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予防接種のスケジュール組について悩んでいます。

子供は7月9日生まれです。
市の集団接種が、現在わかっているのが、4カ月検診時にBCG、
10月・4月にポリオです。

4カ月検診の日程が、11月の1・8・22日のどれかにあたります。
今のところどの日にちになるのかは未定ですが、都合が悪ければ、
日程の変更は可能です。

一番優先がBCGです。
そろそろヒブも接種したいと考えています。
ポリオも4月まで待たず、10月に受けてしまいたいと考えています。

下記のように考えているのですが、問題点や間違った点があれば教えてください。

ヒブ   10/6接種
ポリオ 10/13接種
BCG  11/22接種

ちなみに、ポリオの接種日は10/17にもあります。17日のほうがよいでしょうか?
アドバイスよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

同時接種を利用するかどうか、お住まいの地域の結核罹患率、周囲の乳幼児のポリオ接種率、保育園など集団保育をされるのかどうか、百日咳の流行の有無などいくつかの条件によりスケジュールはかなり変わってきますので、一概にお答えしにくいように思います。



接種日がせまっておられるようですので、以下に考え方のみご提示いたします。あとはかかりつけの先生とご相談の上、その地域に合わせた優先度で接種をお考えください。

1)ヒブ、肺炎球菌の感染症は2か月から多発し、重症度、死亡率、後遺症率がいずれも高く、通常は2か月をむかえたら最優先での接種が望ましいと思います。毎月80名程度の細菌性髄膜炎とその数倍の人数の肺炎球菌等による敗血症がおられます。1か月遅れればそれだけ犠牲者が増えます。とりあえず4週間隔で2回接種まではお急ぎ下さい。3回目は1~2か月程度遅れても大丈夫でしょう。集団保育の方は特に最重要ワクチンです。

2)百日咳(DPT三種混合で予防します)は米国では最近でも毎年20名程度の死者が発生する重症感染症(最近もカリフォルニアで犠牲者が多数出ました)で、日本でも成人を中心に増加傾向です。赤ちゃんはしばしば成人から感染するため、乳児の危険度は高くなっているといえます。日本は米国と違いサーベイランスが不十分なため正確な死亡数は不明ですが、6か月未満の乳児が感染すると無呼吸や突然死など重症例も稀ではないといわれており、3か月になったらできるだけ早期に接種する必要性が高いワクチンです。とりあえず4週間隔で2回接種まではお急ぎいただき、3回目は1~2か月程度遅れても大丈夫でしょう。

3)ポリオは昨年までは全体の接種率が95%以上あり、一番最後に回しても大丈夫なワクチンでした。ところが厚労省の過去の不作為(先進国では常識の生から不活化への切り替えを放置した)が衆人の知るところとなり、生ワクチンへの不信感が強くなった結果、ポリオ接種率が70%以下(地域によっては30%以下もあるそうです)となり、インド周辺、アフリカから危険な野生株ポリオが入り込み流行するリスクが高まっています。その時にはワクチンを接種していないお子さんが犠牲になります。このような危険な状況になってしまった中、ポリオワクチンは生でも不活化でもどちらでもいいので優先度を高くして接種していただきたいと思います。(もしも、野生株ポリオが流行して多数の犠牲者が出た場合、厚労省はどうするのか疑問です。一刻も早く不活化ポリオワクチンの緊急輸入が望まれますが、おそらく1年半以上先になるでしょう。現時点ではどうしようもないので、不活化承認を待つことなく、とりあえずどちらでもいいので受けてください。)

4)BCGは上記4ワクチンと比較して優先度はやや低くなります。(少なくとも最近4~5年間は結核の乳児死亡ゼロが続いており、重症の結核である乳児の結核性髄膜炎、乳児の粟粒結核も0~1人が続いています。)ただ、身近に結核患者さんがおられる場合、大阪市や大都市などで結核罹患率の高い地域にお住まいの場合には優先度が高くなります。平成22年の結核の多い都市の10万人あたりの罹患率は、大阪市の結核罹患率47.4、名古屋市31.5、堺市28.5、東京都特別区26.0、全国平均18.2です。優先度の高い地域では生後3~4か月に接種を、その他の低い地域ではヒブ、小児用肺炎球菌、DPT三種混合を2~3回接種後に生後4~5か月で接種をお勧めいたします。結核は成人から小児に感染することが多く、小児から小児への感染はよほど咳が長引く場合でなければ少ないので、集団保育のリスクは少ないと思いますが、都会の人混みへよく出かける赤ちゃんは3か月の早期接種をお勧めします。乳児検診とBCGがセットの場合は時期を選べないかもしれませんが、参考にしてください。

5)集団保育の場合は過去にB型肝炎の20名以上の集団発生事例もあり(佐賀県)、B型肝炎ワクチンもご検討ください。WHO(世界保健機関)は19年も前から世界中の子どもに新生児期からB型肝炎ワクチン接種を推奨しており、日本小児科学会もこの4月から全ての小児は生後2か月から接種することを推奨していますのでご検討ください。
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