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教えていただきたいのですが、親戚の葬儀に参加した時に、陸尺と呼ばれる人や他にも色々な名前で呼ばれる人がいました。
由来や意味などを教えてください。

A 回答 (2件)

かつての土葬時代の葬儀では、自宅で葬儀を行ったあと引き続いて葬列を組み、多くは埋葬場でもある葬場へおもむきました。

そこでさらに読経など一定の儀式を行ったあと棺を埋葬したわけです。

この葬列を組む際に、故人とつながりの深い家族・親戚や縁者が、その関係に応じて役を割り振られました。役といっても特に難しいことをするわけでなくて、役ごとに持ち物を持って葬場へと歩いたのです。
多くの場合、その人はその持ち物で呼ばれました。「燭台」「香炉」「天蓋(てんがい)」、後継者たる喪主が持つ「位牌」といった仏教的な祭具のほか、民俗的な慣習に由来するものも沢山あって「松明(たいまつ)」「六道」「杖」「傘」「四花(しか)」「四幡(しはた)」「盛物(もりもの)」「竜頭(たつがしら)」「供膳(きょうぜん)」「花籠(はなかご)」などなど、地方や地域によって細かな違いがあるものの、大体パターンは似ていると言えると思います。それぞれの持ち物に宗教民俗的な意味合いが込められていたのです。

ご質問の「陸尺」は役名ですが持ち物ではなく、多くの地域で棺をかつぐ役目の人達を指すことが多いと思います。故人の親戚だけでなく友人、特に地元の同年代の人達がこの役にあたる地域が多いのではないでしょうか。

「陸尺」という名の由来ははっきりしませんが、宗教民俗研究家の五来重先生によると「力の必要な役」という意味の「力者(りきしゃ)」が転訛して「ロクシャ」「ロクシャク」などと変化していったのではないか、とされます。6という数字はもともと六道輪廻というように仏教的な意味があるために、その影響で宗教民俗のなかには「六」がつくものが大変多くありますから、音のうえで「力(リキ)」は「六(ロク)」に引き寄せられやすかったのでしょう。
これがさらに変化して「六役(ろくやく)」という言葉の生まれた地方もあります。私も実際に見聞したことがあるのですが、この場合には「棺かき(棺の運び手)」を含めて「位牌」「供膳」など6つの重要な役を指す意味となっていました。

棺の担ぎ手は比較的に長時間死体の近くにいることになり、その「ケガレ」も多分に多く被るわけで、その意味でも重大な役という認識はかつてどこでもあったようです。多くの地方で、「陸尺」たちは故人の家族と同じように額紙(ヒタイガミ)という(幽霊のトレードマークである)あの三角の白布を頭につけているものでした。

バラバラと散漫な書き方をしましたが、ご不審の点があればどうぞ補足してください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
色々と教えていただいて、とても参考になりました。

お礼日時:2004/01/15 21:57

北関東(茨城や群馬)の風習で、葬儀の雑役をやる人を「陸尺」と呼ぶそうです。

名前と言うより役割ですね。地方によっては棺を運ぶ役目に限定されているところもあるそうです。由来ですが、「陸尺」は「ろくしゃく」と発音し、ふんどしの長さを表しているという説があります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ふんどしの長さとは知りませんでした。

お礼日時:2004/01/15 21:54

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