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以前、とあるSF小説のファンサイトの掲示板で、
「この宇宙人は10億年前から宇宙を旅してたって言うけど、種の寿命が10億年もある生物がいるとは思えない」
「創作にリアルの話を持ち込むなんて無粋だろ」
というようなやりとりを見ました。
また、SF小説の中には、人類が種の寿命によりじょじょに衰退してほろんでいく、というジャンルがあることも知りました。
そこで、種の寿命とはなんだろうと思い、ネットで検索してみたところ、いまいち専門のページがヒットしませんでしたが、いくつか話題に出していた記述から「化石などの分布から生物のある種が存続する期間を推定したもの」「哺乳類で200万年くらい」というようなことは分かりました。
そして、人類も発生してから200万年したら絶滅する、という論調のサイトを見つけたのですが、ちょっと変に思いました。
種の寿命というものが本当にあって、それを過ぎたらその種は衰退して絶滅するとして、それが数百万年程度なら地球ではとっくに全生物は絶滅しているような気がするのですが……
そもそも現行のあらゆる生物はもともとは一種類の単細胞生物が由来なわけで、それをいろんな種に分類しているのは生物学的な都合にすぎないわけですし。

単に人間の目から見て(現代の生物学の分類の定義において)同一種とは思えなくなるくらいに進化(変異?)するのが200万年くらいということで、別に絶滅はしていないのでは?と思ったのですが、どうなのでしょう?
もちろん、絶滅が確認された種も多数ありますが、それとは別に絶滅せずに生き残った種がいたからこそ現生生物が今でも多数いるわけで。
そう思うと、寿命(確実に死亡)するという言葉を当てはめるのはなんだか奇妙な気がします。
これだと200万年ほどすると内的要因によって避けられない滅亡が起こる、というようなニュアンスになる気がします。
ある哺乳類を生存に理想的な環境に置いておき、永遠に繁殖させ続けた場合、どれだけ理想的な環境でも200万年したら絶対に滅びる、ということでしょうか?例え土地や食糧が無限にあったとしても。だとしたらそれはどういうメカニズムによるのでしょうか?なんだか信じられません。
ましてや、その哺乳類が高度な医療技術を持っていれば余計に起きそうにない気がします。

さきほどの宇宙人のやりとりにしても、外部要因がなければ10億年でも100億年でも存続してもおかしくない気がします。その宇宙人は作中では生物を一から遺伝子を組んで全く新しい新種を作ったり、宇宙を超光速でワープしたりできるくらいの科学力を持つ、という設定でしたし。

自分もあまり生物の専門知識がないので、もしかしたら根本的な勘違いや知識不足、知識の誤りなどがあるかもしれません。
詳しく知っている方がいらっしゃれば解説いただければと思います。
よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>『この種の寿命云々の発言者は種の寿命が尽きたら絶滅するはずだ』


は論理的に正しいですよ。同義反復ですけど。

(No.4)
>『変異が生じても、それが自然淘汰によって選択されなければ生じた変異は集団に定着しませんから、「集団の形質や遺伝子が変化する」背景には、淘汰圧すなわち環境は必ず関係していると思います。』

この文は間違いですね。この話に付き合うとどうしても循環論法的になってしまうのですが、選択されたら定着するような突然変異が選択されなければ定着しないって?あいまいなのですが、どういう意味と設定なんでしょうか。

全体的に言ってですね、
(No.2)
>『これは環境の方が変化すると「どんな変異が淘汰されるか」はその都度変わるわけですから、「種として不変のまま存続するのは難しい」ことになりますよね。』

と整合性のある回答を展開しないと一貫性のある科学的論理とは言えません。

(No.2)
>『>外部要因がなければ10億年でも100億年でも存続してもおかしくない気がします

 まあ、私もそうも思います。』

考察の専門家によると私は非科学的らしいのですが、その私はそうは思いませんね。外部要因不変でも、存続しないと思います。いわば寿命があるという事です。ウイルスの専門家は細胞の継代をしたことがないのでしょうかねえ。

この話も遺伝子原理主義であれば時間的に生じる遺伝子突然変異と矛盾しないように説明しなければなりませんね。正確な知識と論理に裏打ちされていると、コアセルベートのころから遺伝子が変わっていないことになりますかね。遺伝子に差があっても種が同じとなるとすると、遺伝子の説得力や影響力は小さいものになりますね。ご考察がふらふらしています。

10億年が長すぎるのもSFとして、SFを語ると、超保存状態で旅をしたとかですかね。ワープにしてしまうのが一番いいでしょうね。時間は相対的という事で片付けてしまうやり方ですね。

(質問文)
>『そして、人類も発生してから200万年したら絶滅する、という論調のサイトを見つけたのですが、ちょっと変に思いました。』

そのサイトを紹介できないのでしょうか。

(No.2のお礼)
>『かりに現生人類と別種に分類されるくらい形質が変化したとしてもそれは滅亡ではありませんし。』

別種が生まれて元の種がいなくなれば元の種は滅亡でしょう。
それは別種を定義した時点で始める事の可能な議論なのです。
ここでも論理的に議論をしているのならば。
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 Jagar39です。

レスありがとうございます。

>この『寿命』ということばを死滅することと勘違いしたことから発生したのではないかと思うのです

 そうでしょうね。
 第三者が観察した場合、1つの種として認識できるほど形態的に似ている期間が200万年くらい、ということなのでしょうから、それを「種の寿命」と表現したのを勝手に「絶滅」と勘違いした、ということなのでしょう。

>DNAの安定性などを考えれば環境や淘汰圧とは無関係に一定期間が立てば別種と定義しうるほどに形質や遺伝子は必ず変化する

 変異が生じても、それが自然淘汰によって選択されなければ生じた変異は集団に定着しませんから、「集団の形質や遺伝子が変化する」背景には、淘汰圧すなわち環境は必ず関係していると思います。

 ただ、環境が不変であっても、例えば現在の生物が現在の環境にベストな形に進化している、とは限りませんから、よりベターな変異が生じればそれが選択され、「変化」はするでしょう。
 一方、その集団のサイズが小さければ、ある変異が「偶然によって」集団に定着することもあり得ます。この場合は環境や淘汰圧とは無関係です。なので先の回答で「異星人の人口」をちょっと気にしたのですけどね。

>あらゆる現存する種はコアセルベートのころから一続きに滅亡することなく存続してきた一種類の種という見方も可能ですし

 そうだと思いますよ。学術的にも。
 ただ、「種」という概念は人類が生物を分類するために考案したものですから、形態や性質が著しく異なるものを同種とは見なしません。それは人類が勝手に「違う」と言ってるだけなんですが。
 なので、上記引用文の「種」を「系統」とでも言い換えれば、まったくそのとおり、ということになるかと。

>社会的には連続性を持つ1つの種

 連続性、ということでいえば、全ての進化には連続性があるので、連続性の有無をもって別種か同種か、という区分はできない、というのが私の認識でした。
 例えば、私たち人類が類人猿から進化してきた過程を1世代ずつ観察できたとしても、「この世代から人類でこれより前は類人猿」とは決して区分できないでしょう。
 現生の生物ですら、同種か別種かで議論が分かれる例が枚挙に暇がないくらいですから。
 なので「変わったのか?」ということを気にした次第です。

>この種の寿命云々の発言者は種の寿命が尽きたら絶滅するはずだ、という意味の発言をしていたので

 まあこの話の要点はここなので、「種の寿命は絶滅を意味しない」ということさえ論じられれば良かったのですけどね。
 他は余計なことだったかもしれません。
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一つの考え方として、その生物が頼れる環境がどのくらいの長い間存在し続けるかではないかと思います。

これは生物側のことではないように見えますが、環境の寿命が種の寿命だと思います。
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この回答へのお礼

お答え頂きありがとうございます。
それも考え方の1つですね。そうなると環境や条件次第でどうとでもなるので、一定の期間というのを種ごとに提示することは不可能な気がしますね。
となると、種の寿命という考えは古生物学以外の分野ではほぼ無意味な気もしてきますね。

お礼日時:2012/05/19 02:31

 まあ、SFファンの議論が正確な生物学的知見に基づいてされていたとは思えないのですが・・・



 「種の寿命」という概念が、「化石などの分布から生物のある種が存続する期間を推定したもの」ということなのでしたら、まあそれは妥当なところだろうと思います。
 この記述をベースに話を進めると、

>人類も発生してから200万年したら絶滅する

 これは確かに変ですよね。種が存続しなくなるということは滅亡することとイコールではなく、別の種に進化する(化石ではほとんど形態だけで種分類をしているので、同じ系統の動物でも時間と共に形態が変化すれば別種に分類される)こともあり得るわけで。

>外部要因がなければ10億年でも100億年でも存続してもおかしくない気がします

 まあ、私もそうも思います。
 ただ、自然環境とはずいぶん条件が違うので、果たしてどうなるかは判りませんけど。

 自然での生物種は、別にその時点で固定されたもの(完成型)であるわけではなく、常に新たな変異が出現して自然淘汰の審判を受けているわけです。
 ですから、「環境が変わらなければ種も不変」というわけではないでしょう。
 その「環境」には、同じ環境下で生息する他の生物の変化も含まれるわけですから、地球上で「環境要因が何百万年にわたって不変」ということもほとんどあり得ないでしょう。

 ただちょっと勘違いをされていると思うのは、恐竜は「種」ではありません。鶏くらいの大きさのものから現存生物では例がない超大型のものまで、食性も草食から肉食までを含む、「ほ乳類」や「魚類」等と同じくらいの非常に広い範囲の動物群です。
(正確には恐竜は爬虫類の中に含まれる動物群なので、ほ乳類や魚類よりは少し狭いですが)
 なので恐竜が1億6千万年も存続したことをもって、「生物種寿命200万年説」の反証とすることはできません。
 ゴキブリだって同じで、形状はあまり変わっていないのは確かですが、種分類するには十分すぎるほどの形態的な変化もありますし、近縁と思われる種が分岐しては滅んできたことに変わりはありません。ゴキブリがゴキブリのまま3億年も生きてきたわけではないのです。

 深海のような非常に安定した「不変に近い」環境で、シーラカンスのような原始的な形態をとどめた種が現代まで生き延びている例もありますが、それでも「同一種のままで存続してきたのか」といえるのかというと、そう認識されているわけではないと思います。

 「種が不変のまま長期間存続する」ためには、集団内に生じた突然変異を取り除かないといけないわけです。突然変異はある一定の確率で必ず発生しますから。
 シーラカンスのような例は、「ほとんどの変異が不利な変異として淘汰されてきた」結果です。これは環境の方が変化すると「どんな変異が淘汰されるか」はその都度変わるわけですから、「種として不変のまま存続するのは難しい」ことになりますよね。


 ただ、宇宙船のようなSF的な設定を持ち込むと、「不変の環境」というのはあり得るように思います。
 なので、「10億年変化せずに存続する種」というのもあり得るようには思えるのですが・・・

 いくつか重箱の隅的な疑問を挙げておきます。

 そもそもそのSF小説では、件の宇宙人が10億年の間、「変化していない」と述べられているのか?という点です。
 そういう記述がなければ、「種の寿命が10億年も・・」云々のツッコミは先走り、ということになりますね。

 それともうひとつ。この宇宙人の人口はどれくらいなのでしょう?旅してきたというからには、宇宙船か何かで旅してきたわけですよね。
 集団の数が少なければ、生じた突然変異が遺伝的浮動によって集団内に拡大していく確率が高くなるので、「進化が起きやすい状態」になります。この場合、「不利な突然変異」も拡大してしまう可能性もあります。遺伝的浮動というのは、要するに「偶然によってある遺伝子が集団内で頻度を増減させること」なので。
 ですから、集団を「不変のまま」維持するのはかなり困難かと。

 集団の数が多ければ、今度はその大集団を1つの遺伝子プールとして維持するのが難しくなるかと。なので複数のグループに分かれて種分化してしまうのを阻止するのが難しいなと。

 人類は、種としてはたかだか20万年程度の歴史しかありませんから。アフリカ以外の人類は僅か5~8万年前には1つの集団だったのが、ここまで「分化」しているわけで(全人類は未だ種としては1つですが)、10億年は長いな・・・とは思います。

 ま、件の宇宙人ならその程度のことは克服する科学力をもっているのでしょうけどね。(でも種として不変にとどめておく理由や動機が判りませんが)

 件の宇宙人の「遺伝子」がDNAではない、という落ちはないでしょうね・・・
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございます。

>これは確かに変ですよね。種が存続しなくなるということは滅亡することとイコールではなく、別の種に進化する(化石ではほとんど形態だけで種分類をしているので、同じ系統の動物でも時間と共に形態が変化すれば別種に分類される)こともあり得るわけで。

全くその通りです。まさしくそれが自分の疑問でした。だから、絶滅を連想させる『寿命』という表現は不適切な気がしたのです。
人類が200万年で絶滅する、という考えや、SFの人類衰退ジャンルなんかは、この『寿命』ということばを死滅することと勘違いしたことから発生したのではないかと思うのです。
かりに現生人類と別種に分類されるくらい形質が変化したとしてもそれは滅亡ではありませんし。


>ただちょっと勘違いをされていると思うのは、恐竜は「種」ではありません。
これは私は理解しております。恐竜がそのまま爬虫類なのかは骨格構造の差異を考えるとよく分かりませんが、何百何千もの様々な種を一括して表現する言葉だというのは存じ上げています。

>>生物種寿命200万年説」の反証
ちょっと私の言葉が悪かったようで、誤解させてしまったようです。私は種の寿命の200万年説自体には反証する気は皆無なんです。というより正しかろうと間違っていようとあまり興味はありません。
DNAの安定性などを考えれば環境や淘汰圧とは無関係に一定期間が立てば別種と定義しうるほどに形質や遺伝子は必ず変化する、という考えは十分ありうると納得できますし。実際にそうなるかは置いておいて。
私としては種の寿命=滅亡、という意味で使っている人がいるのが気になったのです。
つまり、あらゆる現存する種はコアセルベートのころから一続きに滅亡することなく存続してきた一種類の種という見方も可能ですし。この場合の種は学術的な意味合いではありませんけどね。


>件の宇宙人が10億年の間、「変化していない」と述べられているのか?
1つのコミュニティとして文明(記録というべきかもですが)が存続しているならば社会的には連続性を持つ1つの種と言えるので生物学的な種の変化は私は問題にはしていません。この種の寿命云々の発言者は種の寿命が尽きたら絶滅するはずだ、という意味の発言をしていたので、その絶滅、ということに対して反証したかったのです。
誤解をさせて申し訳ありません。

Jagar39氏の回答は確かな知識と論理性に裏打ちされていて素晴らしいなと思っていたので、今回ご回答頂いてうれしく思っております。

お礼日時:2012/05/19 02:28

200万年とは考えにくいです。

人間だってもっと生きるでしょう。

6500万年前小惑星の衝突により絶滅した恐竜は1億6万年もの間地球に君臨していました。
ゴキブリに至っては3億年前から絶滅もせずに形も変えずに生き延びています。

生命が4~500万年で絶滅するとは考えにくいです。

ただ今後は太陽が終焉を迎えるので、地球もあと50億年の命らしいですよ。
肥大した太陽に飲み込まれて終わるそうです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
確かに種の寿命というものが内的な要因に定められているとは思えませんよね。仰るとおりゴキブリなんかは億年単位ですし。
やはりこれは疑似科学とか、あるいは、種の進化を例えた概念であって絶滅する、というものではなさそうですね。


>ただ今後は太陽が終焉を迎えるので、地球もあと50億年の命らしいですよ。
>肥大した太陽に飲み込まれて終わるそうです。

これは外的要因による絶滅であって寿命とは違いますよね?

お礼日時:2012/05/13 17:30

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