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よくウィルスのDNAシーケンスの区分を見ているとORFという巨大なbp数の領域がありますが、ここは何をしている部分でしょうか。

A 回答 (2件)

ORFはnoname#4684さんがおっしゃるように転写後、翻訳されてタンパク質ができる領域です。

これはウイルスに限らず他の生物でもORFと言います。普通は最初のATG(開始コドン)から終始コドンまでを指します。ウイルスのORFから発現されるタンパク質がどのような働きをしているかは、分かっているものと分かっていないものがあります。ただ、少なくとも、この領域にはウイルスの増殖に必要なタンパク質が含まれています。
ORFの上流と下流には通常「非翻訳領域(UTR)」と呼ばれる領域があります。UTRは読んで字のごとく、翻訳されないので、タンパク質はできません。しかし、UTRは正しく転写や翻訳の開始や終結をするための配列が含まれていて、この領域がないとウイルスは増殖できません。

いろいろ書きましたが、ORFとそれ以外の領域の違いを簡単に言えば、その領域からタンパク質ができるかどうかです。出来ない領域の中には転写や翻訳の制御をしている領域もありますが、何の意味もない場所もあります。ウイルスの場合は極端に単純化しているので、全く意味のない領域というのは少ないかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すると共通するタンパク質が多い場合2つのウィルスは近い機能や合成された可能性があると見てよいのでしょうか。

お礼日時:2003/09/26 11:37

RNAに転写されてタンパク質に翻訳される可能性のある部分のことをORFといいます.オープン・リィーディング・フレームの省略です.しかし,機能がまだわかっていないので,とりあえずORFと呼びましょうということなんです,もしかしたら転写されないかもしれません.



よって,何をしているかはまだ不明です.ORFとは,遺伝子である可能性が高い部分,ということです.
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この回答へのお礼

ありがとうございました。まだあまりよくわかっていないいんですね。遺伝子であるというのと、他の領域では何が違うのでしょう。

お礼日時:2003/09/25 13:30

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