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ヨーロッパでは昔から牧畜が盛んに行われ、肉食の食習慣ができました。
これはどうしてでしょうか?
十分な量の麦を栽培できなかったからでしょうか。
それでしかたなく、雑草しか生えないような地域で
牧畜をせざるをえなかったからでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

ヨーロッパでは昔から牧畜が盛んに行われ、肉食の食習慣ができました。


これはどうしてでしょうか?

放牧は事実ですが、それ=肉食ではないと思います。
欧州の土地は痩せており、牛の放牧による肉の生産で当時の人口を養うのは不可能です。
そもそも、肉でお腹が膨れるなら、わざわざ南米からジャガイモをもって来てまで作ったりはしません。
ジャガイモは連作障害や、天候不順による飢饉も起っていますが、当時の欧州には神の救いのような作物でした。

土地が痩せていた為に、麦すら作れず草地に牛を放牧していたのは事実ですが、
これは、ミルク(チーズ)を取ったり、糞を肥料に使う為です。
また、主に牛を買っていた理由は、豚や鶏は雑食なので、人間と食料がかぶる為です。
牛は草しか食べませんから。
(中国やかの国では、非常にアレな方法で、豚やあの動物を飼育していますが)

昔の当時の農民の食事は、パンと野菜のスープ、チーズとソーセージが少々だったそうです。
流通が未発達な時代の都市部は、更に酷かったでしょう。
(産業革命当時の都市生活者(工場労働者)の食事は、茹でたジャガイモ、水で薄めた牛乳、少しのベーコンでした。)

それ以前の時代に貴族階級が食べていた肉も、狩で取ってきた野鳥や鹿などの野生動物です。
理由は、↓のように放牧されていた牛は食肉用のものではなかったからです。
(寿命で死んだ牛が毎日出るわけでもありませんし、出たとしてもそれを全員が手に入れられるわけではありません。)

そもそも、肉はコストの高い食品ですが、牛はその中でも最もコスト(繁殖力、成長の速さ)がかかります。
欧州ですら、肉食が普及したのは産業革命以降です。
産業革命により、農機具の発達や、肥料の大量生産が可能になりました。
それらにより、農業生産が増え、それまでは人間が食べるだけで精一杯だった麦やとうもろこしやジャガイモが飼料にも使えるようになった為です。
(草だけでは、成長が遅い=繁殖率も悪い上に、脂肪が付かない為、味が悪く商品として差別化できない→儲かりません。)


日本の場合は欧州より土地が豊かでした。
そして、日本では耕作可能な土地の場合は、同じ面積なら
農作物のカロリー>家畜の放牧から得られるカロリー
だった為に、開墾可能な土地は、水田や畑にしました。
逆に言えば、欧州はそれすらする意味が無いほど土地が痩せていたということです。
日本の人口が増えたのは、このように米に対する、異常ともいえる執念とこだわりによるものです。
牛や馬は農耕用の貴重な労働力なので食肉用としては見られていません。
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 ヨーロッパに限らず


 遊牧民族は古くから肉食でしょうね。
 定住にならないと穀物は育てられない。
 エスキモーだってアザラシ食べるし。

 雑草だって食べられないわけではないのだから、区分されていたと考えます。

 遊牧民は肉を得て定住民から穀物を得る。で、その逆もある。

 日本では獣肉食がなかったわけではないが、もっと簡単に取れる魚介類になっただけで、穀物も森林があったから得られただけで、やはり気候が大きく影響していると思います。牧畜して安定して肉を得られるようになるにはそれなりの土地と牧草が必要で、四季もしくは乾季・雨季があるばあいはやはり遊牧になる。日本ではどのような気候だったのかは明確ではありませんが、小さな開墾地に放牧するほどの雑穀はなく人間が食していたって事でしょうね。

 肉が先か穀物が先か・・・・と考えると習慣的に同時期であったと考えても差し支えないと思います。
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[小麦と米の 必要たんぱく質の違い]




要因のひとつを追加します。

先日このサイトで教えてもらったことですが、小麦は肉食を必要とする穀物だからです。
米は大豆蛋白さへあれば十分な穀物だが、小麦は動物性蛋白が無いと栄養不足になるということです。
これは味覚に現れます。(パン食をしていると肉がほしくなり、合わせて食べるとおいしい)
日本の食生活は戦前まで、ほとんど菜食主義と言えるほどに、肉食はしませんでした。

米の生産性は小麦より格段に高いのですから、もっと米の生産を世界に普及すべきと思われます。

また肉食は莫大な飼料穀物を必要とするもので、まことに効率の悪い食伝統ですから、この意味でも米に変えるべきだと考えます。
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一口にヨーロッパと言っても、南部ヨーロッパと北部ヨーロッパでは食習慣は違います。


小麦の生産に適した南部ヨーロッパは摂取カロリーの中で肉が占める割合は少ないですね。
今でも人口一人当たりの肉の消費量はイタリアよりも韓国の方が上だったと思います。

カエサルがガリア遠征中に元老院に宛てた手紙にも
「ガリア人は肉だけ食べれば戦えるがローマ人は小麦を食べないと戦えない。」
といった内容のものがあります。

北部ヨーロッパの人間が肉食中心になったのは質問者様の仰るとおり小麦の生産に適していないって事で正解だと思います。
ゲルマン人などはもともと遊牧民族ですしね。

ちなみに、寒冷で痩せた土地でも収穫出来るジャガイモが南米から持ち込まれると北部ヨーロッパの人口は増加します。
ヨーロッパの中心がイタリア、フランスの南部ヨーロッパからイングランド、ドイツの北部ヨーロッパに移っていくのにジャガイモが一役買っているんですね。
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元教師・現役予備校講師として回答したい(専門は世界史)



>ヨーロッパでは昔から牧畜が盛んに行われ、肉食の食習慣ができました。
これはどうしてでしょうか?

これ本当なのか?
欧州諸国ではそれなりに肉食が多いのは、現代の統計から指摘しえるだろうが、
例えば、ローマ帝国時代の文献などを見ればそういう傾向があるわけでもない
むしろ、中国の方が文献的には食肉多いと思われ

小生が思うに(まぁ、食文化論としては間違いではない話らしいが)
タンパク質摂取として、一番早い(合理性が高かった)のが漁業であって、その漁業の頻度に反比例して肉食の傾向が強くなるに過ぎないだろう。要は必要な栄養素を補充できる産業分布との関係である。
食肉産業が隆盛するようになった19世紀中期(冷凍・冷蔵技術の進化・普及)以前の話だが・・

 実際に、イベリア半島などを代表として概して欧州では魚料理も多い。より生産性の優れた食に依拠するしかない時代であれば、当然、漁業 対 牧畜 の生産性の優劣で食文化も変わるだろう
実際に牧畜に適した柔らかい草木が欧州には多かったことが、欧州の牧畜隆盛の要素と言えるが、だからといって、食文化として肉食が一般的・・というほどの話ではないだろう。

 ある人が皮肉で指摘していたが、”欧州人は塩以外の味付け文化をもちえなかったから、肉食に偏重した”とも指摘できるようだが、小生はこれについては論じる知識がないので、なんとも言えない。

そもそも、欧州で牧畜が盛ん・・という話も実は局所的な話
確かに、ユトランド半島以北は、農耕に不向きな気候分類も多く、農耕が盛んとは言えない現実があるが、それをもってして肉食とする話の妥当性は正直理解できない。したがって、上記した漁業との関係性で・・・との回答になるのだが・・・
実際、欧州内陸地域は確かに食肉文化が色濃く指摘できるようだし・・・


>十分な量の麦を栽培できなかったからでしょうか。
それでしかたなく、雑草しか生えないような地域で
牧畜をせざるをえなかったからでしょうか。

まぁ、栽培できなかった可能性もあるが、
要は、需要と供給の問題だろう
仮に十分な麦作が可能であっても、隣接する地区との友好関係・貿易関係に問題がなければ、麦作に”こだわる”必要性もないので、必然的に生産性の良い産業にシフトするだけである。
ここで言う生産性の意味は、価格・価値だけではなく広い意味の生産性である。(投下資源に対する収穫量など)

ちなみに、雑草では牧畜は出来ない。家畜が食べる草木は案外制限されているので・・・
アルファルファなどの牧畜に適した草木が自生しえる地域は案外少ないので・・・

概ね異論はないだろうが、単純に欧州地域が森林地帯が多すぎて耕作地を広げるに技術的限界が早かったこともあろうが、
だからといって、牧畜が盛ん・・という話の妥当性は認める必要性もない、と思うが

思うに、
欧州に肉食文化が隆盛した背景には、食べる家畜ではなく、労役動物としての家畜の必要性から派生したに過ぎない・・と思っている。
 海藻類を食する文化性の日本人は肉食の必要性が低いわけだが、欧州には海藻食文化がないこともタンパク質摂取の視座でも・・とは思う

 海藻が肥料である欧州 と 食になる日本では・・・というニアンスは理解できるだろうが・・


とりあえず、一般人がしそうな誤認だけは指摘しておく

・牧畜が可能な地域は限定されている
・食文化といえども、栄養の視座から制限・制約があるのであって、肉食はタンパク質で鳥瞰するもの
・農耕の変わりに牧畜が行われる・・というのは、農耕至上主義の偏見である
・労役家畜と牧畜の相違性


以上・私見が多いが・・・参考になれば幸いである
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ゲルマン民族は元々狩猟採集民族です。

牧畜をする前から肉食はしていたということになります。牧畜によって肉食を覚えたのではありません。人類は原始時代から何万年も肉食が主なのですから、「肉食の食習慣ができました」といった見方はおかしいです。肉食を辞める理由が無いのだから、続けるのは当然のことであって、それを疑問というのは話が変です。たんぱく質は小麦にも含まれていますが、小麦のたんぱく質は必須アミノ酸のバランスが悪い上に、ビタミンB12が全く含まれていません。昔、そんな栄養の事はわかっていたわけではないでしょうけど、小麦に肉の代わりが務まらないことは経験的にわかっていたはずです。

また小麦には連作障害があります。連作障害とは同じ農地で同じ作物を育て続けると収穫量がだんだんと減少していくという現象です。昔は、その原因も対策も分からなくて、収穫が落ちるとその土地を捨てて新しい土地を探しに行くといったことをしていたのです。それじゃ定住できません。

それで、土地を2つに分けて、土地Aで牧畜をする時は土地Bで小麦を栽培し、次の年は土地Aで小麦を栽培し、土地Bで牧畜をする方法に気づいたのです。こうすれば毎年、肉も小麦も食べられて、定住もできる。万事めでたしめでたし。俺って頭いいじゃん。この手法を輪作といいます。現代では収穫量を増やす為にもう少し複雑に発展させた方法に変わっていますが、基本的な考え方は同じなのです。

ちなみに稲作には連作障害が無いのです。水田に毎年、新しい水を入れることで連作障害が回避できたからです。

詳しく説明しだすと農業史になってしまいますが、とりあえずこんなところで。
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反対に日本では、なぜ獣肉食にならなかったのか? 



獣肉食には武器が必要です。この武器製造を自由にさせると、反乱時に使用が目にみえているので、そして、他地域に武器製造の技術を盗まれないように、武器製造職人を集結させ閉じ込め政策がとられました。集結させられたエリート武器製造職人は、製品品質向上のために獣相手に試しを。そして、試しで殺すだけでなく、その肉も食用に。これに儒教文化を絡ませ、特殊な人間集団とレッテルを貼り、民と呼びました。閉鎖された小地域では、やむをえず子孫作りに近親関係も。その結果、生まれつき障害者の発生も。それが、さらに閉鎖させる結果に。これが、民とか同和問題とかになってしまいました。

ヨーロッパでは、この武器製造職人を集結、閉じ込め政策をとられなかったので、各自が獣用の武器を自由に手にいれることができ、食用獣の飼育も商売になるので成長しました。

昔は一つの地域(国)で消費される肉だけなく野菜も十分に栽培されていたので、牧畜をせざるをえなくなり肉食の食習慣の説明では無理がある、ように思えます。
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ひとことで言えばおっしゃるとおりです。


ヨーロッパは土地が痩せているうえ、気候は寒冷ですから農産物は育ちにくいですね。
ですから痩せた土地に生えた植物(つまり草)を動物に食べさせて、その乳や肉を利用するという食生活になったわけです。
さらにヨーロッパの農産物は麦が中心ですが麦は連作障害があります。同じ土地で続けて麦を作ると段々と収量が減ってくるのです。このため所有地を3~4分割して麦、じゃがいも、とうもろこし、牧草などを順繰りに作ります。いわゆる輪作をしなくてはならないのです。
米は農産物としては珍しいことに連作障害がありません。同じ田んぼで毎年米を作っても収量の減少はないのです。また米は麦と比較して同一面積の農地で養える人数が約2倍あります。
米はかなり高い気温と大量の水が必要ですが、ヨーロッパではごく一部地域を除いてどちらもありません。もしヨーロッパの全土で米が生産できたならば肉食にはならなかったでしょうね。
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