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売上高差異について、

売上高差異=実際売上高-計画売上高
=数量差異+価格差異

数量差異=(実際販売数量-計画販売数量)×”計画″販売価格・・・(1)
価格差異=(実際販売価格-計画販売価格)×”実際″販売数量・・・(2)

となっていますが、(1)は"計画"の販売価格をかけるのに対し、(2)は"実際"の販売数量を掛けているのですが、なぜ(1)では"計画"で、(2)では"実際"になるのでしょうか。

A 回答 (1件)

差異分析を行う目的は、なぜ計画が達成できなかったのか、どうやったら計画を達成できるか、を知るためです。



商品Aを単価1000円で100個売り、10万円の売り上げを上げる計画を立てました。ところが商品を仕入れて売ろうとしたら、近隣の競合店で商品Aよりも高品質の商品Bを単価950円で販売していることが判りました。そこでしかたなく、商品Aを単価900円で販売することにしました。売れた個数は90個で、売上は8万1千円でした。

さて、商品Aを売るという意思決定をしたのは店長です。これを900円に値下げすると決めたのも店長です。店員は頑張って売ったのですが90個しか売れませんでした。
売上高差異の1万9千円は、すべて店員の売り方に問題があったからなのでしょうか?そうではありませんよね。900円でなければ売れないような商品Aを仕入れた店長にも責任がありました。

店員は頑張って90個売ったわけですから、これが計画通りの1000円で売れるような商品であったなら、売上は9万円であったはずです。8万1千円との差異は、商品が悪かったことによる差異であるので、計画通りに1000円で売れるような商品を選ぶことにより回復できるはずの差異です。つまり、
(900円ー1000円)×90個=9千円
は価格が下がったことによる差異、つまり価格差異になるわけです。
商品Bよりさらに高品質な商品Cを1000円で売ることによって取り戻せるはずの差異なのです。

一方、店員は計画の100個に対して90個しか売れませんでした。これは売り方に問題があったために生じた差異です。もしかするとセールストークに問題があったのかもしれませんし、店内のPOPに問題があったのかもしれませんし、商品の陳列方法に問題があったのかもしれません。いずれにしても、商品そのものではなく、その販売方法に問題があったことによる差異です。1000円で売れていたとしても、90個しか売れなかったわけですから、
(90個-100個)×1000円=1万円
は売り方の改善で取り戻すことができるはずの差異です。これが数量差異になります。
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