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昨年の東京都教員採用試験の小論文ですが、自信がなく、どなたか分かる範囲だけでも構いませんので、ご指導いただければ助かります。

「今、学校教育には、自分のよさや可能性などに気付き、自らの将来を考え、
自分らしい生き方を実現していこうとする態度を育成することが求められています。
このことについて、あなたは社会人経験を生かして教師としてどのように実践して
いくか、志望する校種・教科等に即して、1260字を超え、1500字程度で具体的に述
べなさい。」

 私の学生時代やそれ以前には学力重視の考え方が主流であり、自らの将来について考えさせられる機会や場はそれほど与えられていなかった。現在における学校教育では自分の良さや可能性などに気づかせることにも重要性を持たせているが、学力を上げるための時間を多少割いてでも、自分の将来や自分らしい生き方を実現していく態度を育成することが重要なのであろうか。
 確かに学力を身につけるための勉強は必要であり、それは進学するための知識を身につけるなど、社会に出てからも重要であり、かつ人の成長においても重要である。また、努力することの大切さを学ぶことにもなるのである。しかし、学校教育の主な目的の一つに、社会に出て必要になる知識やルールを学ぶことがあり、勉強ができるだけでは人間の成長にはつながらないのである。また、勉強においてもただ知識を身につけるだけでなく、自らの将来を考えるなど目的意識を持つことで、勉強によって身につくことも違ってくるのである。
 それではどのようにして、自分の良さや可能性を気づかせるかということであるが、総合的な学習の時間が、まず、重要になってくる。子供だけでなく大人にも言えることであるが、自分自身の短所は挙げられても、長所を挙げられるものは少ないのである。私も学習塾で数学を教えているが、実際、数人の生徒に聞いてみたことがあるが、自分自身の長所を挙げてもらうと、その場で答えられずにいる人ばかりであった。そこで私は、明るい生徒には「誰にでもコミュニケーションが図れること」と話し、おとなしいが集中して授業を受けている生徒には「人一倍集中力がある」と話し、サッカー部で部長をしている生徒には「興味のあることに対しての努力は誰にも負けない」と話をした。このように長所は誰にでもあるのだが、自分自身のことについては気づくことができないのであり、それはほとんどの人が、中学3年生における面接対策などの場で、はじめて考えさせられるからである。総合的な学習の時間では、時には特別な能力を持たないながらも、自分の長所に気づき、それを生かした人生を過ごした人の話などをし、せいと自身にも日々考えさせる機会を与えるような授業を行いたい。私は数学を教える教師を目指しているが、数学の授業においても、単に、公式を覚えさせて計算をさせるのではなく、数学が日常生活でどのようなことに役立つか、例えば、スーパーでの買い物における計算や、電車の乗り換え時間、経済動向を読むための消費者物価指数などの数字が様々なところで用いられていることなどを、授業はじめの数分間でも話をすることから授業を始める日をつくっていきたい。
 それには、私自身も絶えず、社会情勢には関心を持ち、知識を得て、今現在、そして、これからは私にも子供たちにも何が必要になってくるかを日々、考えていく必要があるのであろう。強いては、必ず、生徒における自分らしい生き方の実現にもつながってくると信じてやまないのである。

A 回答 (3件)

当方、某予備校で教職採用講座を担当しているものです。



まず課題文で何が求められているのか考えてください。
「今、学校教育には、自分のよさや可能性などに気付き、自らの将来を考え、
自分らしい生き方を実現していこうとする態度を育成することが求められています。」
来年度から始まる学習指導要領の新しい「生きる力」観が前提となっていることは明白です。
新しい生きる力観とは、簡単にいえば、ゆとりでも詰め込みでもないバランスのとれた力ということです。
それを達成するために、あなたの経験が具体的にどのように役立つのかを論じるべきでしょう。

手厳しく言わせていただければ、平凡すぎて面白みのない内容です。
間違ったことは言ってないとは思いますが。
社会人経験を述べろというのは、あなたのキャリアが教職においてどのように役立つのか、
もっと言えば、あなたにしかできないことは何なのか、それをもっと主張すべきです。

字数の関係で、事細かに添削はできませんが、もう一度練り直してみてください。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。

>あなたの経験が具体的にどのように役立つのかを論じるべきでしょう。
手厳しく言わせていただければ、平凡すぎて面白みのない内容です。
社会人経験を述べろというのは、あなたのキャリアが教職においてどのように役立つのか、
もっと言えば、あなたにしかできないことは何なのか、それをもっと主張すべきです。

非常に有意義な意見有難うございます。
是非、参考にさせていただき、練り直したいと思います。

>間違ったことは言ってないとは思いますが。

1点、ご質問なのですが
論文における構成の仕方で問題などはあるのでしょうか?
本を数冊読んだところ、小論文では、まず、自分なりの課題を設けるべきとありました。私は

「学力を上げるための時間を多少割いてでも、自分の将来や自分らしい生き方を実現していく態度を育成することが重要なのであろうか。」

としました。
そして、自分で立てた課題に対して、賛否両論(つまり主観的と客観的)述べ、最後に自分の結論を書けというものでした。

お忙しいとは思いますが、お時間あるときにでも、ご回答いただければと思います。

お礼日時:2010/07/01 12:59

論文構成は特に問題はないと思います。


型をきっちりと守って書いておられているので、
変に色気を出して型を崩すより、この型を大事にしてください。

ただ、小論文という試験形式の意図を考えたとき、二つの意図を考えます。
(1)論理的な文章作成能力を問いたい
(2)教職教養や専門教養で問えない、受験者の人柄を問いたい

ここでの意図は、明らかに(2)でしょう。
出題者はあなたの人となり、社会性、教師の適性を文章から窺い知りたいのです。

そのような観点からみた時、あなたの文章は間違ったことは言ってないんだけど、
「きれいごと」すぎて、他の誰もが書きそうな内容です。(不快になったならばすみません)

学習塾経験にしても、自分らしさの教育の必要性の論拠を示すうえでの具体例として用いるのではなく、
学習塾経験があるから、ない人にはできない~という実践が可能だ。その私の強みは、自分らしさの教育実践において非常に有効であるといったように、自身のキャリアから生じる自身の教育実践の特殊性(他人との違い)を具体例を用いながら述べるべきでしょう。

最後にひとつ。
教科における学力と人間性における学力を二分して論じておられていますが、あまりに定型句な論じかたで面白みがない。本当にそうでしょうか。学力は相互に関連しあい、伸びていくものです。基礎学力を保障してあげることで、学校へのつながりも深まり、自己肯定感が高まるといったように。
都道府県にもよりますが、やはりどこも「基礎学力」の保障を掲げているのではないでしょうか。
(都道府県のHPで御調べください。都道府県の教育方針にそって、論文内容を構成するのもひとつのテクニックです)
仮に「基礎学力」の保障を掲げるならば、あなたの学習塾経験は非常に有効な強みになってきますね。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。

>あなたの文章は間違ったことは言ってないんだけど、
「きれいごと」すぎて、他の誰もが書きそうな内容です。(不快になったならばすみません)

不快どころか、このようなご意見を頂きたく思います。
「他の誰もが書きそうな内容」
実は自分でも、そうではないかと思っており、ゆえに、こちらに掲載しました。


>学習塾経験があるから、ない人にはできない~という実践が可能だ。
「基礎学力」の保障を掲げるならば、あなたの学習塾経験は非常に有効な強みになってきますね。

実は、私が塾ではなく、学校の教師になりたい理由は、
「現在の中学生は、塾や家庭教師などで学習しているものと、そうでないものとの学力差が激しいと思われる。しかし、それでは、裕福な家庭の子供は学力が伸びるという、子供の能力や努力が反映されにくいものになってしまう。私は学校教育を通し、特に勉強が苦手な生徒に対して、数学を教えてあげたい。それには、生徒が問題を解いている間に、数学が苦手な生徒に対し、机間指導を行ったり、放課後などを利用してフォローをしていきたい。」
であり、
上記のように論文に書くことは可能でしょうか。
私が危惧するのは、それでは、できない生徒中心で、できる生徒はほったらかしと取られかねなく、ここでも表現を変えたほうがよろしいのでしょうか。

塾での経験の活かし方は、「授業における内容や方法」について、述べていきたいと思っています。
内容というのは、「教科書の問題だけをひたすら解かし、教えるのではなく、塾での経験を活かし、このような問題を解かせたりすることも、問題の理解につながる」というように。


貴重なご意見、本当に有難うございました。

お礼日時:2010/07/01 22:49

「自分のよさや可能性などに気付き、自らの将来を考え、自分らしい生き方を実現していこうとする態度を育成すること」


⇒基礎学力と生きる力とのバランスのとれた指導が必要
⇒生きる力の指導(総合的な学習などで)も必要だが、多様な家庭背景による学力格差が叫ばれるなか基礎学力の保障が必要だと考える
⇒なぜなら、基礎学力が保障されることで、生徒は自尊感情を高め、授業や学校行事に積極的に関わることができる。その中で生きる力も相関的に高まるはず。
⇒基礎学力の向上への実践には、自身の学習塾経験が有効である
⇒学習塾は、子どもの学力向上がサービスとしてシビアに問われる現場でもある。
⇒その中で、私は授業に興味のない子にどうやって興味をもってもらうかなど実践のなかで体得してきた
(実際の経験をもとに具体的に)
⇒しかし学習塾にくる生徒は限定的であるため、自分の能力が最大限活かされているわけではない
⇒教師になれば、授業だけでなく、放課後指導なども行って、「全て」の生徒の学力向上に尽力していきたい。私の学習塾経験は、学力が高い子どもたちだけではなく、低い子どもたちにも有効である。
(実際の経験をもとにどのような実践が可能かも字数にあわせて具体的に)
⇒そのような実践の中で、全ての生徒が自己有用感をもちうるようになるはずである。

思いつくままに書いたので、言葉の選択は適当ですが、流れとしては以上のような形でいかがでしょう。
あなたの志望動機も矛盾なくはまります。あとは自分の言葉に直し、自分の経験で肉付けしてみてください。あくまでも参考程度で。
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この回答へのお礼

まだ、不安点は多数ありますが、いつまでもお付き合いいただくのも気が引けますので、締め切らせてもらいます。
また、何かあれば、別でご質問したいと思います。
有難うございました。
是非、参考にさせていただきたいと思います。

お礼日時:2010/07/02 02:00

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