アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

「自由」という言葉の歴史について教えてください。

私は以前から、この言葉の概念はもともと日本にはなかったもので、明治の自由民権運動の頃に、欧米の思想を輸入して、それを中国の漢字を借りて表記し使いだしたものだろうと漠然と考えていました。ところが、、最近入手しました平安時代の11世紀後半のものと思われる貴族の家訓書のような文書(漢字平仮名交じり文)のなかに、「ごたい自由」とか「不自由にて」という表記で出てくるのです。      そこで、これは古代に中国からきた言葉であり、その頃から日本にあるものではないかと思いネットで調べましたところ、岩波文庫の某書のなかに、「中国には、自由を意味する言葉がない。」と書いてあり、結局どう解釈すれば良いのかわからなくなってしまいました。

 質問をまとめますと。

 1、日本では、江戸時代より以前にも「自由」という言葉があったのかどうか。もしあったとしたら、   一般的にはいつ頃からのことなのだろうか。
 2、「中国には、自由を意味する言葉がない」ということは事実なのだろうか、それは、現在はないが
   古い昔にはあって、それが日本に来ていたということなのだろうか。

というようなことになりますが、ご教授宜しくお願いいたします。  

A 回答 (3件)

幕末から明治にかけて、日本にはそれまで無かった概念の西洋の言葉の訳語を漢字語として作り出しました。

そのうちのあるものは全く新たに作られた漢字語であり、別のものは中国にはすでにあった言葉に新たな意味をつけて使い始めました。自由は後者の例です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ご返答どうもありがとうございました。
wikipediaを見ますと「自由」という言葉は、一番古くは続日本紀、そしてあの徒然草の中でも使われているのですね。これは、漢文でない私の平安文書と同じ和文での使用ということになり、他には用例が見つからなかったこともあって、何か嬉しい気分になりました。まだまだ他にもあるのかもしれませんね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/06/09 16:00

柳父章「翻訳語成立事情」(岩波新書)をお読み下さい。

    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご返答どうもありがとうございました。
機会がありましたら、ご指摘の本も参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/06/09 16:07

自由は


文治2年4月25日
八幡宮寺所司等訴申、且永停止自由濫妨、且任所犯実、処罪科浄学89早稲田大学荻野研究室所蔵文書1/62

とあるように(http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller ここで自由を検索 鎌倉遺文フルテキストデータベースより)
基本的に、禁止事項で、現代文で訳せば、無法な所業

現代の自由の意味ではない。 放埒とかその辺の意味です。

明治になって意味を変えた
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ご返答どうもありがとうございました。
古くは平安や鎌倉の時代から、どちらかというと否定的なニュアンスで使われていた言葉だということがよくわかりました。
でも、「五体自由」というような使い方では現代と同じで悪い意味はないですよね。結局、濫妨などという良くない語を修飾する使われ方が多かったので、それとともに悪いイメージになったということなのでしょうね。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/06/09 14:46

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!