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いつもお世話になっています。

さて、北朝鮮の核開発やイランの核開発疑惑にかかわって、密かに「ウラン濃縮」を行って
いるという問題があります。

たしかにウランを高濃度に濃縮すれば原爆が製造することができますが、それよりも技術的
に簡単なプルトニウム原爆を製造する方が容易ですし、実際に現在ある原爆はほとんどが
プルトニウム原爆です。

教えていただきたいのがどうして「ウラン濃縮」=「核開発」なのかということなのですが、よろ
しくご教示下さい。

A 回答 (2件)

北朝鮮もイランもプルトニウムを製造できる原子炉を持っていないからです。



日本はかなりの原子炉を持っていますし、日本が原爆を製造しないようにするためのIAEA査察も受け入れています。世界で最大規模の査察官がいるのが日本です。

イランについては、プルトニウム製造可能な原子炉を今年の2月に完成させていますが、北朝鮮の原子炉はまともに機能していません。
いずれにしても原爆に転用可能なプルトニウムはどちらも製造できていないのです。

ウラン型の原爆については、濃縮したウラン285があれば比較的簡単に原爆を製造できます。原子炉も要りませんし、生成するプラントも比較的小規模でしかも現在ではかなり普遍的な技術で生成する装置を作れます(日本あたりでは普通に売っている素材や機械を組み合わせれば可能といわれています)そしてウランの精製度が高ければ簡単に核分裂を開始し爆弾になります。

ですから「とりあえず原爆がほしい」国は秘密裏にウランを生成して原爆を持つわけで、これに成功したのが北朝鮮(ただし、何回かは失敗している)です。

またプルトニウム型のほうが技術的に簡単かどうかは疑問です。
プルトニウム型は爆縮レンズ効果を利用して、プルトニウムを効果的に確実に圧縮する必要があるからです。これらの効果を得られる素材を調達するのはそれだけで大変ですし、これらの素材を生産できる国(の工場)自体が世界で数えるぐらいしかないですから、それらの行き先をモニターしていれば、怪しい国がプルトニウム型原爆を開発しているかどうか、すぐに調べが付いてしまいます。

つまりプルトニウム原爆の起爆装置の複雑さが、ばれない様に製造することをむずかしくしているのです。

ということで「とりあえず1発」持ちたい怪しい国は、ウラン型原爆を作ることが多く、その過程で絶対に原爆をつくっている、と証明できるのが「(高濃度)ウラン濃縮」だということです。

原爆を作る以外で大掛かりな「高濃度ウラン濃縮」はまったく必要がないからです。

この回答への補足

お礼を訂正します。

パキスタンはウラン原爆ですね、お詫びして訂正します。
北朝鮮の原爆はプルトニウム原爆に間違いはないようです。

補足日時:2012/06/12 14:15
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この回答へのお礼

早速のご教示ありがとうございました。

>イランについては、プルトニウム製造可能な原子炉を今年の2月に完成させていますが、
>北朝鮮の原子炉はまともに機能していません。

北朝鮮は、寧辺にある電気出力の実験用原子炉でプルトニウムを製造したのではなかった
でしょうか。

>いうことで「とりあえず1発」持ちたい怪しい国は、ウラン型原爆を作ることが多く、
>その過程で絶対に原爆をつくっている、と証明できるのが「(高濃度)ウラン濃縮」
>だということです。

「とりあえず1発」ともいえるインドもパキスタンも実験したのはプルトニウム原爆
ではなかったでしょうか。

>原爆を作る以外で大掛かりな「高濃度ウラン濃縮」はまったく必要がないからです。

これはおっしゃるとおりだと思います。

お礼日時:2012/06/10 06:37

プルトニウムは、原子炉を動かした後、燃料棒を再処理して生成します。


当然処理は複雑で、製造に手間がかかります。

これに対してウランは、ウラニウム鉱石から製錬作業で濃度の低いものが取り出せます。
これを濃縮して高濃度のウランを作る方が、手間が少なく、簡単な工程で製造できるのです。

核兵器の威力よりも原料の製造のしやすさ(=多数製造できること)を取ったということです。
なので、新たな核開発として脅威になるのです。
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この回答へのお礼

早速のご教示ありがとうございました。

>これを濃縮して高濃度のウランを作る方が、手間が少なく、簡単な工程で製造できるのです。

ウラン原爆には濃縮には、ガス拡散法や遠心分離法がありますが、いずれも技術的な
難しさがあると理解しています。日本でもウラン濃縮は行われていますが、その技術
的な内容は機密とされていたはずです。

一方プルトニウムをつくることは比較的簡単ですが臨界値が低いため、爆弾として使用
する場合、爆縮する技術が難しいと効いています。

>核兵器の威力よりも原料の製造のしやすさ(=多数製造できること)を取ったとい
>うことです。なので、新たな核開発として脅威になるのです。

うーん、そうでしょうか? むしろプルトニウム原爆の方が多数製造できるように
思うのですが・・・

お礼日時:2012/06/10 05:35

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