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西本願寺の門徒です。西本願寺は山号を「龍谷山」と称するのですが、試しにこれでググってみたところ、他宗派のお寺でも同じ山号を名乗っている所がいくつかあったので驚きました。

仏教寺院にある程度の普遍性を持ってこの号が使われているということは、「龍谷」というのは仏教的になにか謂れがある言葉なのでしょうか? 私は漠然と本願寺に所縁のある地名なのかと思っていたのですが…。

A 回答 (1件)

龍谷大学のサイトの大学紹介のページに


http://www.ryukoku.ac.jp/about/origin_emblem.html
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校名の由来と校章

大学の校名は、本願寺の山号である「龍谷」に由来します。親鸞聖人の廟地「大谷」を漢字にあてた「谷龍」(訓はオオタニ)を分かち書きにしたものです。大正7年に発令された大学令にもとづき、同11年、文部省に昇格の申請をしましたが、その際、大学は宗教・宗派の名称を付してはならないことになり、従来の「仏教大学」の名称を急に改める必要が生じたので、熟考の上、さだめたもので、新制大学においてもこれを継承しました
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とあります。

 『今昔文字鏡』で検索してみると、偏(へん)が「谷」で、旁(つくり)が「龍」なっている「谷龍」という一文字の漢字があります。
『今昔文字鏡』では、音読みが「ル ロウ」、訓読みは記述なし。「玉篇読み」が「ナガキタニ」となっています。
 中国の『説文解字』にも掲載されている字のようで、「大長谷也」(大きくて長い谷である)と説明が(『今昔文字鏡』に)引用されています。

 これからすると「谷龍」という漢字は、龍大のページにあるように「オオタニ」と訓読みする場合もあったのでしょう。
 したがって、親鸞聖人の廟地「大谷」(御門主の姓にもなっていますね)と同じ読み方・同じ意味の字ということで、山号を付ける際にこの字を採用したのでしょう。
 そして、おそらくは1文字+山では山号らしくないし、見慣れない字だしと言うことで、「谷」と「龍」の2文字に分けて、「オオタニ」に合わせて「谷」の字を後に回したのではないでしょうか。
 さらに、谷龍(「谷」にいる「龍」?)よりも龍谷(龍が住むような大きな谷?)という方がいいとも考えたのではないでしょうか。

 回答の後半は、勝手な想像になってしまいましたが、当たらずとも遠からずではないかと考えております。

また、他のお寺の場合は分かりかねますが、「龍の住むような立派な谷」ということでこの名前を選らんだのではないでしょうか。
 もし、仏典などに「谷龍」という漢字が使われていたり、「龍谷」という名の谷が出てきたりするのであれば、私も、どんな記述があるのか、知りたいと思います。

※玉篇読みというのは、「『和玉篇』という15世紀にできた古い字書に載っている読み方」だそうです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
 (Wikipediaの「玉篇」も参考にしてください。)

参考URL:http://www.ryukoku.ac.jp/about/origin_emblem.html
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この回答へのお礼

完璧な回答をありがとうございます。納得いきました。

お礼日時:2012/03/01 15:55

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