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放射性ヨウ素の時は、安定ヨウ素剤(それどころか、
イソジン液服用などの滅茶苦茶な方法)の情報が
たくさんあり、報道されていました。

最近、放射性セシウムの問題があるようですが、
ラディオガルダーゼについての報道を
聞いたことがありません。

医師が処方しないと危険な薬のようですが、
放射性セシウムをいつまでも体内に入れ
内部被曝を続けるよりはましだと思います。

政府は、利権の問題か何かで、
この薬の存在を隠しているのでしょうか。

A 回答 (1件)

少し整理してお話しましょう。



まず、放射性ヨウ素に対する「安定ヨウ素剤」ですが、これはあくまで『予防薬』と言う事になります。
それに対し、この「ラディオガルダーゼ」は、放射性セシウムの被爆後の『治療薬』と言う事になりますね。

お分かり頂けますでしょうか?

「放射性ヨウ素」と「安定ヨウ素剤(ヨード)」は、その性質が非常によく似ています。
放射性ヨウ素が主に取り込まれる部分は、甲状腺でしたよね。
なので、安全なヨードを先に体内に取り込む事で、不要な放射性ヨウ素は取り込まないようにする、と言う事が、この安定ヨウ素剤の狙いでありました。

「ラディオガルダーゼ」についてご説明しますと、認可が下りたのは、去年の10月、発売が去年の12月になる、日本ではまだ馴染みの少ない薬であります。
これは、元々、1999年に起こった日本の臨界事故を境に、議論が行われ、ようやく去年に認可がおりた次第です。

この薬は一種の「吸着剤」で、大量の被爆を受けた際に、身体に吸収され、腸肝循環に入って体内を循環しているセシウムを、身体の外に排泄し易くする効果を持つ薬剤です。

なぜ医師が処方しないと危険な薬なのか、と申しますと、先にご説明しました「放射性ヨウ素」と「ヨード」が似た性質を持つように、「セシウム」と「カリウム」が、同じように似た性質を持っている為、体内ではその区別が付かない、と言う所に問題があるのです。

つまり、セシウムを吸着しようとする目的で、素人がむやみに使用すると、体内で必要なカリウムまで吸着され、低カリウム血症に陥ってしまう恐れがあるのです。

なので通常は、入院しての治療が想定され、適宜カリウム値を測定して、補充をしながらの治療になるかと思われます。

前に被ばくした3人の作業員は、すでのこの治療を受けたものと推定されますね。

さて、この「ラディオガルダーゼ」が、なぜあまり報道されないのか?と言うご質問に戻りますと、以上の事から、『被爆後』の治療薬として用いられる薬である事、民間には簡単に手に入る薬では無いと言う事、そして、「実際に治療が必要だと判断されるまでの被爆者が今の段階で大量に認められていない」事、が原因ではないか?と思われます。

ちなみに、放射性ヨウ素同様、セシウムの体内吸収の予防としては、「カリウム」を多少多めに摂取しておけば、不必要な分までの放射性セシウムは、吸収されず、体外に排出されやすいと言う事が言えると思われます。

参考程度まで。。。

この回答への補足

私は、化学系出身なので
それくらいのことは分かりますが、
現に、福島の子供の尿中からセシウム(ヨウ素だったら
ごめんなさい)が検出されているのではないでしょうか。

>なぜ医師が処方しないと危険な薬なのか、と申しますと、先にご説明しました「放射性ヨウ素」と「ヨード」が似た性質を持つように、「セシウム」と「カリウム」が、同じように似た性質を持っている為、体内ではその区別が付かない、と言う所に問題があるのです。

内科医のサイトを見ましたが、低カリウム血症どころか
横紋筋融解症の危険まであるらしいです。

インターネットで、製薬会社が、この薬を
無料配布しているというのを見たのですが
勘違いだったのでしょうか。

補足日時:2011/07/22 15:58
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