No.6ベストアンサー
- 回答日時:
競技としての精神力というものと武道としての精神力というものはかなりの共通性がありますが別物でもあると思います。
スポーツ、競技にとっても精神面での力が大きいことに変わりありません。練習での実力を100%、あるいは120%出すための精神力・集中力は一流選手ともなれば誰でも持っているものでしょう。
それに対して武道としての精神力というのはちょっと異質です。「常ならざるものを常とする」「常在戦場」という言葉があります。わかりやすくいうと、どのような状況で在れ、戦場のつもりでいろ、ということです。
剣道の有名な話で例をあげますと、面というポイントを取るためには頭の頂上に正確に当てる必要があります、そこで、面というポイントを取られないために面を当てられる瞬間、首をひねってかわす(頂点にあてさせない)というテクニックが発達してきたんですね、ところがそれがエスカレートしてきて、露骨になり始めた頃、在る選手が「面]の攻撃を首の部分で受けたのです。ルール上はポイントにならないんですが、審判団は全員、「面」のポイントを取りました。当然、受けた選手側は抗議しましたが、審判の言い分は剣道は競技とはいえ、武道でも在る、実戦において「面」よりも有効な攻撃場所である首を自ら差し出してポイントを逃れるような行為は認められないという回答でした。
つまり、競技の形をとった仕合(死会、試合)、という考え方ですね。武道というのは究極的には命の取り合いに他ならないんだから、それを忘れるな、ということなんです。
う~ん、これじゃわかんないかもしれませんね。
まぁ、単純なポイントを争いあうだけの競技ではないってことなんですかね?(自分で言っといて疑問?)
ただ、昨今では武道への競技制の浸透もありあんまりこういうことは重要視されてなくて、武道の精神性というものがなんというか単にスポーツやってりゃいいってもんじゃない、俺達はもっと高度なことやってるんだぞという言い訳にしか使われていないようなことも多くてうんざりすることも多いですけどね。
もっとも、武道の精神性というものはいろんな面があって、暴力という刃を収めるための鞘みたいなもんだという人も、いわゆる道徳といわれるもののようなものととらえられることもあります。
No.8
- 回答日時:
私は最近、剣道を始めた者です。
確かに精神論を重視する向きが強いですね。
その証拠に、稽古をつけてもらっているときにはやたらと擬音語、擬態語が出てきます。まるで長嶋さんと話しているみたいです(笑)
初心者が偉そうなことは言えませんが、武道って突き詰めていくところ「人それぞれの道」であると思います。それぞれの道が違っても誰も文句は言えません。
だから根性論とか精神論はある程度知りたいと思いますが、最初からそれだけで行くつもりはありません。
まぁ、「気合い」って言われても何をどうしていいのか判らない状態ですから(笑)
ただ、武道って礼節を重んじるって言われてますが、実際のところ「?」な部分も多いですよ。
礼節を重んじる人は、武道以外の生活の場でもきちんとしてますし、そうじゃない人はそれなりです。
・・・ってことからも、それぞれの「道」なんじゃないかなぁと思う今日この頃です。
参考にならない回答ですみませんm(_ _)m
No.7
- 回答日時:
私は弓道をやっていますが、弓道は儒教の影響や禅道の影響を強く受けており、「射は立禅なり」といわれるほど悟りを開くためにも良いと言われます。
しかし、これは流派によっても考えが違います。
戦国時代から来る流派では戦いの道具としての側面が強く、江戸幕府と関連の強い小笠原流では礼を重んじるところが強いそうです。現代においてはスポーツとして楽しむ、または競技として科学的に考えることが多く、精神論が一歩下がることも多いのではないでしょうか。
全日本弓道連盟では「真善美」を弓道の最高目標として掲げており、技術と精神とは表裏一体として指導していると思います。
柔道や剣道と違い弓道のように相手と組み合わない競技は、自己に「克つ」ということがより重要になりますので、精神を重視しなければならないといえると思います。
参考URL:http://www.site-y.com/
この回答への補足
皆様ありがとうございました。
いろいろな競技の方に回答していただき、
とても参考になりました。
生きるために必要だからという趣旨ではなくて、
スポーツ自身のために、あるいは昔戦場で必要だったからというご意見が多かったように思います。
スポーツは生きる力を養うようなものというイメージがあったので、少し考え直しました。
No.5
- 回答日時:
大陸の拳法を学んでいる者です。
>実生活ではその実技力より精神力~
う~何て言ったらいいのか。
>精神論を重視するスポーツを考える
どのへんを重視しているとおかんがえですか?
武術武道をする上での躾の事ですか?
武術武道は他人を傷つける技術です。ですからその事を解らせる躾は必要ですよ。
ちなみに『気』で人に触れずに投げ飛ばすとか倒すとかの精神論はこれは・・・論外(話する価値もないって事ね)。
No.4
- 回答日時:
アメリカで使える伝統空手と護身術を教えている者です。
たわいもない独り言として聞き流してください.
「精神力を養うスポーツだ」と言う人に直接聞いて見てください.
私は同時にアメリカで専業ではないですがアスレチックトレーニングを教えている者でもあります。
スポーツで勝つためには,体力や技術力だけではなく,精神力を必要とします. この精神力の強さ,また,勝つための重要な要素である事を知っていれば,どんなスポーツを教える者にとっては,「このスポーツは精神力を養わなくては,決して勝てるはずがない」、と分かっている事です.
柔道や剣道,スポーツ空手などで、本当に,他のスポーツと違う精神力を教える者が教えているのでしょうか. 私はそうは思いません。
日本的礼儀やマナーは教えるでしょう. しかし、それによって,精神力が養われているとは思えません。
確かに,生死が伴った,昔なりの武道では,勝たなくては死にます. 誰も死にたくはありません. 命をかけて戦えば戦うほど,個人のレベルでは、精神力の威力と言う物が必然と分かってきます.
死を怖がらずに戦う事で,一つの精神力を持つことになります. 武士はそれを知らされました.
武士道が主のために死ぬ事が武士である,としているとの事ですが,間違った理解です. つまり、主のために死ぬ事を美徳かすることによって,武士個人橋を怖がらずに住み,幕府はそれを幕府に有利に使う事が出来たわけです.
其の武士道は,江戸幕府が日本社という国の社員を武士と言い,帯刀を許し、武士は平民とは違う地位にいるものだと洗脳し,また、主のために死ぬ事を正しいと洗脳せざるを得ない状況にいた,と言う事です.
これほど,安上がりの社員教育はないでしょう. この思想を元に何万にも日本人が戦争で死んでいきました. 今では,ばかげた事だ,と言い切れる時代になりました. しかし、其の時代では非常に有効な社員教育だったのです.
幕府のために作りあげられた武士道をきれい事のままで、既に武道からかけ離れてしまった,柔道・剣道でも使う事で,他のスポーツとは違うんだ,と言うイメージを作ろうとしているわけですね.
柔道とレスリングとの精神面の訓練はそんなに違いません. 多くのアマチュアレスラーが世界柔道道競技に参加しています. 全く,訓練方法は変わりません. ただ、柔道として決められた技及びルールの研究が,違うスポーツとして教えられているだけです.
精神力養成は体力・技術力よりもっと重要な物です. ですから、精神面のトレーニング方法を知らないコーチはコーチにはなれない,と言う事でもあります.
しかし、これを言う人はいません. 言う勇気がないともいえます.
ですから,機会があったら,柔道・剣道で教えている人に,これらのスポーツ独特に持つ精神力とは何か,それを養成する為にどのようなトレーニングをしているのか,聞いてみて下さい.
私には、それらの人たちが心の底から,違う精神力を違う方法で養成しているとは思えないからです。
アスレチックトレーニングでははっきりと,精神力を高めるトレーニング,そして,それを教えられるようになる為のトレーニングが含まれています. そして,それは,決して礼儀とかマナーなどのレベルではありません.
また,武士道と言う言葉の持っているイメージを使っていかにも武士と関係があるように見せている「商売」もありますね.
自分勝手な自己主張をさせていただきました. 大変失礼な発言と感じる人もいることと思います. もしそうであれば,お詫び申し上げます.
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
No.3
- 回答日時:
No.2の方とだぶりますが、元来、スポーツではなく、
「道」であるからです。剣道では未だに、
(可能性があるかどうかは別として)
オリンピック競技化に反対する向きが強いです。
ただ、柔道は、ポイント競技化してしまったので、
やがては精神論は薄れていくものと思います。
また、同様に「弓道」もありますが、
弓道部の友人曰く、「真ん中に当てれば良いんだから、
道もへったりもあるか」と言ってました。
確かにダーツ道なんてないですからね。
No.2
- 回答日時:
武道と言う言葉のとおり「武士」の「道」のためのたしなみであるためのものであるからだと思うのですが。
スポーツというくくりでひとつにするには本来成り立ちが違うものだと思います。No.1
- 回答日時:
おそらく、歴史的な背景があるのではないでしょうか。
「剣道」などはさかのぼれば江戸時代の剣術や武士道
といったものに突き当たるはずです。
当時は、そういった武道を学ぶことは技術を学ぶと
同時に「礼儀作法」や「マナー」といったもの、
あるいは今でいう「一般教養」を学ぶ意味合いが
あったのだと思います。武士の「たしなみ」みたいな
感じでしょうか。
そういう意味で技術と共に、礼儀や精神を学んで
「立派な大人(武士)になりなさいよ」
という名残が今でも残っているのだと思います。
専門化ではないので見当違いかもしてませんので
ご参考程度に…
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