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Cu2+、Ni2+、Co2+など錯体が有色のものが多いのに対し、AL3+、Mg2+、Zn2+、Cu+の多くの錯体が白色(無色)である理由を教えてください 逆に遷移金属錯体が有色であるものが多い理由を教えてください
逆に遷移金属錯体が有色であるものが多い理由も教えてください><

A 回答 (2件)

簡単に言うと、d軌道に空きがあるかどうかの違いで色がついて見えます。



丁度、Cu+とCu2+が出てますからこれがわかりやすいでしょうか。
Cu+:[Ar]3d10   d軌道に空きがない
Cu2+:[Ar]3d9  d軌道が1つ空いている

d軌道には、d(xy)、d(yz)、d(zx)とd(z^2)、d(x^2-y^2)の5つの軌道があります。配位子が無い状態ではどれも等価(区別が付かない)です。この時は無色となります。

配位子が金属イオンに配位すると、d(xy)、d(yz)、d(zx)の3つの軌道とd(z^2)、d(x^2-y^2)の2つの軌道の2つのグループに分裂します。このときd(xy)、d(yz)、d(zx)軌道よりもd(z^2)、d(x^2-y^2)軌道のエネルギー準位が高くなります。なんでこっち側が高くなるのかは、配位子とd軌道の静電反発がどっちが大きいかが原因ですが、これは錯体化学の本などで視覚的に見て貰った方が理解しやすいと思います。文字で書くなら、d(xy)、d(yz)、d(zx)の3つの軌道は配位子とぶつかり合わない方向だけど、d(z^2)、d(x^2-y^2)の2つの軌道は配位子と重なる方向なので、電子同士が反発すると言うわけです。

Cu2+の場合、
d(xy)、d(yz)、d(zx)に6つの電子(エネルギー準位が低い)
d(z^2)、d(x^2-y^2)に3つの電子(エネルギー準位が高い)
が入ることになります。ここに光を当てると
d(xy)、d(yz)、d(zx)に5つの電子
d(z^2)、d(x^2-y^2)に4つの電子
と電子が1つエネルギー準位の高い軌道に飛び上がります(飛び上がったら熱を放出して元に戻ります)。
このエネルギーが可視光領域の波長の場合、人の目には色が付いていると見えるのです。
あまり強い配位子が配位すると、この2つのエネルギー差が大きくなって可視光では飛び上がれなくなります(紫外線領域を吸収するようになる)。こうなると無色に見えます。

Cu+では飛び上がろうとしても空きがないのでできない訳です。
Al3+、Mg2+にはd軌道に電子がありませんし、Zn2+はd軌道が10個です。

遷移金属錯体が有色であるものが多い理由は上記のような光による電子の遷移があるためです。
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すべての元素には色--特定の波長の光の吸収/放出があるので---があります。


電子が軌道間を遷移するときのエネルギーギャップが、たまたま可視光線の範囲内である場合に人は色として感じます。
 遷移元素はd軌道が埋まっていないため、そのエネルギーギャップが可視光線にあるものが多いということです。
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