アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

センター試験の国語の点数がこの時期になっても伸びません。

特に小説問題が苦手なようです。論説文と古文と漢文が8、9割取れても、小説問題で5割以下となってしまい、結果的に全体で六、七割くらいになってしまいます。本番での目標は全体で八割五分なので、このままでは国語が足を引っ張ってしまいます。

例えば、次のような問題がうまく解けないです。

「中沢けい」の小説「楽隊のうさぎ」(2010年度本試験)
(学校嫌いで引っ込み思案だった克久は、花の木中学校に入学後、勧誘されて吹奏楽部に入り、夏の地区大会さらには県大会を目指して練習つげの毎日を送っていた。地区大会の当日、ある中学校の完成度の高い演奏に、克久たち一年生は圧倒されてしまう。その翌日から練習態度もかわり、ようやく自分たちが求められている演奏の水準がわかったのだ。その地区大会から帰宅した後、母の百合子と克久が夕食をとる場面である。[以下省略している部分もある])

百合子はこんな克久は見たことがなかった。なんでもなく、普通そうにしているけれども、前進に緊張があふれていた。それは風呂場で見せる不機嫌な緊張感とはまるで違った。ここに何か、ひとつでも余分なものを置いたら、ぷつんと糸が切れる。そういう種類の緊張感だった。会話だって、音楽の話もダメなら、大会の話題もダメであった。
「今日いい天気だったでしょ」
「毎日暑くてね」
「・・・・」
練習も暑くて大変ねと言いかけて百合子は黙った。
「・・・・」
克久も何か言いかけたのだが、目をぱちくりさせて、口へトンカツを放り込んでしまった。
「あのね、仕事の帰りに駅のホームからうちの方を見たら、夕陽が斜めに射して、きれいだった」
「そう。・・・・」
なんだか、ぎこちない。克久も何かを言おうとするのだが、大会に関係のない話というのは探しても見つからない。それでも、その話はしたくなかった。この平穏な気持ちを大事に、そっと、明日の朝までしまっておきたかった。初めて会った恋人同士のような変な緊張感。それにしては、百合子も克久もお互いを知り過ぎていた。百合子は「こいつは生まれる前から知っているのに」とおかしくて仕方がなかった。
「これ、うまいね」
こういうことを言う時の調子は夫の久夫が百合子の機嫌を取るのに似ていた。ぼそっと言ってから、少し遅れてにやりと笑うのだ。
「西瓜でも切ろうか」
久夫に似てきたが、よく知っている克久とは別の少年がそこにいるような気もした。
「・・・・」
西瓜と言われれば、すぐ、うれしそうにする小さな克久はもうそこにいない。
「・・・・」
百合子は西瓜のことを聞こうとして、ちょっとだけ息子に遠慮した。彼は何かを考えていて、ただぼんやりとしていたわけではない。D≪少年の中に育ったプライドはこんなふうに、ある日、女親の目の前に表れるのだった。≫

問5:D≪≫の説明として最も適当なものを次の(1)~(5)から一つ選べ。((1)(3)(5)の選択肢は省略します。)

(2)仲間たちとの交わりの中で自ら育んできた克久のプライドは、仲間への信頼と自分がかけがえのない存在であるという自覚を百合子に感じさせるものであった。このプライドは自らの緊張感を百合子に悟らせまいとしている大人びた少年の姿を通して不意に百合子の目の前にあらわれ、息子の成長に対する喜びを百合子に感じさせた。

(4)吹奏楽部の活動に打ち込むなかで自ら育んできた克久のプライドは、りりしさともろさを百合子に感じさせるものであった。このプライドは高まった気持ちを静かに内に秘めた少年の姿を通して不意に百合子の目の前にあらわれ、よく知っている克久の姿とともに、理解しているつもりでいた克久ではない成長した少年の姿も百合子に感じさせた。

[補足]
自分はこの(2)か(4)かで迷いました。というより、どっちもほとんど同じことを言っていて正しいと思ったからです。結果自分は(4)を選んでしまって、答えは(2)でした。解説には「喜びという気持ちは中心的な心情ではないなので(4)は間違い」と書いてありました。どういうことなのかいまいち理解できなかったです。

このような問題にあたると、自分はよく間違えるし、合ってたとしても運がいいか、たまたまかのどちらかです。センターまで残り時間がなく、とてもあせってます。国語、特に小説の解き方がよく分かりません。誰かアドバイスをいただけませんか?

A 回答 (2件)

何度読み返しても(4)が間違いとは思えないので


試験問題の全文をGoogle ってみました。
↓では
http://nyushi.yomiuri.co.jp/10/center/mondai/kok …
http://nyushi.yomiuri.co.jp/10/center/seikai/kok …
問題2の問い5の正解は(4)になってますけど?

小林秀雄の論評にきりきり舞いした世代ですので参考にはならないと思いますし
小説の解き方は分かりませんが、楽しみ方として私の場合。
想像力をたくましくして、情景を思い描きながら
もし、自分が主人公や敵役だったらどんな言動をしただろうか
なんてのを考えながら読み進めるとより深く読めるようです。

しかし・・・問題も問いも長文で大変。。
寒くなってきたので体調管理に気をつけて頑張ってね。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

ごめんなさい!自分は(2)を選択して、間違えちゃったんです。正解(4)です。
わざわざどうもありがとうございます。

お礼日時:2010/12/04 18:21

 試験問題として小説を読む時の鉄則は「書かれていないことを勝手に想像しない」ことです。

とにかく、一切想像してはいけません。字面通りに内容を把握します。お役所仕事に徹するのです。

 たとえば、普通に小説を読むときなら、「音が音楽になろうとしていた」といった抽象的な文章を読めば、感覚で雰囲気を掴もうとすると思うのですが、試験で読むときは、自分の中から一切の感性を捨て去って、「意味の分からない一文」として捉えるのです。
 何と書いているかよくわからんけど、「つまり『A』だ。」という文脈からして、「つまり」以前の文章を要約した文章なのだろう、と考えるわけですね。やり方は論説文と一緒です。ただ、文章がいちいち抽象的でわかりにくいだけ。

 ちなみに、こういう風に読むと、小説を読むのは非常に苦痛です。要するによくわからない文章ばっかりで、意味不明ですから。
 なので、試験の小説問題は、まず問題文を読むことをお薦めします。そして、問題文で問われている内容と本文を照合して、間違い探しをする、という要領で解きます。ほとんどの場合、全容を把握する必要はありません(たまに意地悪な問題で、内容を全部理解していないと答えられないこともあるので、そういう時は、まず最初に普通に楽しく小説を読んで、大まかに内容を理解してから頭を切り換えます)。

 この手の4択を選ぶときは、選択肢の文章の中に「勝手な想像が含まれていないか」を厳しくチェックするのです。検閲係にでもなったつもりで(笑) いちいち言葉尻を捉えて間違い探しをするのです。
 質問の問題文の選択肢(2)は「息子の成長に対する喜び」を百合子が感じた、と書いてありますよね。では、そう言い切れる根拠が文章の中にあるのかを探すのです。「百合子は克久の成長が嬉しかった」などと書いているような文章があるのかないのか、ということです。ないですよね。つまり間違い、ということです。

 普通に読めば、ここに母親としての喜びが多少は含まれていると想像しても問題ないとは思うのですけど、それはあくまで「個人の勝手な想像」の範疇であって、文章として明記はされていない、ということです。そして、書かれていないことはセンター試験では間違いなのです。そういうルールなのです。

 はっきり言って面白くも何ともない読み方ですが、自分の考えや解釈を一切挟まないで文章を読解する方法や、ひとつの文章を読み方を切り替えて多面的に読む方法は実社会で役に立つこともあるでしょうから、頑張って修得してみてください。小説をこういう風に読むこと自体は、あんまりないと思いますけどね。批評の批評でも書かない限りはない。
 センターの過去問を、最初は解答を見ながらでもいいので、100点取れるまでしつこく繰り返していれば、試験特有の小説問題の読み方、解き方が見えてくると思います。数をこなすよりも、やった問題を確実にマスターすることです。

 個人的な意見としては、現代文の試験なんてクソゲーだと思います。ただし、やり方さえ分かれば満点取り放題のクソゲーでもあります。やり方を国語の授業で教えてくれないだけで。
 でも、いくら現代文の試験がクソだからといって「夏目漱石の『三四郎』をテーマにした論文を8千字前後で書け」とかいう本格的な問題が出たら、それはそれで大変困るでしょ(笑)
    • good
    • 3
この回答へのお礼

分かりました!小説にまったく主観を入れないで今度解いてみます!

「現代文なんてクソゲーだ!笑」
いい言葉です!励みになります。ありがとうございました!!

お礼日時:2010/12/04 23:50

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!