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マーラーはなぜニーチェを引用した?

こんにちわ。
マーラーの交響曲第3番は私の大好きな作品なのですが気になることがあります。
なぜ、第4楽章でニーチェの言葉を引用しているのでしょうか?

ニーチャの思想とマーラーの思想は正反対のもの。
マーラーはそれこそ『復活』なんて作品も書いていますが、
それこそニーチェの嫌った死生観ではないのでしょうか?

マーラーも、当時流行っていた思想をなんとなく取り入れるという俗な行いをしていたのでしょうか?
それとも、読解力が無かったのか?

ちゃんとニーチェを読んでいたのならば矛盾に気付くはずです。

A 回答 (1件)

 こんばんは、Hidocchiと申します。




> ニーチャの思想とマーラーの思想は正反対のもの。
マーラーはそれこそ『復活』なんて作品も書いていますが、
それこそニーチェの嫌った死生観ではないのでしょうか?

 以下、各楽章のテーマを大まかにまとめています。

第一楽章:目覚め(認識)
第二楽章:自然の世界-野の花々の世界
第三楽章:自然の世界-森の動物達の世界
第四楽章:自然の世界-人間の世界 
第五楽章:天上の世界-天使からの語りかけ
第六楽章:愛(=神)の世界
ソース:http://www8.plala.or.jp/bone_trom/my_music/mahle … 


 第四楽章で、ニーチェの「ツァラツゥストラ」からの引用が見られます。夜の語る世界苦と、それにまさる快楽の“永遠回帰”に向けて、死の象徴と言える夜を肯定し、果敢に超越しようとの意図が感じ取れます。ですが、第五楽章から一転し、天上界の世界となります。つまり、以降では、ニーチェの“超人”を凌ぐ「愛(=神)の世界」を表現したかったのではないでしょうか。
従いまして、“第2交響曲「復活」”よりも もっとマーラー自身の考え方をおしすすめたものになっていているものと解釈しております。

> マーラーも、当時流行っていた思想をなんとなく取り入れるという俗な行いをしていたのでしょうか?

 R.シュトラウスも同年に、「ツァラツゥストラ」を完成させていますので、その当時の知識人には、大きく影響をあたえたものと思われます。もしかしますと、「“俗”的な傾向は全くなかった」とは断定できないかもしれません。

 ご参考になれば、幸いでございます。
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この回答へのお礼

なるほど、「人間を超えたところに、やはり神の教えがある」とは、
マーラーはニーチェの考えとは正反対の考えの持ち主だったのですね。

そう考えると、納得できます。


まぁ、でも、やはり、この時代にニーチェを取り入れると言うことは、
流行を取り入れて見ようと言う考えもあったのでしょうね。

お礼日時:2010/10/11 22:28

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