決算報告にあたり会社の上層部にどのように説明すれば良いか悩んでいます。
今期は税引前利益までは黒字だったのですが、清算する子会社に積み立てていた繰延税金資産を取り崩したことにより
税引後の当期純利益は赤字となりました。
この部分を経理の素人である上層部へどのように説明すればわかってくれるでしょうか?
次のような説明を考えましたがしっくりきません。
「PLでは費用となっているが税金計算においては費用とは認められないものは、税金計算上
所得の加算となり、支払う税金は増えます。
ただしPLではその増えた税金は法人税調整額として法人税の額を減額すると同時に将来の税金の前払いとして資産計上(繰延税金資産)します。これを繰延税金資産の積み立てと言います。
通常、繰延税金資産は、当期に認められなかった費用が、実際に費用となった年度に過去に減額した税金を増やします。
これを繰延税金資産の取崩しと言います。
今回は会社が清算するにあたって、過去に積み立てた繰延税金資産を取崩さなければならないので、その分利益の減額となりました。」
最後の部分を素人にどうやって説明すればよいでしょうか。
回収可能性とかいう言葉を使ってもよくわからないと思うんですよね。
お手数をおかけしますが、宜しくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
最後の部分をいうのは、最後の一文を、いうことね?
ほいだら、わしならその直前に、決算書は会社が来期以降も営業を続けていくことを前提にしてつくられる。清算するとなるとその前提が崩れるので、続けていくことを前提にして溜めておいたものが一気に色々と噴き出してくる。そないな趣旨の説明を挟むわ。
ただ、最後の部分に留まらず、全体がむつかしい説明になっとるのも確かで、それはあなたも何となく感じてはるのと違う?どゆ表現をするのかは、上層部さんらの会計の知識量とかにもよるやろな。
もしも上層部が経営陣なら、理論的にも用語としても正しい説明よか、大所高所から話をしたほが喜ぶで。
No.6
- 回答日時:
>質問はおかしくありません。
現に法人税の調整で赤字になりましたし、監査法人の指示によるものですから。ものすごい自信ですね。でも理由になってませんよ。「現に赤字になったから赤字になるのが正しい」なんていうことはロジックとして成立しません。
そもそも先の回答に書いた通り、正当な税効果会計の処理であれば、原理上赤字になるなんてことはあり得ません。赤字になっているのは異常処理だからです。
あなたは質問に明確に書いていませんが、その繰延税金資産は繰越欠損金に対するものでしょう。「回収可能性」が問題になるのは繰越欠損金だけですから。繰越欠損金に対しては本来繰延処理は行わないのが基本であり、回収が確実である場合に限り繰延処理の計上が認められています。それなのに、回収ができずに資産の取り崩しだけを行わざるを得なかったために赤字になったのでしょう。清算直前期で回収が確実であった繰越欠損金がすぐに回収不能になったということは普通考えられません。これは本来の税効果会計の趣旨から外れた資産計上、すなわち粉飾を行ったからこそ生じた事態だろうということです。だからこそ異常処理なのであり、監査法人に指摘を受けるような事態になるのです(監査法人に指示されるまでもなく、清算したら解消されるべきものですけど)。
税効果会計の趣旨から外れた異常処理なんですから、テクニカルな経理処理について説明するまでもなく、「過去に架空の資産計上をしていたため、今回それを解消する必要があった」といえば一発でしょう、ということを私は先の回答に書いたのです。
不当な経理処理であったことを隠すことは場合によっては犯罪行為です。この質問では犯罪的な経理処理であったかどうかまではわかりませんが、このサイトでは犯罪を増長するような回答は禁止されていますから、あえてこのような回答をしています。
あなたの解答の意味がまったくわかりません。繰延税金資産を取り崩して赤字になる会社は結構あるじゃないですか。将来の業績見込みがあまりよくなくて、繰延税金資産を取り崩して赤字なんていう会社はけっこうありますよ。繰延税金資産は繰越欠損金にたいしてではなくて通常の一時差異で発生しているものですけれど。
No.4
- 回答日時:
繰延勘定とは。
企業会計において,各事業年度の損益を正確に算出するため,その期に発生した収入または支出で,損益上の効果が次期以降に属するものを,決算に際して時期に繰り越すための勘定。繰越資産勘定と繰越負債勘定があります。
繰延資産とは。
企業会計において,損益上の効果が将来にわたって発現すると期待される特定の費用を決算に際し資産として繰延たもの。適正な期間損益計算を目的とする。創立費・新株発行費・試験研究費などがあります。
質問者が勘案した言葉で,上記を説明して,こうこうしかじかで,こうなりましたので,ご報告したします。これでよいと思います。質問があったら難しい言葉であやつるのです。
No.3
- 回答日時:
経理の素人に繰延税金資産と云う専門用語を使ったとたんに「そんなこと云われても知らん」とそっぽを向かれませんか。
専門用語を使ったら、おそらく解らないという方(役員としては情けないです)には、黒字なのだが、赤字だという「現実」を伝え、その原因を端的に述べるしかありません。
繰延税金資産の取り崩しと云っても「繰延ってなんだ?」「資産の取り崩し?」と馴染みのない言葉にストレスを感じてしまい「結局何を説明してたかが、わからん」となるでしょう。
「ちょっと説明が難しい用語ですが、繰延税金資産というものがあります。こんな字を書きます(板書します)。
災害時用の食料備蓄と思って結構です。
この備蓄をもった子会社が清算するにあたて、親会社に「これをやるから、使ってくれ」となりました。
本社は黒字、子会社から「経費を貰った」ので、赤字になってます。
ではいかがでしょうか。
No.2
- 回答日時:
税効果会計は利益の範囲内の所得課税額を増減させるものであって、繰延税金資産を取り崩すべき時というのは税効果が現出した時、すなわち税額が少なくなった時です。
ですから、繰延税金資産を取り崩すときにはその分の税額が減少しているはずなので、赤字になるはずがありません。質問がおかしいと思います。仮に、繰越欠損金について回収可能性のない繰延税金資産を計上して、最終的に赤字で終結して税効果を回収できなかったのだとしたら、「税効果会計を利用して粉飾していたため」と説明すべきでしょう。
No.1
- 回答日時:
税効果会計の仕組みの説明と、今期税引後赤字の説明とを同時に行えば、上層部はいよいよ解りにくいと思います。
私なら、過年度に繰延税金資産が発生したときとの関係で説明します。
すなわち、過年度に繰延税金資産が発生したときは、法人税等調整額がマイナスとなり、税引後当期純利益が○○百万円大きく表示されています。
今期は、その反動で税引後当期純利益が○○百万円小さく表示され、その結果税引後当期純利益はマイナスとなりました。税効果による調整額は各期を通算すれば差引ゼロとなる性格のものです。
ここで、一体どうゆうことかと質問でもあれば、さらに税効果会計の説明を付け加えればよいのではないでしょうか。
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