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現在、NHKで深夜に中国残留日本孤児問題を扱ったドラマ「大地の子」が放送されています。
私は子供の頃、中国残留日本孤児の人々がテレビのインタビューなどで号泣している姿をみて、「ああ、肉親との別れが、本当に辛かったんだな」と単純に思っていました。しかし、「大地の子」を見て、なぜあのように号泣していたのか、今まで分からなかった事が分かるような気がしました。
肉親との別れだけではなく、日本人というだけで受ける多くの差別、虐待に耐え、いかに悲惨な人生を送る人々が多かったかを思い知らされました。
最近は、もう中国残留日本孤児問題はニュースなどには出てきませんが、それはもう、肉親を探す術が無いという事でしょうか?恐らく、昭和10年代に生まれ、戦時中を満州などで過ごした方が、対象だと思うのですが、こういった方々の両親の世代といえば、もう80歳を過ぎたかたばかりでしょうね。
また、聞いた話ですが、中国残留日本孤児の方々が、どんなに手を尽くして探しても、肉親の方が名乗りをあげようとしないことも多かったのでしょうか?例えば、「一度は子供を捨ててしまったのだから、親としてあわす顔がない」といった理由や、「遺産相続問題が、複雑になるから」などの理由から、なかなか名乗りをあげない肉親もいると聞きました。
 昭和10年代の生まれといえば、私の母もそうなのですが、戦時中を日本で過ごすか中国で過ごすかによって随分違う人生を歩むものだなと思いました。また、まだまだご健在の中国残留孤児の方々は沢山いらっしゃると思うのですが、もう全く「肉親探し」は行われていないのでしょうか?現在でも彼らは、日本人というだけで、差別を受けながら
いろんな方のご意見を賜りたいです。宜しくお願いします。

A 回答 (8件)

近年残留孤児の家族を装って関係のない中国を主とした外国人が日本に(就労のためか)不正入国をする事件が起こっているそうです。


組織的な犯行だと思われますが、こういった犯罪の取締りが難しいことなどから「肉親探し」にブレーキがかかってしまうのではないかといった懸念もされています。
実に腹立たしい問題ですが、中国や他の国の中にある奥深く難しい問題であると思います。
簡単に不正入国した外国人がただ悪いわけでなく、弱みに付け込んだ商売をしている輩がいることが問題です。

上の話とは別で本題に近い話ですが、子供を残して日本に帰ってきた方の中には「未婚」であると偽って再婚をなさった方もいらっしゃるという話を聞きました。
女性であればなおさら生活をする、生きていくために「結婚」をされた方もいらっしゃると思います。
そういった方は「言い出せない」のでしょう。しかし深く苦しまれていらっしゃると思います。
一人一人原因もさまざまで言い切ることは出来ないでしょうが、一人一人がお辛い経験をなさっていると思います。

戦争とは二次的にも三次的にも被害が出るものです。
人と人との間には悲劇しか生まれません。
大きな傷の一つとして忘れてはいけないことであると思います。
本題から反れた意見を申しました。失礼しました。
参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。戦争がもたらす悲劇は、何十年と続くのだということを実感しました。
今回、いろんな方のご意見をお聞きできて、うれしいです。

お礼日時:2003/09/08 21:00

 中国残留孤児の話はプロジェクトXの46回でも扱っていましたね。


http://www.nhk.or.jp/projectx/library/library.html

 この話を見ても、政府の対応が十分であったかどうかは疑問ですし、実際「終戦時に帰国の道を閉ざし、帰国後も十分な支援をしていない」などとして訴訟の準備をしているグループもいますね。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji …

 また、忘れてはならないのは、中国の人々が血縁にこだわらず育てたからこそ、置き去りにされた孤児達が今まで生きながらえることができたことです。
 ところが、日本政府は、残留孤児の帰国の際に連れてきた養子に対し、一度は入国を認めながら後で入国許可を取り消しました。入国の段階で門前払いをしたならまだしも日本に来てから10年も経ってから強制送還されても言葉すら忘れかけている状態ですからとても生活できるわけはありません。その意味で、まだ終わった問題ではないともいえます。

参考URL:http://members.tripod.co.jp/Wangxiguo/main.htm
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。詳しいリンクをありがとうございます。
 残留孤児は、難民のようなものなのですね。本当にいまだに難しい問題として、残っていると思います。
 

お礼日時:2003/09/08 20:59

直接の回答ではありませんがお許しください。


TVがまだ十分に普及していなかった昭和30年代前半、NHKのラジオに「尋ね人」というコーナーがありました。
「昭和19年12月、奉天市○○町の△△で□歳ぐらいの女の子を見つけた方、◇◇県○○市のどこそこまでご連絡ください。」
というような内容が、連日放送されていました。当時はまだ国交がない中で、限界もあったのだとは思いますが、あのころ両政府が本腰を入れていたなら・・・と悔やまれてなりません。
昭和40年代になり、中国が佐藤栄作長期政権を嫌い、田中角栄に代わったとたん、国交回復がなされました。昭和47年のことでした。さらに、残留孤児問題がクローズアップされるようになったのは、さらに10年ほどあとだったように思います。
残留孤児が生まれた主な原因は、戦争に違いありませんが、これだけ解決を長引かせたのは、戦後の両国政府の責任であるように思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。新聞記事でも、捜索をしていたのですね。残留故事問題は、いまだに曖昧にされているように思います。このドラマで、もっと多くの人が考えるようになるといいですね。

お礼日時:2003/09/08 20:58

#2です。

下記ウエブによれば、中国残留孤児・婦人の総数は、約5,000-6,000名であると。発生場所は、主として、満州の国境周辺では。南部の長春(当時は新京)や大連からは、終戦後に帰国者が多い。

参考URL:http://www.daianzi.com/howa/howa0078.htm
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この回答へのお礼

再度のご回答と、詳しいリンクを教えていただき、ありがとうございました。

お礼日時:2003/09/08 20:49

大地の子  は何度も放送されていて私もやってるのに


気がつくと見ています
今でも細々と肉親探しは続いているようですよ
でもなかなか肉親がみつからないそうですが・・・
あの 大地の子 は作者の山崎さんが取材したり情報を集めたりして
かなり現実に近いことが書かれているって聞きました
日本でも中国でも冷たい差別を受けているのは何と
言っていいか分からないくらいです
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。聞いた話ですが、山崎豊子さんは、この小説を書くにあたって10年かけて300人もの中国残留日本孤児の方々に取材したらしいですね。そのかたがたの哀しみが、一つ一つストーリーに込められているように思います。
世界中どこにいっても、戦争による難民、孤児、それに対する差別、虐待はありますが、そういった状況に置かれた人々に、何か少しでも支援を出来ないだろうか…と思います。

お礼日時:2003/08/12 14:33

「残留孤児問題の略史」です。

私もテレビの再放送を毎晩見ています。在留邦人を置去りにして、高級幹部だけが日本へ帰国した関東軍は無責任です。現在の官僚の無責任に繋がります。義憤に堪えません。

参考URL:http://www.sien-center.or.jp/ministry/history/
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。旧日本軍というのは、本当に身勝手で保守的な要素が強かったような感じがしますね。また現在も、旧日本軍の考え方を指示しているような官僚達が沢山いるように思います。小泉首相が凝りもせず靖国神社参拝をしていることも、その辺に関係してくるのでしょうか?
それにしても、関東軍はいまだに何の責任も問われないなんて、日本政府は、周辺国から批判されて当然かもしれませんね。また、詳しいサイトのご紹介をありがとうございました。

お礼日時:2003/08/12 14:30

中国の話はべつとして、日本に帰国しても実際は、異邦人として差別を受けているのが現状です。

もちろん、そうでない場合もありますが.....
私の友人は、残留婦人の2世ですが、彼女は中国で教師をしていましたが、日本人の子供として、田舎の教師をさせられました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。おっしゃるとおりですね。残留孤児だった方々が、祖国へ帰ってもやはり差別から逃れる事はできないのですね。現在、北朝鮮の拉致被害者の方々、またそのお子さん達も、日本に帰ってきたとして、本当に社会に溶け込んでいく事ができるのか、とても疑問に思います。

お礼日時:2003/08/12 14:25

「大地の子」は、中国残留孤児問題のまさしく象徴的な書物だと思います。


 日本へ帰還した親も名乗りをあげたくてもあげられない状況もあります。おっしゃるような「遺産問題」などもあるでしょうし、そういう事実を隠して現在の生活をされている方もいらっしゃるでしょう。
 日中国交回復が1972年。戦争終結して27年後です。この間は当然の事ながら、肉親探しは全くといっていいほど進んでいません。国交が正常化されてからこの肉親探しは軌道に乗りました。
 現在も肉親探しは行われています。ただ当事者の高年齢化による捜索の難しさ、それに伴う情報の枯渇で遅々としています。
 あの方たちにとっては、まだ戦争は終わっていないのでしょうね。戦争が引き起こす悲劇は、戦後50年経っても続いていると思います。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。戦争がもたらす傷跡というのは、本当に何十年、何百年と続くようですね。現在の日本が終戦によって、アメリカのいいなりにならざるを得ない状況が続いているのも、朝鮮が北と南に分かれてしまい、そのために世界中が被害をこうむっているのも、もとはといえば第2次大戦が発端なのかもしれません。

お礼日時:2003/08/12 14:23

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