

No.1ベストアンサー
- 回答日時:
原子核に近い電子は原子核の影響を強く受けますが、原子核から遠い電子は、電子同士の相互作用の影響の方が強くなります。
電子同士の相互作用の影響が強くなると、「中の殻から電子が埋まっていく」「最外殻電子は8個で安定」、という単純な議論では済みません。
銅原子の電子状態は、電子殻から見ると、K殻に2個、L殻に8個、M殻に18個、N殻に1個になります。
これだと、銅イオンはN殻の電子を出して1価の陽イオンになりそうですが、M殻からも1個電子を出して2価の陽イオンになります。
電子軌道で考えると、M殻には3s、3p、3d軌道がありN殻には4s、4p、4d、4f軌道があります。
3d軌道と4s軌道が厄介です。
3p軌道まで電子が詰まっている元素がアルゴンで、次のカリウム、カルシウムは3d軌道ではなく4s軌道に電子が入ります。
その次の遷移金属になると3d軌道に電子が入ってきますが、クロムと銅では4s軌道に電子が1個の電子状態になります。
これは、3d軌道と4s軌道のエネルギー差が小さいためです。
細かくは説明しませんが、電子殻から見た2価の銅イオンの電子状態は
K殻に2個、L殻に8個、M殻に17個になります。
なるほど!よく分かりました。問題集を解いているとき、混乱してしまったので、すぐさま回答がわかって良かったです。
わかりやすい解説、ありがとうございました!
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報