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ギリシア神話では、父殺し、子殺し、そして妻の嫉妬による夫の愛人及び愛人の子への虐待が繰り返されます。
どうしてそういう神話になってしまったのでしょうか?
生活環境が苛烈で家族といえども生きていくのが大変だったのかと思ったのですが、
そういった風では内容です。
気候は温暖でうし、奴隷や貿易である程度の生活はできていたようです。
家族で平安に生きるのをさまたげるような要素が何かあったのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

元々が演劇だったからでは無いでしょうか?


演劇なら雄雄しい戦争や面白味に欠ける創世神話よりも喜びや悲しみ、怒りに満ちた悲劇の方が観客は喜びます。ましてや家族内の争いを題材にすれば観客も経験や感情の大小はあるでしょうが共感できると思います。

日本でも「渡る世間は鬼ばかり」や昼ドラなどは家族間の争いです。
生活が裕福な貴族であれば劇を楽しみ、貧しい平民なら神や英雄でも我々と変わらず気苦労があると納得したのかもしれません。
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古代ギリシアが豊かだったかと聞かれれば、山がちでお世辞にも豊かな土地柄ではないでしょう。

もし耕作に適した肥沃な土地だったらヘシオドスも『労働と日』なんて詩を残さなかったと思います。ここでは神話的な黄金時代がどんどん悪くなり、今にいたる様が語られていますが、実際に古典期よりずっと以前にはひどい貧困に見まわれた時代があったと考える研究者もいるようです。

ギリシア神話がこの苦しい時代を経て生き残った物語であると考えることは可能でしょう。質問者さんの指摘以外では、子を捨てる母もかなりの多さですね。

いくつかの古典作品には古代ギリシアと富にあふれた東方とを対比する箇所が見出せます。たとえばエウリーピデースの『トロイアの女』991行以下。パリスに誘惑されてトロイアにやって来たヘレネーに対し、プリアモスの妻ヘカベーが言うセリフには貧しいギリシア(スパルタ)と黄金に満ち溢れたトロイアが対比されています。

またトゥーキュディデース(『戦史』1・9・2)は、異国の王子ペロプスがギリシアに大きな権力を築きえたのは、彼の莫大な財産のおかげであり、当時貧しかったギリシアに大きな影響を与えたと述べています。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E% …
ヤマトタケルは兄を瞬殺

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%BB%E9%81%87% …
イザナギは息子殺し

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF% …
実妹とその子孫の短命になるように呪う

神話ってそういうもんじゃないの?

ギリシャ神話が有名なのは、フロイトが精神分析で近代的な解釈をしたので、有名なだけのような気がします
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前1200年のカタストロフ以降の暗黒時代は殆ど記録が残っていません。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D1200%E5%B9 …

ミケーネ文明は古代エジプト、ヒッタイト帝国の影響を強く受けたと考えられますが、
その後、フェニキア人が地中海を支配します。

古代ギリシア文字はフェニキア文字を応用した物で、ヘブライ文字もアラビア文字も強い影響を受けたと言われています。

フェニキアはポエニ戦争で滅亡します。

ギリシア文字が紀元前9世紀頃であり、口承は紀元前15世紀には始まっていますが、
神統記で体系的にまとめられました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%B1% …

チターンは自然神(古代宗教) 
ゼウスはその中間(ゼウス信仰)
その後が人間。

支配を恐れて消したり、戦争をしたりするのはゼウス信仰(ギリシア人の居住の正統性)の正当性を強調する物とも考えられます。
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 どこかで大先生が大論文をものしていそうなテーマですが、残念ながらそれらを見たことはありません。



 とはいえ、「エウロパの略奪」という像を買った時に、同じようなことを考えたことはあります。

 エウロパがなまってヨーロッパになったので、言うなればヨーロッパを代表する少女ですが、この少女にゼウスが求婚して拒否され、大牛に化けて近づいて誘拐したという神話に基づいた像です。

 閑話休題

 結局、神話を作るのは人間ですので、その時代の人間の生き方や思想が投影されていると考えるべきでしょうね。

A: ほんとは少女を誘拐して、やってしまいたいのに実際はできないから、神様を想定して妄想し、自己満足に浸る。

B: 実際にそういうことをやっているので、それを正当化するために神様を持ち出す。

 のどっちかでしょう。

 天照大神は機を織ったりしていますが、それは日本人の技術信仰の現れで、「神様でさえ汗を流して機を織っている」のだから我々も、ということですので、いい意味でのBタイプです。

 ギリシアの場合は、日本と違って犯罪ですが、Bだろうというのが、その時考えたことです。

 あそこは、都市国家ですので、都市国家どうしで、あるいはその外の国家との間で、しょっちゅう小競り合いがあったはずです。

 となると、男はしょっちゅう留守になる。

 留守に、家では女房はなにをしているかわからない。いや、なにかしているに違いない。

 と疑うのは、現代でも同じです。例えば韓国では、少なくても最近まで姦通罪がありました(今も?)。

 夫は軍務で女遊びなどできないのですから、主眼は「女房」を縛ることにあったはずです(私の記憶によると、当初は女性だけを処罰していたが、それでは男女平等に反するので相手をした男も?)。

 最近はDNAで親子鑑定などもできますが、つい最近までできなかったので、日本でも「妻が産んだ子は夫の子」とみなされています。違うという証明はかなり難しいです。

 現代の日本でさえ、わざわざそういう条文をおく状態なのです(本当の子か疑いがないならそんな法律は必要ない)。

 それほどですから、上記の都市国家時代は、息子や娘を見ても本当に自分の子なのかどうかは相当疑わしかったはずです。

 となると、どうするでしょう。

 私は、当時のギリシア人の夫婦や親子間にはそれほど愛情がなく、実際に殺し合いをしたのだろうと推測しました。

 そして、その後ろめたさを消すためにでっち上げたのが、お尋ねの「神話」だろうと。

 以上が、学問的考察ではなく、小説的発想での解説ですが、いかがでしょうか。
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