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初めて質問させていただきます。

現在職場で菌液の塗抹を行う際にディスポのコンラージ棒を使用しております。
2種類の培地を使用しているのですが、同じ菌液を塗抹するのに培地ごとにコンラージ棒を取り替えています。
同じ菌液なら1つのコンラージ棒でいいのではないかと思うのですが、コンラージ棒を替える理由は何でしょうか?

今の職場で働くまで微生物について全く学んだことがなかったのでわからないことだらけです。
どなたか知恵をお貸しください。

A 回答 (2件)

ふたつの理由が考えられます。



ひとつは、No.1の方がおっしゃるように
・異なる培地の成分を次の培地に持ち込まないため

選択培地には発育を抑制する成分が含まれています。

培地がいずれも非選択培地であれば同じコンラージ棒を使ってもよいが
組成の大きく異なる培地では交換する、というやり方もあります。

また、非選択・選択培地にかかわりなく成分が異なれば
コンラージ棒を交換する考えも理解できます。

もうひとつは
・塗抹の条件を同じにしてバラツキをなくすため

コンラージ棒の菌液を完全に培地に塗りつけることは不可能です。
ある程度の菌がコンラージ棒に付着したまま
次の培地の塗抹に使うことになります。(持ちこし)
毎回、コンラージ棒を取り換えた方が
より条件が揃うという考え方で交換します。

平板塗抹法は、平板混釈法と比較すると
バラツキの大きい測定法だと思います。
そこで少しでも条件を揃えるための操作ではないでしょうか。

これまでに職場でコンラージ棒の交換について質問されたときに
上記のようにお答えしました。

試験の内容や求められる精度によって
ルールがある場合と個人にお任せの場合もあるでしょう。

職場の指導担当者には質問しにくいですか?

微生物の経験者であっても職場が変わればルールが異なり
初歩的な質問を受けることもあります。
(私も初歩的な質問をすることがあります)
がんばってくださいね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

言われて見ると確かに完全に塗抹できているわけではないです。
そのような意味もあるんですね。
大変勉強になりました。

上司はいい方なんですが大変忙しい方でなかなか質問する機会がとりにくくて・・・

自分で調べながら勉強してはいるんですがなかなか欲しい回答にたどり着けなくて質問させていただきました。

またご教授していただけると助かります。

お礼日時:2012/06/05 20:19

 同じ菌液でも複数の培地に塗るときにコンラージ棒を替えるのは、1つめは培地成分を持ち込まないためです。


 例えばある菌を一般の寒天培地と選択培地に塗る場合、先に一般培地に塗ったコンラージ棒で選択培地も塗ると、コンラージ棒が一般培地の成分を僅かに持ち込んでしまって、少量ながら「選択培地には生えないはずの菌」が生えてしまったりすることがあります。
 目視ではっきり判らないほど少量に生えていたとしても、その培地からコロニーを拾って純培養したりするときにその菌が混じってしまって、純培養したつもりが2種類以上の菌が生えてきてしまってやりなおし・・・という羽目に陥る可能性はありますね。

 もうひとつは、先に塗った培地が仮にカビ等が混入していた場合、その汚染をもう1つの培地にも広げることになってしまいます。

 まあそんなわけで、お金がないラボでは1つのコンラージ棒でやってしまったりすることもあったりするのですが、培地ごとにコンラージ棒は替えた方が間違いは少ないです。
 同じ培地の複数枚に塗る場合でも、やり直しが許されない場合はコンラージ棒を替えますよ。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい回答ありがとうございます。

培地の汚染を広げないためというのはなんとなく理解できていたのですが、培地成分を持ち込まないためという考えは全く思いつきませんでした。

またわからないことがあれば質問させていただきたいので、その際はご教授いただけるとうれしいです。

お礼日時:2012/06/05 20:11

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