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景気とはキチンの波やジュグラーの波であるといったことは分かるのですが、
経済構造の意味が分かりません。
よって私が知りたい、景気と経済構造の意味の違いがわかりません。
ご教授お願いします。

A 回答 (1件)

「景気」というのは社会全体で売ったり買ったりという経済活動が活発になったり逆に少なくなったりしている「状況」を指す言葉です。



景気が良くなったり悪くなったり、つまり売り買いが盛んに行われるようになったりあまり行われなくなったりするのには、何らかの原因があります。この原因を「経済構造」と呼びます。

経済構造を詳しく調べてゆくと、「景気」の中には循環的に生じるものがあることがわかります。そのような循環的に生じる景気の波には、キチンの波やジュグラーの波などがあります。これらは景気の種類の内で、循環的に訪れるものに付けられた名前です。

たとえば朝鮮戦争の折に、「朝鮮特需」とよばれる好景気が生じました。これは、アメリカと朝鮮が戦争をしたために、米軍の軍事物資を作る産業が好景気になりました。
「軍事物資」というのは銃や爆弾だけではありません。兵士が食べる食料(パン、肉、野菜、レトルト食品等)、軍服(繊維製品)、戦闘車両と修理部品(タイヤ、ブレーキ、ヘッドライト、ハンドル、バンパーその他)など多くの物資があります。これらの軍事物資の生産を増大させようとすると、生産工場を拡大して従業員を増やして、ということをしなければなりませんから、工作機械を作る会社が、製品である工作機械をたくさん作ります。するとその原材料や部品を作る会社も、増産をします。・・・
というようにして、多くの企業の売り上げが拡大します。

当時の日本は戦後間もない頃で、消耗品ぐらいしか作れませんでした。また、米国は消耗品などの付加価値の低い製品は、後進国である日本の安い労働力を使って作っていました。
ですから、米国が戦争をして車両が敵銃弾で故障したり、消耗品が壊れたりすると、日本の産業が潤う、という「構造」がありました。その結果として日本の景気が向上しました。

しかし、戦争は定期的に行うモノではありませんから、朝鮮特需景気は〇〇の波ではありません。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答ありがとうございます。
明快に理解することが出来ました。
景気の循環は全て波で説明の付くものだと考えていましたが、
朝鮮特需のような戦争による恩恵はたしかに不定期にやってくるものなので、
景気循環の波とは違った景気の作用ですよね。
勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/05 15:14

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