してかける意味がわかりません。
何か理由があって現在のようなシステムになっているのでしょうか?
A 回答 (6件)
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No.1
- 回答日時:
自己所有の車両は適用外で、レンタカーを使用する人向けに「人に掛ける保険」がありますよ。
「ドライバー保険」をキーワードにして、検索してみてください。
ご回答ありがとうございます。
仰る通り、ドライバー保険は自己所有の車両は適用外ですよね。
どうして自己所有の車両は適用外なのか、
そこが疑問なのです。
ドライバー保険に関しては単純に、自己所有の車両可にしてしまうと
通常の自動車保険の存在意義がなくなるから、とも考えられます。
そこで、どうしてそもそも自動車保険は車両に対して掛けるんだ?
という疑問が出てきたのです。
事故を起こすかどうかを決めるのは車両ではなく、運転手ですよね。
なら運転手に掛けるのが合理的なんじゃないの?と思ったのです。
No.2
- 回答日時:
保険会社の関係者でも専門家でもないのですが、以前に保険を掛ける際に聞いた説明では、車種によっての事故率(例えばその車種は1万台当たりどの確立で事故が発生するか)があり、当然事故率の高い車は保険料も高く、事故率の低い車種は保険料が安く設定されているそうです。
で、大体車種によりその車を運転する人の性格も大まかに判断(統計的にです)される・・・スポーツカーは当然スピードを出す事を好む人、ファミリーカーはおとなしい運転をする傾向がある人の様に、なので保険を掛ける際に顧客に性格判断テストさせる訳にもいかないので、車種によって保険料を決める(保険会社が損をしない様に)様な事を言った保険会社の人がいましたね。
結構昔の話ですし、うる覚えなのでどの程度本当のことかちょっと自信ありませんが、人より車の方が保険料を決める判断しやすいと言った理由の様でした。
なるほど・・・。
確かに車種から統計的に大まかな性格を判断し、料率を算定するという方法は簡単そうですね。
つまり保険会社の都合で、車種によって料率を統計的データから
算出しているということですね。
保険会社の都合を除いて考えると、
事故の有無は車種ではなく、運転手によって決まりますよね。
ここが軽視されているのはやはり保険会社の都合なのでしょうか。
ご回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
仮に一人で2台、3台保有していても、人にかければ、
すべての所有車両に一人分の保険料で保険が適用されるような
矛盾が生じます。
特に車両保険は専門用語でいう「もの保険」ですので、
人にかけるという発想はあり得ません。
また賠償条項、傷害条項も車の型式別の過去の損害率によって
仕分けされています。
スポーツカー、超高級車、普通の乗用車、軽自動車などにより
過去の損害率は異なります。
損害率の高いスポーツカーに乗る人も、普通の乗用車に乗る人も
ペーパードライバーもすべての人が同じ保険料では合理性があり
ません。
これらの統計の上に損害保険は成り立っているのです。
世界中どこの国でも車そのものに保険をつけるのが常識です。
保険会社の都合なんかではありません。
保険の基本的な考えであり、これが保険の世界的なスタンダード
なコンセプトなのです。
専門家のご意見、とても参考になります。
車両保険というのは車両自体の損害や盗難に対しての保険という解釈で宜しいでしょうか?
物保険というのは初めて聞く言葉でしたので調べてみたところ、
物に対してかける保険のこと、と書かれていました。
自動車保険の主要素は対人保険ですよね。ということは物保険ではなく、人保険に分類されるのではありませんか?
実際に商品化するのであれば過去の損害率から車種や台数で修正を加えるべきだとは思いますが、
それらの要素はあくまで運転手に付随するものではないでしょうか?
事故の有無は車種や台数によって決まるもではなく、運転手によって
決まるものではありませんか?
運転手を考慮せずに、車種で一元的に決めるところを、保険会社の都合と言わせていだきました。(等級の存在は理解しています)
なるほど。世界中で車両にかけるのが常識なのですね。
どうして車両にかけるのが常識となったのでしょうか?
歴史的な面を想像すると、自動車保険の大元は船舶でしょうか。
近代の船舶であれば確かに船長より船の構造のほうが重要そうですね。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
車にかける方が合理的だからです。
一方、質問者様のおっしゃるような、人にかける
「ペーパードライバー保険」もありますよ。
では、夫婦が一台の車を所有しており、それぞれが運転するとします。
人に保険を掛けていれば、二人分の保険料が必要ですが、
車にかけておけば、一人分でOKです。
(一台の車を二人が同時に運転するということは、ありえないので、
一人分の保険料で良い)
だから、車にかけるのです。
その方が経済的であり、合理的です。
さらに言えば……
会社の車を運転して社員が事故をした場合、会社にも賠償責任があります。
会社としては、社員に保険を掛けておくよりも、車に保険をかける方が
合理的でしょう。
社員300人の会社が50台の車を所有していたら、車の運転をする可能性
のある社員300人全員に保険を掛けるよりも、
50台に保険を掛ける方が合理的です。
なるほど。
1台を使用する人数が多くなればなるほど、車両に対してかける方が
割安になりますね。
現状の保険料で、2人以上が使用する場合、21才未満がいなければ車両にかけるほうが安くあがるでしょう。
金銭的な面を考えれば確かに合理的といえます。
が、これは道理が通っていますか?
自動車保険、ドライバー保険ともに保険料算出の根拠がはっきりとしませんから、本当に金銭的に合理的なのかも判断は出来ませんよね。
保険会社の保険料設定次第でどちらにも誘導できるのではありませんか?
保険会社のさじ加減ひとつでどちらにも誘導出来るのであれば、
それは金銭的にも合理的なシステムとは言えないのではないでしょうか。
現状の保険システムの上でどちらが合理的か、ではなく
純粋に保険のシステムとしてどちらが合理的か
という疑問です。
ご回答ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
>自動車保険、ドライバー保険ともに保険料算出の根拠がはっきりとしませんから・・・
保険料(率)の算出は、損害保険料率算出機構という第三者機関が
出したものを各社が使用しています。
これは純率といい、メーカーで云えば製造原価のようなものです。
算出機構は車の型式別に過去の損害率統計に基づき、車両、対人
対物賠償、搭乗者傷害など項目ごとに純率を算出しています。
これに各社が各社ごとの経費をオンさせて、保険料としてお客さんに
提示しています。
各社の保険料は金融庁の認可が必要であり、勝手に操作することは
出来ません。
なるほど!
保険料は損害保険料率算出機構という第三者機関が統計を元に算出した基準を元に算出され、金融庁に認可される必要があるということですね。
勉強になります。
車両に掛ける方が合理的なのかと思い、参考純率について調べてみたのですが、具体的な参考純率は公開されていないのですね。
区分毎の倍率は知ることが出来ましたが、全体に対する区分ごとの割合はわかりませんでした。
そもそもどうして、損害保険料率算出機構は車の型式別に統計を出しているのでしょうか?
No.2の方が仰っていたように、本当は運転手を見なければならないのだが、
実際に加入者全員に性格判断テストを行うのは無理(というより、事故の有無は性格だけで決まるものではありませんし)だから、
乗る車から得られる統計によって大まかに判断している、という方が理解はできます。
しかしこれは本当に合理的でスジ(道理)が通っているといえますか?
そもそも事故の過失は車両ではなく運転手にあるのだから、運転手にかけるべき。
という考え自体が間違っているのでしょうか。
ご回答ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
>事故の有無は車種ではなく、運転手によって決まりますよね。
事故は運転手によって決まりますし、車種によっても決まります。例えば、私がトラック運転手を職業としている、とします。通勤用の安い軽自動車、仕事で乗る大型トラック、休日に家族と乗るミニバン。この3台は、事故の発生確率、加害程度、その他保険会社が保険金として支払う
リスクの大きさがバラバラです。同じ「私」が運転してもです。
「事故らない奴は何を運転しても事故らないだろう」というのは半分正解で半分不正解です。車種ごとに事故発生率などが異なることは他の回答者の方のとおりです。大型トラックは乗用車に比べて、その大きさから、他の物にぶつかるリスクが大きいことは理解していただけると思います。
リスクの大きさや事故発生率が車種によって異なるのに、それを無視して、運転手の要素だけで保険料を決めることには無理があります(道理が通りません)。
最近のリスク細分型自動車保険は、運転手(契約者)による保険料の調整もしていることはご存知だと思います。年間走行距離、免許証の有効期限の帯の色、使用目的など。どこまで細かく分けるかは保険会社の経営判断だと思います。これは道理ではなく合理性です。必要以上の細分化で経費がかかり、保険料が高くなる方が道理に合わないと考えます。
補足しますが、自動車保険の多くには、「他車運転危険担保特約」がついています。他人のクルマを運転中に事故を起こしても、自分のクルマの保険で支払える、というものです。
これは契約者(運転手)に掛けているのと同じことですね。厳密に言うと現在の自動車保険は、車両と運転手のハイブリッド型、かもしれませんね。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
軽自動車より、大型トラックのほうが車両感覚は圧倒的に掴みにくいですから、当然リスクも上がります。
よって保険料も軽自動車より高くなるのは理にかなっていますね。
事故の有無は、運転手・車両どちらの要素も関係いたします。
従来の保険は保険料から、運転手より車両のほうを重視しているのでは?
と考えられたので、下記のように「保険会社の都合」などと言わせていただきました。
確かに、リスク細分型の保険が登場したり、ドライバー保険が登場したり段々と車種だけから、車種と運転手のハイブリッドの保険になってきているのかなぁという感じは受けます。
が、まだまだ主要素ではなく、副要素な感じは強く受けます。
納得がいかないのは、運転手が主要素でない、ということです。
例えば、今まで大型バスを運転していた人が軽自動車へ乗り替えた場合と、軽自動車しか運転したことが無い人と事故を起こす確立は同じだと思われますか?
単純に免許の有無でも違うはずです。特に牽引と二輪は四輪と明らかに挙動が違いますから、四輪に乗っていても牽引や二輪についての知識や経験の有無でかなり事故率の差が出るものと想像できます。
損害保険料算出機構では運転手の統計を詳細には取っていないようですから、実際に商品化するのが難しいという理由もありそうですが。
運転手の要素はかなり細分化できますから、コストの関係で統計を取っていないという考え方もできますね。
データさえあるのであればあとはシステマティックに保険料は決められるはずです。
繰り返しになりますが、
事故の有無は運転手だけでも、車種だけでも決まりません。
どちらも大切な要素です。ですが、事故の有無を決める比率が大きいのはどちらですか?
損害保険料算出機構で統計が取られている運転手の情報は基本的に年齢のみです。等級は契約者によって決まりますし、家族か否かで事故の有無が決まるわけではありません。
つまり運転手の固有データは年齢しかありません。
このように考えると、現在のシステムはとても非合理的、と申しますか
最適化された物とは程遠いような感じを受けるのです。
スタートからして間違えてしまったような・・・。
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