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アメリカの借金について教えてください

アメリカの借金が膨らんでいるといわれてますが、
これから大量に引退するベビーブーム世代の社会保障など
将来的に不安材料がたくさんあり、アメリカは借金を返せないのではないかと危惧しています。

仮にこのまま近い将来ドルの信用がなくなりNYダウが暴落した場合、
日本にはどのような影響が考えられますか?

(1)日経平均が暴落する
(2)更に円高になる
(3)「有事の金」ゴールドの価格が上昇する
でしょうか?

お詳しい方ご教授願います。

A 回答 (2件)

アメリカドルは、少なくとも「世界の基軸通貨」である間は、アメリカが借金を返せなくなることはないと


思います。

日本と異なり、アメリカの負債は国内ではなく、おもに国外向けに行われているわけですが、米ドルが
世界の基軸通貨である以上、その取引はすべて「ドル建て」で行われています。

アメリカは国内に「造幣局」=「FRB(連邦準備制度理事会)」がありますから、仮にドルが不足する
のであれば、FRBがドル紙幣を増刷すれば済みます。

ただし、日本がそのすべてを国内で賄っているのとは違い、米国は諸外国がその負債相手ですから、当然
「インフレーション」に関するリスクは背負っていると思います。

ですが、たとえば米国債をもっとも保有している中国や日本が、その償還を一度に求めるようなことが
現実問題としてあるでしょうか。

中国はドルペッグ制を解除しましたが、今まではわざわざ中国元を刷ってまで米ドルを買うことで意図的
に中国元の価値を実質的な市場よりも低く抑えてきた中国です。ドルペッグ制を解除したからといって、
わざわざ保有する米国債をすべて売却し、極端な通貨高を起こすようなリスクを中国が背負うとはとても
思えません。

日本にしてもそうです。現在日本が保有する米国債(外貨預金準備高)をすべて償還するような真似を
すれば、日本国内に異常なまでの通貨高が発生します。売りたくても売ることができない。それが日本
が保有する「米国債」の正体です。

まれに、「日本の借金が返せないのであれば、米国債をすべて売り払うぞ、とアメリカを脅せばいいでは
ないか」というような論法を用いる人もいますが、そんなことをすれば米経済ではなく、日本経済が
終了します。

おそらく、アメリカはすでに財政赤字を補てんするため、米紙幣を増刷するという荒行をすでに行って
いるはずです。具体的なデータを持ってくるには時間がかかりすぎるのでここでは割愛しますが、アメ
リカは「通貨発行額」や「通貨残高」などと実際のアメリカの財政赤字の釣り合いがかなりの割合で異
常ではなかったのではないかと記憶しています。あるいは公表していなかったか。

ムーディーズなどの格付け機関も、そういったことを理解しているのだと思います。米ドルの格付けは
いまだに最高ランク。これ以降も切り下げることなどしないでしょう。

ちなみに、現在そうであるように、アメリカの財政が破たん、などということになれば、間違いなく
世界の経済は日本円に集中します。(現在でも日本円は米ドル、ユーロ、豪ドルに対して、すべてで
円高の状態ですよね。経済音痴の首相が放置していますから)

日本円の価値が上がることは確定しますから、外資は日本円を保有しようとします。ですが、本来で
あればこれが国債にまわされることになるのですが、日本の国債を海外の投資家たちが購入することは
できませんから、日本の株価にこれが集中します。

その結果、日本の株価は異常なまでに跳ね上がることになります。
国内経済はインフレ経済に陥ると思います。

現在「円高」で株安なのは、海外投資家たちが、「日本円の価値がこれ以上高くなることはないだろう」
と考えていることが原因だと思います。(海外投資家が日本株を保有する割合は全体の30%。ですが、
日本で「売り買い」がなされている動きのある株こそこの「30%」の株。実質的に、外国人投資家が
日本の株式市場の70%近くをコントロールしていることになります)

実質的に、米経済が破綻すると、日本は異常なまでの好景気に見舞われると思います。=海外投資家
たちの食い物にされると思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

とても詳しく説明してくださって勉強になりました。
仮にアメリカ財政が破たんすると円高が異常に進む可能性が高いって事ですね。

日本も景気はよくないのになぜ世界中から集中するのでしょうか?
「相対的に日本の円が一番安心だ」って事ですか?

お礼日時:2010/07/26 12:38

No.1さまの援護射撃してみますか…



>アメリカはすでに財政赤字を補てんするため、米紙幣を増刷するという荒行をすでに行っているはずです。


アメリカのお金の刷り方・そしてその使い道はおもしろいので,ちょっとかいておきますね.中央銀行(アメリカではFRB)がお金を刷っているor刷っていないと判断される指標は「マネタリーベース」で判断されます.

アメリカのマネタリーベース(出典:St.Louis Fed)
http://research.stlouisfed.org/fred2/series/AMBNS

具体的には2007年のサブプライムショック以降マネタリーベースを2倍以上にしているのですね.正直貨幣要因によるインフレが暴走しそうな感じですね.(しかし実際インフレどこれかデフレ.この理由は話の方向性があっちに飛んでいくので割愛)

じゃあFRBはお金を大量に刷って何を買っていたのか?これに関してはFRBのバランスシートの資産サイドをみれば明らかになります.

FRBのバランスシート(出典:世界経済の潮流)
http://imgur.com/0sr6H.jpg

※各項目別の金額などもっと細かい数字を見たいならWSJが作った以下のグラフを見ると便利です.(ただし英語)
http://jp.wsj.com/US/Economy/node_72484


じゃあ具体的に何を買っていたのか?確かに2009年より国債を3000億ドル程度買い増しているのがわかります.しかしながらこれに関しては2007年以前の国債保有高に戻したともいえ,積極的に国債を買ったとはいえないと私は思います.逆に明らかに買い増しているのは「MBS(不動産担保証券)」(主に政府機関であるファニーメイ・フレディマックの発行するもの)です.
MBSってわかりやすくいえば,あの「サブプライム証券」のことなんですよね….ようはFRBはお金を刷ってサブプライム債を買っていたと….しょーじき国債買い増しよりもタチが悪いです.


まあこれ以上の話はやめるとしてまじめに質問に対する回答をすれば

(1)アメリカの破綻リスク
アメリカはドルを刷ることができるので破綻確率はほぼゼロ(No.1さまと同意見)
(2)日本・中国のアメリカ国債の売り浴びせシナリオはあるか
自分たちに跳ね返ってくるリスクが大きすぎ,まずやるはずがない(No.1さまと同意見)
(3)それでももしアメリカ経済が破綻したら…
個人的には世界の終わりっていっても過言ではない.株式うんたらどころではない.世界の物流を支配しているのはアメリカ.(穀物メジャーとか石油メジャーを持っているのはアメリカ)つまりアメリカが破綻すればこれらの物流も同時に大混乱状態になる.そうなると独自の物流を持たない国でかつエネルギー自給率・食糧の自給率が低い国はたちまち飢餓の危機になる.正直日本もヤバイが,それ以上に心配な国がほかにいっぱいある.
アメリカの破綻は株式・ゴールドどころの話じゃないっつーこと.
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

私が一番気になっていた「米紙幣を大量に増刷している」のご説明をとても興味深く読ませていただきました。

私個人的にはインフレーションが起こるのでは?と思っています。

大変勉強になりました!

お礼日時:2010/07/26 12:40

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