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日本の正当防衛は国際的にみてどうなんですか?
最近身の回りで犯罪が起こったので正当防衛について考えさせられてます。
一寸の事で日本は過剰防衛扱いになりそうな気がするんですが、それは国際的に見てどうなんでしょうか?
例えば、強姦されている人を助けようとして勇気を振り絞って近くにあった棒で殴ったりして強姦している犯罪者が大怪我したり。
女性を襲っている奴が居て柔道で思わず投げてしまって大怪我させたりするとします。
その場合、こちらが過剰防衛?とかで逆に犯罪になるんじゃないかと思うんですが・・・。

昔、日本で襲われていた女性を助けた外国人が空手のキックで過剰防衛になったと聞いたことがあります。
でも、そんな時、例え多少柔道や格闘技を学んでいても高段者でもない限り全く余裕はないと思います。
少なくとも私もそうです。
近くに人が居なければ声を出しても駄目ですし。逆に犯罪者が興奮して攻撃するかも知れません。その場合、黙って見ているしかないのでしょうか?見てみぬ振りして通り過ぎるか、一緒にやられちゃうしか日本の場合、方法がないのでしょうか?

これまた、かなり古い話ですが野球部の高校生がからまれて暴力沙汰になってしまい出場辞退の話を聞いたことがあります。日本の場合、やっつけられても強姦されても過剰防衛にならないように我慢するしかないんでしょうか?それが本当なら怖いです。

いずれの場合も現実的というより道徳的、被害にあったことも無い人が机上で理想論を唱えているような感じがしますが、これは国際的に見てどうなんでしょうか?

本当のところは良く判りません。周りでそんな話をしているだけです。推測で言ってしまっており、大変失礼しておりますが、教えていただけるとありがたいです。

A 回答 (2件)

野球部の出場停止は法律とは関係ありません。

高校野球は厳しいですから。もし、野球部員が1万人の人を救うため1人の腕の骨を折ったとしても、出場停止になる可能性があるくらい(全国から署名集めて出場許可がでるとか)。コレが、ありえない話ではないのが高校野球の規律。
「過剰防衛が・・・」ではなく「野球部は・・・」な問題

空手のキックで・・・
実際の裁判をしらないので推測ですが、明らかにやりすぎなところがあったのでは。
何千と事件があればひとつぐらい厳しい判決は出るでしょう。


アメリカは銃持てますので、人殺して正当防衛がありえます。
が、日本には銃がないので人を殺すほどの正当防衛はまず起こりません。

ぱっと見ると、人殺しても無いのに過剰防衛となる日本は厳しく見えますが、実際は簡単に人を殺せる武器が手元にある外国と何もない日本では、過剰となる基準が変わらざるをえない。

始まり(殺しやすさ)が違うから、基準(正当防衛、過剰防衛の境目)が違います。

国際的に見て、日本は、過剰防衛認定された人のケガの度合いは軽いでしょうね。

ただ、犯罪のはびこる海外と平和な日本が同じ基準である事自体おかしいわけで、
銃で一発撃って死亡
棒で100回殴って死亡
どっちが酷いでしょうか?

国際的には厳しいかもしれませんが、現実的に考えたら事件は国際(海外)ではなく日本で起きているんです。日本にあった基準でいいじゃないですか。
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この回答へのお礼

早速のコメントありがとうございます。
ただ、日本の場合、極端に言うと、「助けようとすればかなりの割合で過剰防衛になり」、「殺されかかったので必死に相手をやっつけても過剰防衛になる」から「殺されかかっているのに黙認せよ。」、「自分がやられても自分の身は守れない。」という問題が気になったのです。
そういう犯罪者に有利な点が日本は逆に怖い国だと思いました。

それに関連した話ですが最近、新幹線の女性車掌を強姦しているのを近くに居た乗客が黙ってみていた事件があったと思います。
それって、良いことなんでしょうか?仕方が無いことなんでしょうか?被害者が強姦されても加害者が怪我をしないことが良いことなんでしょうか?
(黙認していた人の立場に立てば、強姦者を怪我をさせれば有罪になるんですから、その瞬間は手のうち用がないです)
私はそれは日本にあっている基準とは思えません。

日本が武器がなく外国が武器があるという事も言い切れないと思います。武器が無い国も世界には結構あります。
それらの国でも日本よりも現実的な判断をしている国もあるんじゃないかと思ったのです。

もし仮に、自分の子供が仮に強姦されて殺されたり、強姦されたので相手をやっつけたときに過剰防衛を言い渡され有罪になって刑務所にでも入ったとしたら、どうでしょうか?
皆さんはそれでも日本らしい立派な基準だと言えるのでしょうか?

何よりも私が残念に思うのは、法の判断基準が被害者の立場に立っているとは思えない極めて冷たい他人事の理想的判断に基づいているような気がする。のです。
そして現実には
法律を守ろうとすると被害者に事件発生のとっさの時に非常に困難な対応を要求しているのではと思います。
現実のどこの世界で、「遠山の金さん」や「水戸黄門」みたいに襲ってきた相手に怪我を負わせることなく自分の身を守れる人がどれだけ居るのでしょうか?
(私はそんな芸当は出来ないです。)
という点がグローバルな世界にあってどうか?と思うのです。

でも、私に足りない視点を補って下さったコメントありがとうございました。

お礼日時:2010/05/27 00:08

日本の正当防衛は、世界的に見て明らかに成立要件が厳しいといえます。

つまり、過剰防衛と認定される可能性が高いといえます。

ある人の実録記事によると、40代男性で背が低く、けして強そうに見えない記者が、酔っ払いに絡まれ、両人とも警察に連行されたことがあるそうです。そのときに、結局書類送検され、検事の事情聴取の際に検事が言った言葉は「絡まれた場合は、警察を呼んで避難するように」というものだったようです。つまり、現実的にはできない、要件を要求されているわけです。

日本の場合(戦前は知りませんが)、原則的に正当防衛は成り立ちません。泥棒を追っ払おうと木刀を振り回して犯人に怪我をさせれば、すぐに過剰防衛が成立します。個々の案件は分かりませんが、女子高生が乱暴されそうになった際に、犯人が持っていたナイフで犯人を刺し、結果死亡させたときに正当防衛がなりたったのが例外ぐらいでしょう。男性同士ならまず過剰防衛で起訴されると思います。

これは実は単に正当防衛ということだけでなく、日本のさまざまな法律に関係しています。つまり日本は「公共益」より「個人益」のほうが格段に優遇される社会なのです。それにはこのような例があります。
・車のシートベルト着用義務やバイクのライト点灯は西欧に比べて義務化が20年近く遅い。
・住宅用火災警報器の義務化が、少なめに見積もっても西欧より10年は遅い。
・土地所有の権益が強く、土地収用の手続きが煩雑で、都市計画が機能しない。
・消防斧が日本には存在しない。

最後は説明が必要でしょう。アメリカなどの建物には、消火器や消火用のホースのほかに消防斧というものが設置してあります。日本で見たいならディスニーランドのトゥーンタウンの建物(もちろん偽物)に設置してあるを見ることができます。
これは、非常時に窓や扉を破壊して脱出経路を作ったり、場合によっては破壊消火することを目的とした道具なのですが、日本だと「いかなる場合でも他人の所有物を傷つけることは許されない」という考え方が強いため、善意でやったのに損害賠償される危険があるのです。
他のシートベルトやバイクの件も「個人の自由意志を阻害する行為を強制できない」という考えが強いために、他国で明らかに有意義である、と保障されるまで立法化されませんでしたし、住宅用火災警報器にいたっては、個人の財産権、に影響をおよぼすために、かなり導入に慎重でした(私はその業界にいるから知っているのですが、設置義務化については10年ぐらい議論してからの導入なのです)

また日本の場合、対外的な戦争を憲法で禁じ、有事法制すらできていないため、そもそも「個人の財産や生命を脅かす状態」への社会的コンセンサスが出来ておらず、個人の権利を制限してでも公共益を守るべきとき(治安維持・犯罪抑止も含む)と個人の自由権を守るべきとき、のバランスをどうするか、の法的コンセンサスがありません。だからどうしても法律に明記されている事柄が優先され、目に見えにくい「正当防衛」が実質的に成立しにくくなるのです。

アメリカの場合をとれば、アメリカ憲法修正第二条に銃を所持する権利が明記されており、また個人の財産権を守るために銃やその他武器、行動の許容範囲のコンセンサスが出来ています。また州によっては、正当防衛の範囲(屋内への不法侵入には発砲が可能など)が明確に規定されています。
またヨーロッパ諸国は革命や戦争の動乱を幾たびも経験しているため、どこまでが公共益でどこまでが個人の自由なのかのコンセンサスができています。
それに対して日本は、江戸時代までのコンセンサスは廃刀令で使えなくなり、明治憲法になってからのコンセンサスは敗戦と同時に過去のモノになり、その後は、戦争をしない=公共益を優先すべきときのコンセンサスがない、という状態が長くつづいているのです。

もちろん個々の事情によって、正当防衛がなりたつ可能性はありますし、現にそのように判断されていますが、世界標準から見て、ほとんど成立しない、と考えたほうがいいと思います。
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この回答へのお礼

丁寧なアドバイスありがとうございます。
最近仕事でも、海外や国内でも他国籍の方との交流があり、
また、知り合いの外国の方が最近被害にあったので考えてしまった次第です。

たいした事の無い一般人の私の身の回りでもこの数年でどんどん「日本だけ、日本国内だけ」と言っていられない様な結構驚くような世界との接点が増えてきています。
そんな交流の中で、曖昧で、咄嗟に対応できない無茶な日本の正当防衛の話が浮かび上がってきました。
グローバル化の進展の過程の中で、
矛盾が浮かび上がりよりよい形になって欲しいです。

問題点を非常に明快かつ丁寧に説いてくださり、非常に良く判りました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2010/05/27 22:40

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