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どうしして、サ行のなかで「し」だけ子音が違うのでしょうか?

A 回答 (12件中1~10件)

ご参考になる回答が少なそうなので、手がかりとなりそうな情報をお分けします。


「そんなこと聞いてねぇよ」とか言われるとへこむので、お手柔らかに。

結論として、私も答えを知りませんが、アルタイ語族の研究を当たることをおすすめします。

なぜ、「し」という音が日本語の中に登場したのかということになると、明確に答えられる人はいないのではないかと思います。なにしろ、「し」が昔からshiと発音されていたのかどうか、わからないからです。

現在では確かアルタイ語族という語族が想定されていて、日本語の起源はその語族に求められ、一方でそれ以外の近隣の国からの影響も交じっているという説が有力なようです。(異論は結構あるようです)

但し、古代日本語をアルタイ語族起源とみなした発音の体系では、古代日本語に"sh"音が無かったと思います。しかし、平安時代の頃にはすでに「し」音あったようですので、アルタイ語族起源の研究に誤りがあるか、「し」音の成立が西暦800年~1000年の間なのだと考えられます。

さて、50音表の起源である「五音」というものが日本に入ってきたのはやはり平安時代ですので、日本には既に音があって、そこに50音表があてはめられたものと思われます。従って、子音と母音をマトリックスの軸にしている50音表にやや無理があるということです。50音表が日本語のかなや発音に完全には一致していないのは、や行やわ行に抜けがあることでもお分かりだと思います。
又、しゃ行を作る場合、「しぇ」はあっても「しぃ」は無く、便宜的に「し」が再度登場します。

iの前のsがshになるのは、満州語や朝鮮語にも見られるようです。
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この回答へのお礼

ほんと#1や#2のような回答が付いてしまった時点ではどうなることかと思いましたが、その後まじめな回答がもらえて助かりました。

もともと質問がむずかしかったのですね。

・五十音表への割り当てに無理があった
・母音「イ」による「口蓋化(軟音化)」

この二つが大きな原因ということでしょうかね。今回の皆さんの回答を総合すると。

未知の情報が得られました。
どうもありがとうございます。

お礼日時:2012/04/10 16:18

Wikipedia の解説が正しいとすれば、要するに「だんだんズレてきた」ってことでしょう。

で、質問者さんの疑問は「そのズレは何故起きたか」ですよね。

「たちつてと」は現在、「ta ti tu te to」とは読みません。ズレは、イ段とウ段に多く見られます。イ段とウ段(狭母音)は、息の音が強調される段です。息が唇を通過する擦過音と言うか。竹村和浩氏によれば中国語や英語が「息の言語」なのに対して、日本語は「声の言語」なんだそうで、まああまり厳密な説とは思えませんが、竹村説で行くならば「日本語あるいは日本人には、息の音を回避(抑制)する傾向があるから」でしょうか。書いてる間にずいぶん回答が増えてて驚きました。「口蓋化」という概念が僕にも理解できれば、もう少しうまく理解できるのかも知れません。
http://www.wh2.fiberbit.net/tll-english/public_h …
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この回答へのお礼

参考にいたします。 ありがとうございます。

お礼日時:2012/04/11 17:22

A No.5のKulesです。



>えーとですね 
>その、si の音色が shi に取って代わられるいきさつが分かればな、と思ったのです。

なるほど、
>「どうして」サ行のなかで「し」だけ音色が違うのか、その理由
を知りたいのではなく、
「どのようにして」サ行の中で「し」だけ音色が変わったのか、そのいきさつ
を知りたかったのですね。

以前「Q&Aの流れの違いは?」みたいな質問に回答した経験から敢えて言わせてもらいますが、
やっぱり質問の仕方が少し下手、ですね。

質問の仕方によってどのような回答が来るかをある程度絞れるし、質問の仕方を間違えれば望んだ回答が来づらい、
ということをもう少し意識した方がいいかと思います。

とまあこんな御託は置いといて。
肝心の質問内容ですが、これは本当に「知りようがない」と思います。
他の方が言われているように発音の変化しやすさなどからある程度は推測出来ても、その当時の人が現代のひらがなをそれぞれどう発音していたか知る手段がない限り推測にしかなりません。

例えば「日本人の知らない日本語」の中で「を」も「お」も「o」と発音するのはなぜ?という話が出てきて、
その中で「昔は「を」がwoで「お」はo」→「両方「o」、「wo」って言う人カッコ悪い」という1コマがありました。

こんな風に、「し」を「si」って発音するのカッコ悪い→「shi」って発音するのかっこいい
みたいな理由かも知れません。(一過的なはやりがそのまま定着するパターン)

また、同じ本からですが「~です」という表現は花魁の人が使っていて、地方から江戸に来て花街で遊んだ人がそれを聞き、地方に帰って広めた。という説があるそうです。

こうなると、「時の権力者や人気者が「し」を「shi」と(偶然かわざとか)言うようになり、それがはやった結果みんなそのように言うようになった
という理由かも知れません。(現在で言うところの流行語大賞的なパターン)

以上、難しい話は分からないので変化球的に書いてみました。

参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧な対応を下さりありがとうございます。

わたしはあらゆることが下手なので、努力しても今回のような質問文しか書けませんでした。この質問文を書くのに30分間も推敲を繰り返しました。

#5のご回答については、
>「し」の発音が「shi」の理由は何?
という質問に対して
>いつしか「si」が使われていたところに「shi」が使われるようになったため
としか書かれていなかったので、あのように補足しました。

最初に質問文に「表記ではなく音そのものについての質問です」とかいておけばより明確でした。

---
質問本題について

なにぶん自分では何も分からなく、検索でも見つけることが出来なかったので、素朴な疑問として素人質問してみました。

みなさまの仮説や推論を参考にいたします。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 22:22

#6です。



>英語など西欧の言語はあくまで比較ですが口蓋化は少ないと言えます

ここをもう少し補足するためにフランス語の例を挙げます。フランス語の、例えば、petit, midi, si は辞書の発音記号的には「プティ・ミディ・スィ」で、実際そう発音する人が多いですが「プチ・ミヂ・シ」と日本人の耳に聞こえる音も聞かれます。これはフランス語の i[i] が英語やドイツ語に比べると舌の位置が高い「鋭い」音であり、より日本語の「イ」に近いために口蓋化が起きやすくなるためです。
口蓋化が顕著な東欧の例として出したロシア語では sea, tea のような「スィ・ティ」という音は原則として存在せず、си(si), ти(ti) は「シ・チ [s'i, t'i]」と発音されます。母音 и(i) の舌の位置が高く子音を口蓋化せずにはいられないのです。このためロシア語内で日本語を表記するときシ・チは ши(shi), чи(chi) を使わず си, ти を用いるのが一般的です(Син'ити 伸一 など)。ши, чи はヘボン式ローマ字に慣れているとこちらの方がふさわしく思えますが、舌の位置がずっと奥で違いが大きな音です。

ローマ字や英語を覚えると日本語のシやチが異常ではないかと思えますが(英語などのゲルマン系のイは舌の位置が低く口蓋化が起きにくく、特に短いイに関してはさらに舌の位置が低くエに近づきます)、こういう現象はなにも日本語に限ったことではありません。
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この回答へのお礼

発音の細かい世界は、私のようにほとんど素養のない日本人にはなかなか難しかったです。

教えてもらったことがなかなか身につかないのですが、音声学?の世界の話が少し聴けて有益でした。
再回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/04/10 21:56

日本語の母音は国際音声字母(IPA)では以下に相当します。


ア/a/~/ɑ/,イ/i/,ウ/ɯ/(東日本)/u/(西日本),エ/e/~/ɛ/,オ/o/~/ɔ/
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この回答へのお礼

えーと、質問の内容とどうつながってくるのでしょうか。。。

ちょっとわかりません。

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/10 16:09

日本語が間違っているのです。


日本語のさしすせそは二つの違う音が混じっています。
正しくは二つに分けなくてはいけません。
すなわち
サ、スィ、ス、セ、ソ
もう一つは
シャ、シ、シュ、シェ、ショ
となります。

なぜそうなったかは日本人の古代人の耳が悪かったからです。
日本語というのは非常に語彙も豊富で内容律も高い言語ですが、発音ということになると西洋の言語に較べて子音も母音も少ないです。
われわれの祖先は耳が悪くSiがShiとなってしまいました。
同様の間違いはたちつてとでもっと顕著です。たちつてとの場合は三つの音が混じってしまいました。
正しくは、
タ、ティ、テュ、テ、ト(Tの音)
チャ、チ、チュ、チェ、チョ(CHの音)
ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ(TSの音)
と三つに分かれます。
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この回答へのお礼

「日本語が間違っている」というのはおかしいのではありませんか。
「正しい言語」というのがあるわけではないでしょうから。

「昔の日本人の耳が悪い」という言い方もどうかと思います。
日本語の音素が乏しいのはそのとおりですが。

専門家でないと分からないことを質問してしまったのかも知れません。
少し参考にいたします。ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 16:02

サ行だけでなくイの段はどれも子音が違います。



これは母音「イ」の性質によるもので、イは舌の位置が高く口蓋に近づきます。すると子音も舌の位置(調音点)が口蓋に近い、高い位置になり極端に言えば [j](ヤ行の子音)の音色を帯びる感じになります。この現象を「口蓋化」または「軟音化」と言います。

日本人としてこれを顕著に感じるのは「シ」と「チ」ですが、これも英語などの shi [∫i], chi [t∫i] と厳密には異なり、[s'i][t'i] と表した方が近くなります(' が口蓋化を表します)。sh, ch はもう少し舌が奥の方にありかすれるような息の音が強い音です。

後続する母音によって子音が変化するのは程度の差こそあれ度の言語にも見られることですが、英語など西欧の言語はあくまで比較ですが口蓋化は少ないと言えます。一方東欧の言語には口蓋化は顕著で、ロシア語など口蓋化しない音(硬音)と軟音が意味の弁別に重要な役割を持っています。

need の nee と兄さんのにい、 he とひいじいさんのひいは厳密には違う音です。日本語の方はそれぞれ [ɲ][ç] という舌の位置が [n][h] よりずっと高い音です。
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この回答へのお礼

有益な参考情報です。ありがとうございます。

専門的っぽいですね。深い世界です。

お礼日時:2012/04/10 15:54

別に日本語の専門家というわけではありませんが…


wikipedia「五十音」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%8D%81% …
を見ると、
「現在では音韻変化のため子音が不揃いになっている部分があるが、古代においては「ち」と「つ」は現在の「ティ」と「トゥ」、現在では音素がズレている「ふ」を含めたハ行は現在のパ行、「ゐ」、「ゑ」、「を」は現在の「ウィ」、「ウェ」、「ウォ」といった音声であったと推測され、より整然とした体系をもっていた。」
ということが書かれています。
ここから推測すると、おそらくサ行に含まれている「し」は本来「si(カタカナで書くなら「スィ」)」の発音だったのでしょう。そして、今の「し(shi)」はシャ行(しゃ、しゅ、しょ)に含まれていたと思われます。
で、いつしか「si」が使われていたところに「shi」が使われるようになったためサ行に「si」は要らないよね→このままだとサ行が4文字になってしまうな→シャ行はもともとシェの音使ってないし、4つが3つになってもいいだろ→シャ行の「shi」をサ行の「si」に置き換えたらいんじゃね?
みたいな感じで今に至ったのではないかと。

私の意見をまとめますと、
「もともとサ行の「し」は「si」だったが、いろいろな事情により「shi」になった」となります。
本当かどうかはわかりませんけどね。

参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

えーとですね 
その、si の音色が shi に取って代わられるいきさつが分かればな、と思ったのです。

すごく難しいことを質問してしまったかもしれません。
でも参考にいたします。ありがとうございます。

お礼日時:2012/04/10 00:56

子音が違うのではありません。


ローマ字の表記法が違うだけです。
“shi”はへボン式のローマ字表記で、
英語発音をもとにしていますので日本語の発音とは異なるのです。

訓令式というのがありまして
公的には訓令式表記をするものと定められています。
「し」は“si”と表記されます。
現況では、人名や地名はへボン式で表記されることが多いですね。

“shi”も“si”も、発音上は同じです。
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この回答へのお礼

意外すぎる回答なんですが・・・

いやいや、音そのものが違うでしょう。
英語の she と see を発音し分けられない日本人なら別ですけど。

少なくともNHKアナウンサーの声を聞く限りはサ行の中で「し」だけ子音が異なっていませんか。

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/09 23:23

調べてみましたが、うちにある資料ではわかりませんでした。

「上代では*iだったという説もあるが確定的ではない(*は縦長のsの記号)」というような記述があるだけでした。

そこで、全くの想像による、根拠のないあてずっぽう説を。

サスセソは子音のsの口の構えのまま母音を出せば発音できます。ところがsiを発音しようとすると、sですぼめて構えた口をiで横に開かなくてはならない。つまり手間がかかる。そこで、最初から横に開いたshの口に構えて、そのままでiを発音。そうすることで、調音の途中で口を横に開くという手間を省いた…。

タ行のチ・ツがti・tuでないのも同様に説明ができます。できるだけ手間を省いて似たような音を作ろうとした。

もしどなたか、真実はこれだ!というまともな説を知っていらしたらごめんなさい。笑って忘れてください。
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この回答へのお礼

そうです、音そのものについて聞いていたんです。ありがとうございます。

ご説の内容については、いまいちピンとは来ないんですが、日本語の「い」って英語の i みたくそんなに口を横に開きますかね・・・
でもカ行においても、イ段の「き」だけが、他の子音とは異なってるような気がします。
「い」は子音に影響を与える音なのですかね。

結構難しいことを質問していたのかも知れません。
参考にいたします。ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/09 23:11

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